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第94話 クリスマス3

〜幸晴side〜


翌日、俺はいつも通り学校へ行って教室へ入った。


「幸晴、おはよう」


この日は珍しく早く登校してきた拓人が話しかけてきた。机の上には雑誌が乗っている。


「おはよう拓人、何読んでるんだ?」


「ああこれはグラビア雑誌だ。今はクリスマスシーズンだから、いろんな子のサンタコスが見られるぞ」


拓人は俺にも雑誌を見せてくれた。


「へえ、同じサンタ服でもいろんなデザインがあるんだな...ってんん!?」


俺はあるページを見て手を止めた。


「おっここに注目するとはわかってるじゃないか。これはビキニタイプのサンタ服で、冬でも水着が楽しめちゃうギャップ萌えを狙ったものだな」

「そんなものが存在するのか...」


俺たちはその後も雑誌を読み続けていた。雑誌に視線が吸い寄せられていたことで、後ろから誰かに見られていることに気づいていなかった。



〜由理side〜


私は今、前田君の後ろに立って様子を見ていた。どうやらサンタコスに注目しているみたいだった。男の子ってやっぱりそういうのが好きなんだね〜。

そうだ、来週私も前田君のためにサンタコスしてみよっと。...でも1人で着るのって浮いちゃうかな...?そうだ!姫川さんも誘ってみよう!

私は姫川さんに話しかけた。


「姫川さん、来週のクリスマスパーティーで一緒にサンタコスしない?」

「いいよ、最近のゆっきー下向いてること多いから、あーしたちで元気付けてあげなきゃね」


姫川さんも乗ってくれるみたいだ。


「私たちが着るサンタ服なんだけどさ...」


私は姫川さんの耳元で囁いた。


「それ、恥ずくない?」

「でも、前田君ならきっと喜んでくれるよ〜」

「う...わかった!いつも頑張ってるゆっきーのためだもんね」


こうして、私と姫川さんは前田君のためにサンタコスをすることになった。



〜幸晴side〜


1週間後、ついにクリスマス当日になった。俺は自分の部屋を片付けて、こたつを用意した。

そして暖房をつけて、夏希が作ってくれた料理を並べていった。


「お兄ちゃん!みんな来たよー!」


1階にいる夏希が呼んできた。どうやら予定よりも早くきたみたいだ。

しばらくすると扉が開いて玲那、足利さん、京極さんの3人が入ってきた。3人の冬服を見るのは初めてだった。


「ゆっきー来たよー」

「すごい豪勢だね〜」

「こたつまであるよ!」

「皆さん今日は楽しんでくださいね」


夏希は玲那たちを案内して扉を閉めた。


「ゆっきー、早速食べよっか!」

「そうだな。俺が取り分けるよ」

「食べたらプレゼント交換だね!」

「京極さんってそんなにプレゼントに自信あるの?」

「うん!前田君が賛同した共産主義らしいやつにしたよ!」

「...ん?」


俺はその発言を聞いて一気に不安になった。


「それから今日のためにサンタ服も用意したから後で披露するね!」

「京極さんもサンタ服用意してたの〜?」

「そうだけど、もしかして2人も用意してたの?」


京極さんが聞くと、2人とも頷いた。


「そっか、じゃああとでみんなで着替えようか」

「ゆっきーよかったね、あーしたちのサンタコスが見られるんだよ」


玲那は嬉しさと恥ずかしさが混ざったような表情をしていた。

その後、料理を食べ終えた俺たちは休憩をしてから次のイベントに進んだ。


「あーしたちはここで着替えるから、ゆっきーは部屋の外で待っててくれる?」

「オッケー」


俺は玲那の指示で自分の部屋を出た。美少女たちのサンタ服が見られるだけでワクワクが止まらなかった。


「お兄ちゃん何にやついてるの...」

「おわ!?夏希!?」


いつの間にか夏希が来ていた。


「何か飲み物追加したいかどうか聞きたかったんだけど...」

「今は大丈夫だから、また後で聞きに来てくれ」

「わかった」


夏希は再び1階へ戻っていった。

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