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地味な姉に芸能人は似合わない!?

作者: ナベノヂ
掲載日:2025/12/19

弟×姉のラブコメ。

「なんだ、今日は休みか? 売れてない芸能人は大変だな」


家に帰るなり、少年は言う。

「あるよ、仕事」

少女、彼の姉は返す。

姉は19歳、芸能人である。

芸能人ではあるのだが、眼鏡で、髪も目が隠れるくらいなので、可愛い系というよりかは、地味系。体つきも、太くなく、細くもなく、胸もない。

そして、弟の彼は17歳、高2。


「それよりも、今日は何の日?」

姉は聞く。小さな声で。

「知らない」

即答。

それでもめげず、

「今日は12月25日」

「芸能人が一番忙しい日だな」

「クリスマス」

「だから、芸能人なら一番忙しい日だな」


「ケーキ、あってもいいのに」

「? 聞こえなかった」

「はあ」



静かな時間を2人は過ごす。

クリスマスの夜。だが、ケーキを食べたりプレゼント交換することはなく。


そして、姉はソファーから立ち上がると、

「仕事行ってくる」

「無理するなよ。ないんだろ? 仕事」

冷たく返される。


玄関にて、

「行ってきます」

ドアを開け、閉める。


姉がいなくなると、弟の彼はすぐに項垂れる。

「…はあ。

ラジオで推し活しよう」




「10代の方たち、こんばんわ。今日はクリスマスですが、いかがお過ごしでしょうか。今週も終わりに近いですね、頑張っていきましょう!」


少女はマイクの前で明るく喋る。

その子は、主にラジオで活動している。たまに、テレビに出るが、ラジオが多い。明るく可愛い子で、人気である。


今は、10代の若者に向けたラジオ番組の、コーナー。時間は短い。だが、同じ10代が元気に喋ることもあり、人気のコーナーである。


「さて。じゃあ、投稿を読みますね。クリスマスらしいのがたくさん届いていますが、どれにしよっかなー」


「こんばんわ。いつも応援しています。

今日はクリスマス。だけど地味な姉には仕事がなく、弟として不安です。姉は一応芸能人ですが。姉に芸能人として頑張ってほしい、でも地味な姉に芸能人は似合わない。ケーキくらいは買ってあげようかな」


「お姉ちゃんに伝わるといいですね、その気持ち。絶対に喜びますよ」

と、返す。




コーナーが終わるとすぐに、


「やだ…尊い」

赤面して、彼女は呟く。


「弟が尊すぎる」


弟は知らない。

推しが実姉だということを。

姉は、住所や本名で気付いているのだが。

ありがとうございました。

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