第三話
今日も晴れ。人生初めてのデート。楽しみだな。9時50分でるか。
「あ!早く早く!!」
あいこはいた。やっぱ早いな
「ちょっと待っててー」
走り出した。信号確認。よし、青だ。
走り出した。途中で誰かが
「あぶない!」
「へ?」
後ろを振り向くと、トラックが目の前だった。
トラックに僕はあたった。宙に僕は舞う。
体の節節が痛い。
「ヒロシ!!」
あいこが叫んでる。
「あいこ。。。」
小さくても、叫んでみる。
この声は届くかな?
あいこにありがとうをいわなきゃ。
い、わない、と、、、
そう思ってても僕は眠りの国へ連れて行かれる。
あいこがとなりで叫んでる。
「ヒロシ!いやヒロシ!行かないで!」
最後にの力で
「あいこ、ありがとう」
あいこは泣いていた。
それが、僕が最後に見た光景だった・・・
ありがとう、あいこ。
なんとなく目がさめた。
ここは、どこだろう・・・
頭がぼんやりする。。。
声が聞こえる。
「ヒロシ・・・ ヒロシ・・・ ヒロシ・・・」
僕を呼んでるの?泣いてるの?なんで?
この子だれ?
目をつぶってみる。何も変わらない。
どうしよう・・・何をすればいいんだろう。
わからない。
今は、これしか考えられない。
どうすれば、いいんだろう。
起き上がってみた、そこにいた子が急に笑った。
僕は、ぼーっと見る。女の子は顔をしかめて、泣いた。