表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

SUIKA

 テレビでバラエティー番組を見ていると、緊急のニュースに切り替わった。この国は地震大国であるからにしていた仕方がない。何処かの地方で災害でも起こったのだろう。


「……えー、全国の皆様、直ちに水菓子を、果物を摂取することをおやめください。食べてしまった人は直ちに吐き出してください。体内で発芽する危険性があります。繰り返しお伝えします……」


 なんのニュースだろうか。果物が人の体内で発芽するなんて聞いたことがない。それに種を飲み込んでも臓器が栄養だけを吸い取るだろう。


 ガタっと、後ろの台所から物が落ちる音がした。

 振り向くと妹がブルブルと泣きそうな表情で体を震わしていた。


「どうしようお兄ちゃん。さっき西瓜の種飲んじゃった」


 突如、妹の口から人の腕程の太さがある緑色の茎が伸びてきた。成長速度は著しく速く、俺の目の前で妹から成った西瓜は果実を付けた。

 俺はただただ妹が西瓜に養分を搾取されしぼんでいく光景を見ていることしか出来なかった。


 もうどうしていいか分からなくなった俺は、台所から包丁を持って来て目の前になっている西瓜を切って食べた。


 5分後、居間には2種類の西瓜が成っていた。

 果肉が赤い西瓜と、果肉が黄色い西瓜。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] こわいですね。おいしいのかな
2019/08/25 12:09 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ