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ドラゴンハンター  作者: ラルゴ
双子のドラゴンハンター
15/19

15

閲覧ありがとうございます!

レインの離脱後、爆発し粉砕した飛行機はいくつかに分解してから墜落し、落下した箇所から森に火が移り、煙が上がった。

後発した五人の先遺隊は、飛行機の墜落と龍の姿を確認し、大陸の偵察を断念した。


先遺隊は装甲車に戻り、この事を報告した。


先遺隊の報告を受け、探索隊は学生達で調査隊を組みハンターを護衛とし、龍のテリトリー外である装甲車の周辺をじっくりと探索し始めた。


「なぁ、知ってるか?」


槍を携えた調査隊の学生が、同じ係りについているクラスメイトに話しかけた。


「オレらが上陸する前に、飛行機で出た先遺隊の一人がここの主だと思われる龍にやられたって話。」


「聞いたわよ。さすが竜の楽園といえる大陸。そう言えば龍はチュヴァシって名前らしいわね。」


「龍がいるのもヤバイけど、もう死人が出た方がヤバイだろ。」


「死人ってまだ生死不明なんでしょ?でも先遺隊だし、冷たいかもれないけど……私は死んでも生きていても正直、どっちでもいいけどね。」


「お、おう……まぁ、他人だしそりゃあそうなんだが、その先遺隊員、血縁者が学生として装甲車に乗っていたみたいでさ。」


「嘘?それ、本当なの?」


「本当だ。オレ、見たからな。そいつ、すっごく取り乱してたな。助けに行くって、仕事を放り出してどっかに行っちまった。」


「かわいそう……で、その人、どうなっちゃったの?」


「さぁ?オレは自分のことで精一杯だったし後は見てないよ。」


数人を除く、ほぼ全ての学生が、行方不明になった先遺隊員レインのことを、遠い世界の出来事のように感じていた。

そのようにしか感じられなかった。



※※〇※



反省室で、カインはもともと感情が少なかった瞳がより虚ろな目をして独り言を呟き続けていた。


「・・・ああ、ぁぁ、・・・このままじゃ兄ぃが死んじゃう……兄ぃが死んでじゃう………」


藺の知らせでレインが行方不明になってしまったことを知ったカインは、いてもたってもいられず、飛行機を奪って救出へ向かおうと試みた。

しかし、ただでさえ数が少なく、しかも既に貴重な一機減ってしまった飛行機を、龍のいる場所へ飛ばすことは許されるわけがなかった。


それでカインは強引に飛行機を奪おうと考え、実行した。

当然、現場にいた誰もが止めに入ったが、暴走状態に近いカインは、止めようとした何人もの学生や教官にハンターを叩きのめし暴れ、麻酔薬を飲まされようやく止まったのだ。

そしてカインは命令違反と反体制的問題行動を理由に、反省室行きとなった。


カインが入れられた反省室の扉は、カインの力で完膚なきまでに破壊されていたが、それでも脱出することはできなかった。

錬金術をかじっている福智が乗車している錬金術師と魔法使いのハンターと協力して製作した結界発生装置が、カインの周囲に結界を張っていた。

結界の内側から物理的な力で抜け出すことは、不可能だった。


「・・・ああ~、ぁぁ~兄ぃ……………」


カインの隣の隣のそのまた隣の隣の反省室の部屋では、謎の青年………アロンソ・ミハエルが耳を塞いで横になっていた。


う、うるせぇ………


一向に寝る気配がないカインに、ミハエルはストレスを募らせていた。

やや神経質なミハエルは、物音に敏感で、静かな部屋でないと熟睡できない。

早く眠りたいと思えば思うほど、目が冴えた。

ミハエルの五感は真昼並みに働いていた。

近づいてくる足音をミハエルは聞いた。

それは明らかに見張り番の足音ではなかった。



そんな、反省室のあるフロアに忍者の格好をしたサナが忍び込んでいた。

反省室のフロアの灯りはついておらず、口笛を吹きながら走り回りたい衝動に駆られたが、さすがに我慢する。

反省室の部屋が並んでいる通路の入口では、見張り番と思しき二人のハンターが、椅子に座ったまま仲良く寝ていた。

脱走を手引きする者が来るとは、夢にも思っていなさそうだ。


チョロいチョロい………ウッシシシ……


「カ~イ~ン、いる~?」


小声で尋ねながら、部屋が並ぶ狭い廊下をサナは忍び足で歩く。


「カ~イ~ン~?」


サナは扉についた窓から、部屋の中を覗き込みながら尋ねた。


「・・・・一番奥だ、一番奥。早く連れ出してくれよ。」


サナが覗き込んだ部屋の中にいたミハエルが、サナに教えた。


「どうも~……って、あれ?キミ……密航者のバンダJさんじゃないでありませんか。」


「・・・・おい、バンダナってまさか俺のことか!?誰だ変なあだ名をつけた奴は!!」


ミハエルはガバッと起き上がり、扉の前に立っているサナを見た。


「ん、バンダナつけてるからってアタシが今考えてつけたんだけど。」


「案外、普通の答えがきたな!?」


疲れる。


「というか、うるせぇので静かにしてくんないかなバンダさん。」


「お前のせいだよ!」


「お前はやめてくんない。サナとお呼び。」


「・・・・・・・。」


なんだこの女………面倒くせぇ


「じゃあね、バンダナさん。」


「バンダじゃねえってつってんだろ……」


ミハエルは毛布を被って、再び横になった。


サナは奥の半壊している扉を見つけ開けようとしたが、歪んだ扉を無理矢理はめ込んであるらしく、開かなかった。

仕方がないので、見張りが起きないことを願ったらのち、サナは扉を蹴破ったのだった。


ぐったりとしていたカインの体が、扉の倒れる音を聞いて跳ね上がった。


「・・・・お前はっ!」


「しーっ!」


サナが唇の前に人差し指を立てて言う。

今さら遅すぎる注意だった。

実のところ、蹴破ったサナ本人が一番、扉の倒れた音に響き、軽くパニックになっていた。


数秒が経過したが、見張り番の反応はなかった。

サナは胸を撫で下ろし、いつもの冷静(?)さを取り戻した。

心拍数が徐々に減っていくのを感じる。


「・・・・・何しに来た?」


と小声で……もともと声は小さいが、サナの耳にはちょうどいい音量でカインは尋ねる。


「レインを回収しに行こう。一緒にね!」


「・・・行きたい、けど……」


カインは結界発生装置を見た。


「ああ……これね。ちょちょちょいっと。」


サナは如意棒を使って、結界を叩きまくった。

すると、結界にヒビが入り崩壊した。


「如意棒に敵なし!」


キメポーズをしているサナを見てカインは一瞬、呆気にとられたがすぐに意識を切り替えた。


「・・・・・。」


サナとカインは反省室の部屋を出た。

出ていく二人の足音を聞いて、ミハエルは寝返りを打った。


「・・・どうやって外に出る?」


下層の出入口には、警備係が集中して配備されている。

夜だろうと装甲車に危険が迫らないとは限らないので、結構な人員が動いている。

警備係に扮して抜け出すという手もあるが、バレる可能性が高い。


「甲板から飛び降りようよ。」


サナは自身の提案を実現すべく、如意棒を取り出してみせた。




移動中……カインは訓練室に寄り、実戦訓練用に置いてある大剣(クレイモア)を一振り、拝借した。

鎧は昼に暴れ回った時から脱がずに着ていたので、これでカインの装備が整った。


警備の少ないエリアを通って、二人は甲板に接続する分厚い扉にコソコソ移動し、到着した。

甲板に接続する扉はいくつかあるが、その中でも一番目立たない位置にある、使用料頻度の低い扉だった。

扉はロックされていて開かなかった。


カインがパンチで扉を吹っ飛ばそうとすると、サナがカインの手を取って制止した。

外と直結しているこの扉を壊してしまったら、装甲車が走り出す時に支障を来す。


「アタシに任せなよ!鍵を開けるのは得意なんだ!」


極東支部のホテルでレインの部屋に忍び込んだ時のように、サナは如意棒を細くして曲げてみせた。


どこで教えてもらったかは企業秘密でっせ。


「そこまでにしといてくだい。」


サナが屈みこんで鍵穴を如意棒でカチャカチャいじっていると、後ろから声がかかった。


声の主は、可愛らしいクマさん着ぐるみを着た藺だった。

藺は指に宿した魔方陣らしきものから発する光でサナとカインを照らして、言った。


「サナさん、なにやってんですか?カイン君がここにいるのは……貴女の手引きですね。その扉を開けて、どうするつもりなんです?」


「・・・答えを知っている相手に答えたって、時間の浪費にしかなんないよ。」


サナは鍵穴をいじりながら言葉を返した。


「っていうか、なんで藺ちゃんがここにいるの?」


「サナさんが部屋にいなかったからですよ。」


藺は今日の昼過ぎにサナが体調不良を訴えていたのを知っていた。

それで部屋に様子を見に行ったら、不在だった。

どうせサナのことだから、今回のトラブルに首を突っ込もうとしているのではないかと不安になって来てみれば、案の定だ。


「ムゥ……アタシの動きを読むとは、流石だね藺ちゃん…」


サナは鍵を開けることに成功し、思い扉を両手で押し開けた。


「待ってください!」


藺がサナを呼び止めた。


「レイン君を探しに行くつもりですか?」


「そうだよ?悪いかな?」


サナと藺の視線がぶつかり合った。


「・・・・理由がなんであれ、無断外出はいけないのです。」


「出ていくのはアタシ達の勝手でしょ?」


「勝手にされると迷惑なんです。お二人のために余計な捜索をすることになるのですよ?」


「・・・・・まぁ、そうだけど…」


サナは唇を歪ませた。


「ですから……うっ!?」


藺の喉から苦痛の声が漏れた。

会話に入らなかったカインが一瞬の速さで藺の首を掴んでいた。


「・・・お前、邪魔するの?」


カインの目は虚ろで、瞳には感情ではなくドす黒い闇が宿っているように見える。

双子のレインと違う寒さを感じる瞳。


その瞳に藺は恐怖を覚えた。

首を絞められていることを忘れるほどの恐怖を。


「ちょッ……カイン!暴力はいけない!どうどうどう!」


サナが間に割って入った。


『藺ちゃん、見逃してよ。でないと藺ちゃん、カインに殺されちょうよ。』


サナは藺にしか聞こえない声で伝えた。


「・・・・・・・。」


否定はできない。

あと数秒、サナの仲裁が遅れていたら、おそらく絞め落とされたかもしれない。


今の私じゃ彼を止めることができない……


「わかりました……」


自分の実力ではカインを止められない、と藺は思った。

また、藺自身、レインのことを心配していないわけではなかったので、心情的にも止めにくかった。


「・・・・ですが、やっぱり二人だけで行かせるのは心配です。なので……」


「・・・は?じゃ…


「落ち着いてカイン!話は最後まで聞いてあげて!」


サナは如意棒を使い、全力でカインを制止した。


「・・・私の護衛である五明丸さんに行ってもらおうと思います。」


「・・・・誰?」


「ああ、五明丸さんっスか。」


カインは五明丸を知らなかった。


「極東支部 斬り込み隊長をしている人です。私の義父が連れてきた超人侍です。」


酷い言いようである。


「あの人、第一印象はおっかないよね。」


「そうですね。でも、いい人ですし実力は確かなので、必ず力になってくれると思いますよ。」


「・・・・どうするのカイン。」


「・・・どっちでもいい。」


サナの確認に、カインは答えた。


「じゃあ……藺ちゃん、連れてきてくれる?」


「逃げたら承知しませんよ。」


「だよね……」


藺がいなくなったら、すぐにでもカインは出て行ってしまいそうだ。


「・・・・じゃあ、アタシとカインも藺ちゃんについて行くよ。案内よろしくね。」


「はい。」



※※〇※



VIP室が並んでいる廊下を歩き、三人は五明丸の部屋の前に着いた。


藺が軽くノックしてみると扉が開き、中から五明丸が顔を出した。


「藺か?」


五明丸は起きていた。

五明丸の後ろにはハーツマンと娥梨子が顔を覗かせている。

多分、二人の訪問で眠らせてもらえなかったのだろう。


「こんな夜更けになんのようだ?お前も俺の睡眠を邪魔する気なのか?」


「・・・・・・・。」


藺は可哀想な人を見る目で五明丸を見た。

優しい性格が仇になったのだろう。

だからその優しい性格に甘えさせてもらおう。


「俺はこいつらの相手で疲れてんだよ。」


五明丸が後ろにいる二人を指差す。


「御愁傷様です。二人のテンションはすごいですからね。」


「わかってるなら……」


「五明丸さん。まだ言いたいことを言ってないんですけど。」


「なんの用だ?」


五明丸がうんざりした顔で聞く。



「うわ、アタシ達の部屋の三倍もあるじゃないすっか。羨ましいっす!」


サナが明かりがついている部屋の中を見て、ハンカチを噛んで嫉妬を表現した。


「あん?」


サナとカインを見て、五明丸は怪訝な表情を浮かべた。


「なんだ、お前ら?」


「私の……友人?みたいなものです。」


「えぇっ~、疑問系ってひどいよ藺ちゃん!」


サナが藺に詰め寄る。


「・・・で、なんの用なんだ?」


藺は五明丸の部屋の中に入り、かくかくしかじか説明をした。

五明丸はカインの顔を見て、大体の事情を理解したようだ。


「・・・そこで、五明丸さんに協力してほしいんです。」


「ドウスル五明丸?」


「五明丸さんなら協力しますよね?ウチも手伝うぞ。」


一緒に話を聞いていたハーツマンと娥梨子が五明丸の顔を除き込んだ。


「・・・断る。」


「「えっ?」」


取り付く島もない返答だ。


「五明丸さんしか頼れる人がいないんです。素人ハンターともいえる二人だけで行かせていいんですか?」


「行かなければいいことだ。」


五明丸は結論から告げた。


「今、危険を冒して行っても自己満足にしかならない。他の奴らに気づかれる前にカインは早く反省実に戻れ。そうすれば、サナのしたことは不問にしてやる。」


五明丸はレイン捜索に対するモチベーションが低かった。

しかし、他二名はそうではなかった。


「ヘイヘイ、カインハ今行タイミタイダヨ。」


「そうだよ五明丸さん。待ってられないって言ってるんだぜ。五明丸さん、わかってあげてくれよ。」


「レインってやつのことは聞いている。弟であるカインの気持はわからなくはない。だがな、俺には俺の仕事がある。ハンターが私的な理由で仕事を放棄するわけにはいかねぇんだよ。」


優しいくせに頑固な男だ。


「五明丸さんのいけず!」


「ムッツリ!」


「五明丸ノ鬼畜野郎!」


「えっと………ダメ男!(五明丸さん、ごめん!!)」


「・・・・・・・。」


なんという罵詈雑言。


こ、こいつら色々と言いやがって………!


「てめぇら………つまみ出したっていいんだぞ?」


五明丸は軽く殺気を放ってみたが、それを遥かに上回る不穏な空気によってかき消されてしまった。


不穏な空気の発信源は、さっきから、一言も喋っていないカインだった。


カインは神経が衰弱した能面顔で、壁をグーで殴りつけた。


ドォゴン、と低い音がして、部屋全体が揺れて、壁に亀裂が入った。


「・・・ウダウダやってないで、早くしてよ。どうするの?行くの?死ぬの?」


「「・・・・・・。」」


結論を急がないと死人がでるぞ…


「ナカナカノ力量ダネ。」


「本当にレインと双子だとは思えないな。」


不穏な空気を出すカインを前に指摘なぜか和気あいあいと話し合っているハーツマンと娥梨子。


「こうカインさんも言ってることだし……」


サナは畏怖の念を込めて、カインをさんづけで呼び始めた。


「最終確認。アタシ達に協力してくれましよね?ね?」


サナは五明丸に尋ねた。


「断る。」


「即答カヨッ!」


ハーツマンのツッコミ。


「カインさ……くん、これ、お願いします。」


藺は五明丸の愛刀「ポチ丸」をカインに預けた。


カインは刀の柄と鞘を掴み、躊躇なく折ろうと力み始めた。


「ぬおおお!?」


愛刀のピンチに五明丸の顔面が急激に青ざめた。


「わかったわかった!だから刀を、ポチ丸を折るな!」


五明丸の懇願を聞いてカインは手を止めた。

五明丸はカインの手から愛刀を取り戻した。


「よし、行こう!」


「「「オオ~~!」」」


サナ、藺、カイン、ハーツマン、娥梨子は部屋から出た。


しかし、五明丸がついて来ない。


「ちょっと見てきますね。」


「あ、ウチも行くぞ。」


「ミーモ見ニ行コウカナ~」


藺と娥梨子、ハーツマンが五明丸の部屋に戻っていった。


「・・・・・・・。」


「アタシと二人っきりになったねカイン。」


「・・・・・・・。」


「・・・カイン。」


「・・・・・チッ。」


「さーて、アタシも見てこようかな!すぐ戻るから!」


カインさんがお怒りの様子なので、サナは再び五明丸の部屋に踏み入った。


「遅いっす!なにやってんすか!?」


「あん?着替え中だ。」


サナの視界に入ったのは、藺と顔が赤い娥梨子がテキパキと手を動かし、五明丸の鍛えるぬかれた体に具足やらなんやらを取りつけていた。


「男ノサービスシーンナンゾ見タクナイヨ!」


ハーツマンはその横でヤレヤレだぜというように肩をすくめてポーズをとっていた。


「そんな鎧とか着てる暇はねぇーですよ!早く行くっす!」


と、サナが手甲と具足に胸当てと中途半端な装備の五明丸を部屋から引きずり出した。

五明丸が抵抗しなかったは五明丸の優しさがあったから……かも知れない。




「私は、残念ながらついて行くことができません……」


甲板へと出る扉の前で藺が申し訳なさそうに言う。


装甲車の業務などをこなす藺が消えたら、大混乱が起こってしまうだろう。

このままついて行くのは無理だろうが、それなりに準備をしたらなんとかなるかもしれない。


「藺ちゃんには藺ちゃんにしかできないことがあるかもしれないよ。」


「わかってますよ。任せてください。」


五人のことを、事情を知っている藺の方から冒険の隊長である福智に伝えておいてもらえば、余計な混乱が避けられる。

藺はサナとカインが無断外出したのを、実力がある五明丸とハーツマン、娥梨子が追っているということにして説明するつもりだった。


「レイン君が見つかることを祈っています。」


いるかわからない神に心の底から藺は祈る。


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