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第2話

おかしいな・・・扉をくぐってもまた白い空間に来たわけだが、爺もしかして失敗したのか?と考えていると


「「「「いらっしゃいませ!ようこそ我らの世界へ!」」」」


「うぉ!びっくりした!」


4つの光の玉が現れて声をかけてきた。もしかしてこいつらが暇つぶしに俺を呼んだ神様達か?

クソッ!実体があるように見えない!これじゃあ殴れないじゃないかよぉおおお!


「いや~待ってましたよ!」


「さっそくイッちゃう!?今すぐイッちゃう!?」


「お楽しみキタ━(゜∀゜)━!」


「この時が来るのを待ってたぜぇ!」


4つの光が左端から順に点滅して声を出す。


「うるせぇ!とりあえず黙れ!暇神(ひまじん)ども!」


とりあえず黙らせないと話が進まない。このまま喋らせてたらすぐに異世界に飛びされそうだ。


「「「「はいっ!」」」」


ピタっと黙る神様達・・・本当に大丈夫なのかこの世界・・・ちょっと心配になるわ。


「大体の事は爺から聞いているから説明はいらない!欲しい能力は爺から聞いていると思うが・・・」


「おう!ばっちり聞いてるぜ!」


右端にある光の玉が喋る。


「じゃあちょっと確認の為にそこの神様、俺が欲しい能力は何か言ってみてよ」


と言い左端から2番目の光の玉に聞いてみる。


こいつらの聞いているという言葉だけでは不安すぎる。確認はしっかりしないとな・・・俺の第二の人生がかかってるわけだし。


「神に向かってそのような口を聞くなんてっ!・・・・・・駄目っ!感じちゃうっ!」


「・・・もういい、左端の神様に聞くわ」


「あぁ!これが放置プレイなのねっ!」


・・・とりあえず左端から2番目の神様は駄目だと言う事がわかった。


「はい、身体能力の強化、不老、魔力の増大、『地』属性の特化、言語習得(古代言語含む)以上でよろしいでしょうか?」


「あぁ、それであってる。」


よかった、左端はまともみたいだ。しばらくこの神様と会話していよう。


「しかしよろしいのですか?かなり能力が少ないですけど・・・」


えっ?これで少ないって・・・


「今までに作った勇者や魔王にはどんな能力をつけてたんだ?」


「えぇっと最初は勇者だけに、身体能力の超強化、肉体超再生、理解力超強化、知識超強化、魔力無限大、全属性超強化、超幸運、超ハーレム体質、伝説の武具、などをつけたのですが」


・・・チートにも程があるだろ。


「それ見てて楽しかったか?」


「最初の頃は楽しかったんですが、すぐに飽きちゃいましたね」


だろうな!その勇者、旅に出た瞬間に魔王に会っても勝てるレベルだもんな!


「魔王にも実力を拮抗させるために似た能力をつけてみたら両者がすぐに相打ちになってしまい・・・」


「まぁ、そうなるだろうな」


「それで今度は能力をほとんどつけずに旅に出させたのですがなかなか進まないから途中で飽きてしまいまして・・・」


つける能力が極端すぎるんだよ・・・


「なるほどな、確かにあんた達から見れば少ないかもしれないが俺にはこれくらいがちょうどいいんだよ」


「そうですか・・・しかし『地』属性だけで本当にいいんですか?」


「何か問題でもあるのか?」


「いえ、問題と言いますか・・・他の世界の事は知りませんが、我らの世界では『地』属性魔法は土木作業や農作業にしか使われていませんので・・・そんな属性で本当に大丈夫なのかなと」


あぁ・・・やっぱりそんな扱いなんだ『地』属性。


「あぁ、何も問題は無いぞ、要は使い方の問題だしな。俺は『地』属性が最高の属性だと思っているからな」


「わかりました、あなたが了解しているのであれば何も言いません」


「そういやひとつだけ聞きたいことがあるんだが」


「何でしょうか?」


「俺は何をやってもいいのか?」


「基本的に何をやっても問題ありませんね、何か問題があれば声をかけますから」


あぁ、よかった。これで俺の自由が保障された、それだけが心配だったからな。


フリィイイイイダァアアアアアム!!おっとまたテンションが・・・


「りょーかい、それじゃあもう聞くこともないから能力をつけて送ってくれ。できれば最初は人間のいる街の近くがいいな」


「わかりました」


「ハァハァ・・・たまんないわぁ・・・」


「(0゜・∀・)ワクワクテカテカ!」


「おっ!?やっと行くのか!」


もう左端以外は黙ってろよ・・・


「それではこちらの扉を通ると街の近くの森に出ますので・・・」


と言ってまたもやショッキングピンクの扉が出てきた。


「・・・流行ってるのか?」


「・・・?」


どうやら分からないらしい、まさか本当にあの爺が青狸を育てたというのか!?


いや!そんなはずはない!あの青狸は漫画界の偉大な巨匠が育てたものだ!これは偶然だ!偶然なのだ!


忘れよう・・・


「それじゃ行くか・・・」


こうして俺の第二の人生が始まったのである・・・


ちょっと短いです。

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