第95話 クリスマス4
〜幸晴side〜
「終わったよー!」
京極さんに呼ばれて俺は扉を開けた。
「おお...!」
扉を開けた瞬間、俺は言葉を失った。目の前には桃源郷が広がっていたからだ。
京極さんは普通のサンタ服を着ていた。白い服の上に赤いマントを羽織っていて、下は赤いミニスカートに白いニーソックスを履いていた。
玲那はビキニタイプのサンタ服を着ていた。
赤いビキニに白いモコモコがついている可愛らしいデザインだった。玲那の白い太ももや深い胸の谷間につい視線がいってしまう。
足利さんも玲那と同じビキニタイプのサンタ服を着ていた。玲那が着ているものよりも布面積が狭く、サイズが小さいものだったので、胸の谷間だけでなく、横乳や下乳まで見えてしまっていた。
「ゆっきー、どうかな?」
「前田君のために用意したんだよ〜」
「...ううう」
俺は嬉しさのあまり、涙を流していた。
「ええ!?前田君どうしたの?」
京極さんが心配して声をかける。
「ごめん、嬉しすぎてつい涙が...」
「そんなに嬉しかったの!?でもまだプレゼント渡してないから一旦座ろうか、ね?」
京極さんが俺をこたつに入れる。
「ゆっきー、あーしも暖まりたいなー」
「私も〜」
俺の両隣に玲那と足利さんが入ってくる。右隣からは玲那のビキニ越しの胸が押しつけられて、左隣からは足利さんのビキニからはみ出した横乳が押しつけられた。
「私はこっち入るねー」
京極さんは俺の反対側に座った。
「じゃああーしからプレゼント出すねー」
玲那がカバンから写真を出してきた。
「はい、あーしの自撮り写真だよ」
写真にはいろんな姿の玲那が写っていた。
「ありがとう、玲那」
「次は私ね〜」
足利さんが用意したのは茶器だった。
「な、何か高そうだけど受け取って大丈夫なの?」
「大丈夫だよ〜。昔は茶器とかを恩賞として渡すのが普通だったからね〜」
「足利さん、ありがとう」
「最後は私だね!」
京極さんは俺に赤い本を渡した。
「これは...何だ?本?」
「これはね、毛沢東語録だよ!私の考えに賛同してくれた前田君のために私が用意したんだよ」
「...そ、そうなのか」
俺は少し困惑してしまった。
「これを読めば中国共産党の人たちの気持ちがわかると思うよ!」
「ありがとう、京極さん」
多分俺には理解できないことが書いてあるような気がした。
プレゼント渡しが終わると、京極さんが次の提案をした。
「前田君、今回も私たちの写真撮りたい?」
「はい、撮りたいです」
俺は即答してしまった。
「じゃあ一旦こたつから出ようか」
サンタコスの3人に横に並んでもらい、俺はスマホで写真を撮った。
「これ、家宝にして部屋に飾るわ...」
「そんなに価値あるの!?」
京極さんが少し驚いていた。
「ねえゆっきー、あーしの写真も飾ってほしいな...」
「いいけど、どこに飾ろうかな?」
俺はあたりを見回した。
「この辺とかどうなの〜?」
「この本棚とか使えそうじゃない?」
玲那と足利さんは本棚へ向かった。
「ん?何これ?」
玲那が本棚にある雑誌を見ようとする。あれは拓人がくれたやつだ。
「あっそれはダメだ!...うっ!?」
俺は慌てて阻止しようとしたが、こたつの布団に足を滑らせてしまい、前へ倒れた。そして前にいた2人のトップスの紐を引っ張って解いてしまう。
「「え!?」」
トップスの紐が解けて2人の大きな胸がぶるるんっと揺れて締めつけから解放された。
「前田君!...うわっ!?」
京極さんが俺を止めようとしたが、京極さんもこたつの布団に足を取られてしまう。そして今度はボトムスの紐を引っ張って解いてしまった。ボトムスがなくなったことで2人のお尻がぷりんと揺れた。
「きゃあ!?」
「〜〜っ!?」
そして俺は床に仰向けに滑り込んだ京極さんの胸にダイブしてしまった。
「むぎゅ!?」
京極さんの胸がクッションになってくれたおかげで怪我をしないで済んだ。
その時、俺の部屋の扉からノック音が聞こえてきた。
「お兄ちゃん、飲み物持ってきたから開けていい?」
最悪のタイミングで夏希が来てしまった。




