第三話 夢の中で
適当に書き上げてしまったので文がガバガバです。
「あれ、ここどこだ?」
辺りを見渡す。
霧が邪魔して良く見えない。
「えーっと、確かリアンにおぶられて...
そうだ!森にいたはずなのになんでこんなとこいるんだ?!
…手探りで進んでみるか」
視界が悪くいま自分が何をしてるのかも見えないほど霧は濃く、歩きづらかった。
しばらく進むと霧が若干薄い所にたどり着いた。
「あ、霧が薄くなった...けどあんまり変わらないな」
周囲は相変わらず霧しか見えない。
薄くなったといっても遠くのほうの霧が見える程度であった。
「俺どこにいるんだよ!」
―こんにちは?かな―
「だれ?!」
―忘れたの?だとしたら酷いなぁ。―
「あんた、夢で聞いた声か?」
―せいかい♪
少し君に話したいこととかあってね。―
「それはこっちのセリフだ!
どこにいるんだ?姿を見せてよ」
―どこって言われたらここじゃない何処かになるし、姿は見せれないね...
そうそうどこにいるんだ、なんだけどここ夢の中だよ―
「夢?」
―そう。
話したいことがあるから呼んだんだよ。―
「話ってなんだ?
俺も聞かないといけないことあるんだけど」
―僕の話が終わったら聞いてあげるからまず言わせてね?―
「わかったよ」
―物分かりがよくて助かるね。
じゃあまず、異世界に来てしまったことについての感想はどうかな?―
「元の世界じゃありえない事があったりして楽しさより不安が強いかな…」
―なるほど。
新鮮だけど怖いってことだね。
次は…そうだな、これから君はどうするんだい?―
「元の世界に帰ることに決まってるだろ?
なんでそんな当たり前のこと聞いてるんだよ」
―そういうと思ったよ…
僕の言った質問で『もしも戻ることはできなかったら』って言わなかったかな?―
「ならどうしたらいいんだよ。」
―それは君が決めることだよ
さて、今のところ聞きたいのは終わったし
何が聞きたいのかな?カイト。―
「なんで、俺の名前知ってるんだよ…」
―今はどうでもいいでしょ?
何が聞きたいんだってば?―
「…言わないつもりかよ...いいけど。
聞きたいのは俺が異世界に来た理由と、元の世界への帰り方だ。」
―最初の質問だけど、あの世界に君が行った理由は君自身が知ってるはずだよ。
だって自ら行ってみたいって言ったじゃないか。―
「え...?」
―今みたいな状態の時に質問したよ?
異世界に行ってみたいか、って。―
「だってあれは夢だから...!
普通に考えて起きるわけ無いと思うじゃん!」
―でも、実際に今体験してるよね。
夢で見た内容が起きてる...それが現実だよ―
「お前が俺をあそこに飛ばしたのか!?」
―どうだろうね?
君がそう思えばそうなるし思わなかったらならない。思いによって未来は変わる。
敢えて僕は知らない。という事にしとこうかな
で、次の質問だけど帰る方法?
僕には答えることはできないね―
「なにか知ってるんだろ?!
教えてくれてもいいじゃん!」
―あのさぁ、行きたいって言ったのは君だし、
やるべきこともやらずに帰ろうなんておかしいと思わない?―
「理不尽すぎるだろ...好きで来たわけじゃないのに。
...やるべきこと?」
―そうそう。
初めてのものに触れて感じたこととかあるだろ?―
「魔法のことを言ってるのか?
なんで俺だけあんなに疲れるんだ?」
―案内してくれてる竜人が言ってたんじゃないのかな。本来体にははないはずの魔力が君にはあるって。魔法を使役する度に体力と共に消費するって―
「...言ってたけど。てかなんでそれを?!」
―なんでも知ってるよ。
話を戻すけど君にはやらないといけないことがある。それが終われば元の世界に戻れるかもね。―
「そのやるべきことはなんだって言うんだよ。」
―僕も知らないよ?
だって、君自身が選択して道を選んでいくんだから―
「選択して道を選ぶ?」
―だから君に一言大事なことを教えるね。―
「なんなんだ?」
―後ろを向くな、前に進み続けろ。だよ
二言になっちゃったけど。―
「どういうこと?」
―たとえどんなことがあっても目を逸らすな。
元の世界に帰りたいなら前を見るんだ。
伝えることは伝えたよ。
だから、ここでお別れ。またしばらくしたら会おうね...―
「おい!待てよ!
一体どういう...」
声が途切れると同時にさっきまで薄かった霧が急に濃くなる。
何も見えなくなり意識もぼやけてくる。
「まだ、分かんないことだらけなのに...」
そう言ったところで視界が真っ暗になる。
頑張るんだよ、カイト。そう聞こえた気がした...。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「おい、いつまで寝てるんだ?」
「え…?な、なに...?」
意識が朦朧としてるので返事が曖昧になる。
「やっと起きたか。
もう少しでその場に置いていこうかと思ってたところだったんだがな。」
「あー...今どこ?」
「もうすぐ森の出口だが...
どうした?」
「もしかして俺ずっと寝てた?」
「あぁ、気持ちよさそうに寝ていたな。」
「て事はやっぱりあれは夢だよなぁ」
「夢?またなにか見たのか?」
「あ、どうでもいいことだったし何もないよ」
「そうか...。
それはそうと、起きたなら早く降りてくれないか?」
「そうだった」
リアンに言われ、背中から降りる。
肩が凝ったのかカイトが降りるなり背伸びをしていた。
一通り済ませるとまた話し出す。
「さてと、森から出たらオレの家に来てもらうがいいな?」
「行くとこないし別にいいよ」
「断ったとしても無理やり連れていくつもりだったがな」
「強制かよ」
「当たり前だ。
家に着いたら今後お前はどうするかについて話そう」
「俺もそうしたいな。
帰る方法が分かんないんだし」
「じゃあ行くか。」
話がまとまると再び森の出口へと歩いていく。
歩きながら口ずさむように呟いた。
「後ろを向くな、前に進み続けろ...ね...」
「どうした?」
「いや、なんでもないよ」
―君がこれからどんな選択をするのか。
期待して待ってるよ...
やっとスタートラインに近づいたんだから―
まとめたかった内容としては、
これからの目標としての指針を定めること?です。たぶん。
こっから少しずつスタートしていくかんじです






