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悪役令嬢の始まり

トントンと話が進むため、ヴィクトリアの苦悩などがあまり描けなかったらすみません…

「おはようございます、ヴィクトリア様。我が家の薔薇が綺麗にさいて…」


「おはようございます、ヴィクトリア様。明日のお茶会なのですが…」



学園に着けば、家格目当ての薄ら笑の男達が寄ってきます。

適当にあしらっていると9割方…


「ヴィクトリア様よ…また新しい男を周りに連れて…先日はコリドール様と一夜を過ごしたそうよ?」

「コリドール様といえば…アリシア様との縁談を白紙に戻されたそうですわ…公爵令嬢だからと、なんと卑しいのでしょうねヴィクトリア様は…」


そこら辺、聞こえてますよ。

少し心が痛みます。

まあすべて事実ですけれども…物語のヴィクトリアはこのような心情だったんだなぁ。と変に感慨深くなってきます。



そうそう、私には婚約者がいます。

名をエレクドール・ムル・スティロリッヒといい、完璧なこの国の第一王子です。

黒い噂や下品な話が多くとも、家格的には公爵家のため、王子と婚約している次第です。

そうこうしているうちに…


「ヴィクトリア様〜!!」

「あら、エクレール様なんですの騒々しい。貴族たる私たちがそのように足をあげて走るものではございませんよ!あら…エクレール様は貴族ではございませんでしたわね。卑しい平民には歩き方のマナーも教えられないのですねぇ。おほほほ」

「で…でも私はヴィクトリア様が落としたこのハンカチを届けに…」

「貴女のような下賎な女が触ったハンカチなど使えるとでも思って?ドブにでも捨てていらっしゃい。」



きました、この物語のヒロイン、エクレール様です。

ああ、やはり見た目も心も美しく透き通っているよう…平民にも関わらず傷一つない綺麗な肌。力仕事もしているからこその綺麗に締まった腰。プラチナブロンドの髪に全てを見通しているかのようなアクアマリンの瞳…


そう、今のが私とヒロイン、エクレール様の初会話です。元々の物語でもハンカチを届けてくれたエクレール様に乱暴な言葉を吐くヴィクトリアの構図が鮮明に描かれておりました。

初会話は上手くいったと言って過言ではないでしょうね!



嗚呼、私は貴女の幸せな未来のため、完璧に悪役令嬢をこなして見せます。

基本的にヴィクトリアは、エクレール大好きです。

健気で可愛いエクレールのために進んで悪役やります。

このままの心情で書いててほんとにバッドエンドにたどり着けるのか…心配だ…

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