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2話 魔法の石煇石(クリアス)

だいぶ日があいてしまいました...(汗)

第二話どうぞ!

「ねぇ」

「...どうした?」

「いつまで歩くのかな…」


歩き始めてからかれこれ1時間は経過してるであろう。

「もう疲れたのか?まだ出口は先のほうなんだがな」

「深すぎだろこの森」

「だからさっき聞いただろ?

なんでこんなところにいるんだって」

「俺がそれを知りたいってば!

自分の部屋で寝てたっていうのにさ」

「じゃあなぜ靴を履いてるんだ?」

「え……?」


目線を下に向ける。確かに靴を履いていたが今しがたまで気づきすらしなかった。

「うん、なんで靴履いてんだろ」

「オレに聞かれても知るわけないだろ…」

「それは置いといてさ、休憩させてくれないかな?」

「後2時間程歩けば出口だというのに」

「より一層休憩したくなったんだけど」

「1時間で疲れるくせにこのまま休憩してまた歩いてみろ。あと一回休憩する羽目になるぞ

もう30分ほど頑張れ」

「…分かったよ。休憩と言ってもそんなに休ませてくれないだろうけど」

「よく分かってるじゃないか。

聞きたいことがあるからそんなに休めないかもな」

「鬼畜すぎる…」


靴を履いているという謎が生まれたが今は休みたい。それしか頭になかったので先を進むことにした。

聞きたいことがあると言われたがこちらも質問したいことがあるので、あまり休むことなど出来ないだろうと思いつつ歩いていく。


しばらく歩き、開けた場所に出る。

キリがよかったのでまだ先に進もうとしていたところを引き止める。


「ここで一旦止まろうよ」

「どうしてだ?まだ先に進もうと思っていたのだが」

「やっぱり...今いる場所周り見渡しやすいし休むにはちょうどいいと思うんだ」

「単にもう歩けないから休みたいだけな気がするんだがな...まぁいいか。」

「よし!」

思わずガッツポーズを決める。

「さっきも言ったが聞きたいことがあるからな?」

「うっ...そうだった...

で、でも俺も質問したいことはあるからな!」

「ではお互いに質問しあうとするか。」

「交互にする感じでいい?」

「分かった分かった。急に元気になったな」

「まぁね」


二人とも向かい合うように座り、少し休んだあと話し始めた。


「どっちから話すんだ?」

「んー、じゃ俺から!」

「そうか。で、質問はなんだ?」

「この世界のことについてもっと詳しく知りたいな。まだ信じれないからさ。

...その信じれない事を今体験してるけど」

「この世界のことについてなぁ...

まず人間と竜人、獣人が住んでいる世界なのはいいな?」

「うん。実際目の前にいますし」

「次は...魔法か...

魔法によって発展したんだがそこはどうだ?」

「魔法っていうけどさ、言われても分かんない。

今出すこととかできる?」

「今出すことも出来なくもないが、煇石(クリアス)がいる。」

「煇石?なにそれ?」

「丸っこい石だ。だいたいそこら変に落ちていると思うが、ないか?」


丸っこい石に思い当たる節がある。

さっき拾った石を見てみる。丸く赤く光っていて、リアンの言う通りならこれが煇石なのだろう。

...見せてみることにした。

「えっと...これ?」

「なんだ、持ってるじゃないか。

これは...火の煇石か」

「火の煇石?」

「そうだ他にも水や風などもある

魔法が見たいと言ったな、今から見せてやる。」

「石で何出来るんだろ」

「まぁ見てろって」


そう言って立ち上がり、煇石を持った手を前に伸ばし呪文を唱える。

「ファイア!」

すると何もなかった場所から火柱が起きあがり、辺りに火の粉をまき散らす。

「あっつ!凄いけど熱い!」

「ま、こんなもんだな。どうだ?」

「なんで石から魔法出るの?ってなったけど、ホントなんだなって分かったよ。

俺の聞きたいことはそれだけだったしもう満足かな。」

「煇石にある魔力によって魔法が出る。

なら、次はオレの番だな」

「何について聞くの?」

「お前はここに来た理由が分からないし寝ていたと言ったな。」

「そうだけど」

「ではなぜ来たのか、寝ていたのに靴を履いているのはどうしてか。」

「だから知らないんだってば!」

「知らないと言ったら話が進まん。

なにか思ったことはないのか?」

「思ったこと...?

...夢...?」

「夢?それがどうした」

「俺、夢で今リアンが言ってたこと言われたんだよね。人と竜人、獣人が暮らす世界に行けたとしたら?って。それが理由になるか知らないけど」

「夢で見た内容が今起きていると言いたんだな?」

「そうなるね。」

「嘘を言ってるようには見えないな...」

「ホントのことだもん」

「オレが聞きたかったのはそれだけだ。まだ納得はいってないがいずれ解決するかもしれんから置いておこう」


納得がいかない様子だったがそう言うとカイトに煇石を返し再び座る。

少し静寂が流れてからカイトが切り出す。


「ねえ、俺にも魔法って使えるのかな」

「煇石自体に魔力が残っていれば魔法は使える。

その大きさならまだまだ使えるだろう」

「試していいかな?」

「ああ。さっき俺が出した炎が全開だろうから危なくないはずだしな」

「はずってひどいな...」

「初めて扱うのだからそれくらいは言っとかんとな」


よーく忠告をされ少し歩き中央部分で周りに燃え移るものがないのを確認し、構える。

手を伸ばし唱える

「ファイア!」

火柱が起きる。というところまでは良かったのだが、規模がリアンの出した2倍はあった。

メラメラと燃え上がり、周囲に熱風が広がる。


「なっ...!なんだ、あの大きさは...!

お前何をしたんだ!」

「え...?何...ハァ..が...ハァ」


カイトに問いかけるがカイト本人は息切れを起こしている。

「なんで息切れしてるんだ...?

大丈夫か?」

「ハァ...、魔法ってこんなにしんどくなるものなの?」

「いや、煇石自体の魔力で魔法は使役されるから使用者に負担はないはずだ」

「じゃあ、なんでだろ...」

「俺もそれは分からん。仕方ない、息切れが治まるまで休むぞ。」

「わかった...」


息切れがマシになってきた頃。

「いけるか?」

「うん、だいぶマシ」

「あまり無理したらいかんだろうがいくぞ。」

「りょーかい」


立ち上がり、森の出口に向かって歩き出す。

辺りは少し暗くなってきていた。

「マズイな...」

「え?」

「木によって暗くなっている。言いたい事は分かるか?」

「夜行性の生き物が活発化するとか?」

「そうだ。生き物と言っても魔物だがな。」


魔物。その単語を聞いて体が震える。

「マジで...?」

「マジだ。活発化されると動きが早く戦いにくくてな。一人だとどうにかなるが...」

「俺危ないじゃん」

「少し急ぐぞ。走れるか?」

「そんなこと言われたら走るしかないじゃん」


二人は森の出口を目指して走り出していく。

まだ昼頃なのだが木々によって光が遮られ暗くなっている。

出口までもうそろそろ、という所でカイトが走るのをやめてしまう。


「ちょっと、タンマ…ハァ」

「結構走ったからな。後は歩くか。」

「なんで疲れてないんだよ…ハァ」

「慣れてるからな」

「すごいな…」

「よし、いくぞ」

そういった直後茂みからなにかか飛び出す。

ヌメヌメとしたジェル状の生き物?が数体こちらに向かってきていた。


「何あれ…気持ちわる!」

「スライムか…まだマシか」

「え?スライム?

ヌメヌメしててなんかイヤなんだけど…」

「そうだろうな。

危ないからそこにいろよ?」

「わ、わかった」


頷いたのを見ると、リアンはスライムの方へ走り出す。

鞘から剣を取り出し切り刻んでいく。

切る度に体液などが飛び交っていた。

感心してボーっとしているとこちらの方に近づいてくる影が見えた。

…スライムだった。


「…!!うわぁ!」

「しまった…!カイト、逃げろ!」

急なことにより思考が混乱し一歩下がったところでバランスが崩れ倒れてしまう。

倒れようがお構いなしにスライムは近づいてくる。

「わ…ちょ…!来るなって…!」

焦りと不安で手足がバタつく。

カイトの目前にたどり着き襲いかかろうとした瞬間

「来るなぁぁぁぁぁ!!!」

叫び声と共に強風が吹き荒れる。

あまりの風の凄まじさにしゃがみこみ、前を見ると風に切り刻まれバラバラになったスライムが遥か彼方へと飛んでいくのが見えた。


風が止んだのを確認するとカイトの元へ駆けつける。

先程よりも息が乱れ、倒れこんでいる。

「おい、大丈夫か?

…大丈夫じゃないな。」

「当たりハァ…前だろ…ハァ」

「おまえ、一体何をしたんだ…」

「俺が知り…たいよ…」


(魔法を使うには煇石が必要。なのにカイトは石を使ってないし使ったとしても使えるのは炎だ。

だが今オレの見た魔法は風だった…

確証は持てない…だがそれしかないか…)

「今からいうオレのことはあくまでも仮説としてとってくれるか?」

「よく分かん…ないけど…うん。」

「魔法を使うには煇石が必要なのはいいな?

お前がスライムに襲われた時放った魔法は風だった。

しかし、お前は火の煇石しか持っていなかった…

何故だかわかるか?」

「全然…」

「お前の体内に魔力があり、魔法を使役する度に使用されてしまっているとオレは解釈している。

たった2回だけだから確証は持てない...だが、火柱や今の強風を見るに何かしらの力が加えられているとしか考えられん。

強風を起こしたときお前は何を思っていたんだ?」

「来るなって...どっか行けって...思ってた...」

「気持ちによって魔法の効果が変わるってことか...

また疑問が増えたな。」

「そうだね...疲れた...」

「出口まであと少しだからな、運んでやる」


カイトを背中におんぶする。

「すごい楽...寝そう」

「寝たらたたき落とすからな?」

「ひどすぎる...」

「そこまではしないから安心しろ」

「余計不安になってきた」


疲労が溜まってるのもあったのかだんだんと意識がぼんやりとし、最終的に寝てしまった。

「結局寝るのか...出口についたら起こすことにするかな...」

などと独り言を言い歩き出す。

改めて見ると文がなかなかに変だ...

少しずつ頑張っていきます!

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