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第80話 修学旅行2

〜幸晴side〜


翌日。ついに修学旅行当日となった。


「お兄ちゃん起きろー!」

「ぐふっ!?」


寝ている俺の上に夏希がのしかかってきた。


「なんか今日はいつもより早くないか...?」

「だって今日から修学旅行でしょ!?早く起きて出発しないと!」


夏希が俺の上から降りて腕を引っ張る。


「わかってるって、そんなに急かすな」


俺はすぐに準備して玄関へ向かった。


「お兄ちゃん、お土産楽しみにしてるからね!」

「ああ、楽しんでくるよ。行ってきます」


俺は荷物を持って自宅を出た。



俺たちのクラスは成田空港から飛行機を使って北海道の女満別空港へ向かっていった。空港からバスを使って網走へ進んでいくことになっている。


〜バス内〜


「うう〜、北海道ってやっぱり寒いんだねー」


隣に座っている京極さんが凍えながら言う。今回は道東を中心に回っていくが、網走は北の方なのでとても寒かった。


「ねえ前田君、手握ってもいい?」


京極さんが手袋を外して手を差し出してきた。


「いいけど、ちょっと眠いから寝ていいか?昨日あんまり眠れなかったから...」

「いいよー、着いたら私が起こすね!」


俺は京極さんの手を握ったまま眠りについた。



「...前田君、着いたよー」

「...んん?」


目を覚ました俺は、京極さんの肩に寄りかかっていることに気づいた。


「前田君、ぐっすり寝てたね。そんなに寝心地良かったの?」

「ああ、よく眠れたし安心できたよ」

「それなら良かった」


俺たちはバスを降りて移動した。

最初の観光地は網走にある網走監獄だ。俺たちは4人で固まって移動する。


「ゆっきー、大丈夫?寒くない?」


玲那が肩を寄せてくる。


「大丈夫だよ、心配しすぎだって」

「もし凍えそうなら、私にくっついてもいいからね〜」


足利さんも肩をくっつけてきた。


「2人とも、気持ちは嬉しいんだけど...ちょっとくっつきすぎじゃない?」

「だって、あーしたちはそれだけバスで得られなかったゆっきー成分を補充したいんだよ?」

なんなんだそれは...


俺は両手に花という状況を味わいながら歩いていった。


監獄の観光を終えると、再びバスに乗りホテルへ移動する。

そして、ホテルに到着して夕飯を食べ終えると温泉に入る時間となった。

俺はすぐに脱衣所へ向かって外にある温泉に浸かることにした。


「はー、落ち着くな...」


お湯に浸かっていると、途中から入ってきた拓人が話しかけてきた。


「おーい幸晴、元気か?」

「元気だよ、拓人も元気そうだな」


なんだか、こうして話すのも久しぶりな気がした。


「なあ幸晴、この壁の向こうってどうなっていると思う?」


拓人が仕切りの方を指さしながら言う。


「壁の向こうに何かあるのか?」

「もしかしたらこの先に女湯という楽園が広がっているんじゃないかと思ってな...幸晴、のぞいて見る気はないか?」


どうやら仕切りの隙間から覗けそうだと思っているようだ。


「いや、そんなことしたら怒られるだろ...」


「少しだけなら大丈夫だろ、ほらこの辺から覗けそうだと思わないか?」


拓人が俺を穴のある場所へ誘導する。だが穴の先は湯けむりで真っ白だった。


「流石に見えないって」

「もう少し頑張ってみるんだ!俺が押すから」

「うおっ!?」


拓人が俺の背中を押して穴へ押しつける。その瞬間、仕切りの壁の一部が破れて俺は勢いよく倒れてしまった。


「いってて...拓人のやつ、なんてことするんだ」


俺は頭を押さえながら顔を上げる。その先には...


「ゆっきー!?なんでここにいるの!?」

「もしかして覗きにきたの〜?」

「え?それって完全に高師直状態じゃん!」


玲那と足利さんと京極さんがタオル一枚で体を隠しているという楽園のような光景が広がっていた。


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