第八話
病院に着いた。看護婦さんがバタバタと走っていた。
「今からオペするんですが。草野先生は?」
「全麻の準備をしてください!!」
「カルテは?」
「心マをしてください!!」
いろんな病院用語が飛び交っている。
全然知らない言葉ばかりだ。あいこさんはもうオペ室か?!
オペ室を覗いた。でも、見えない。。。
あ、おばさんだ!!!
「おばさん!!来ました!!あいこさんは?無事ですか?」
「あ〜ヒロシくん。あいこはわからないの・・・後、3時間もすれば、オペも終わるわ。」
「・・・」
「大丈夫よっ。あのこは体の丈夫さだけが取り柄なんだから」
そう、慰められた。
鳴り止まないボクの鼓動。
あいこ・・・
−2−
痛!!まただ。しばらく来ないと思ってたら。
あいこさんもこうやって苦しんでるんだろうか・・・
僕が死んでもあいこは生きてほしい!!
なぜかだんだん今まで『あいこさん』って言ってたのがあいこになっていく・・・
オペ室のランプが消えた!!
あいこさんは?!
まっさきに先生の所へ行った。
「先生、あいこさんはどうですか!?」
「いやぁ。。。実はね・・・」
口ごもってしまった。悲しい顔をして。。。
「あ、、、あいこさんが?!先生!!!いやだー!!!!!もうやだー!!!あいこー!!」
「まだ、全部終わってないじゃないですか〜実は、成功したんだ♪」
せ、先生よ・・・なんで・・・?そんな言い方?