第72話 ハロウィン3
〜足利さんの部屋〜
「じゃあみんな、くじを引いてね」
京極さんが差し出した棒をみんなで一斉に引く。
「あっ私が『王様』ですね」
最初に『王様』を引いたのは細川さんだった。
「では...2番の人が私に膝枕をしてください」
「2番は俺だ」
俺はすぐに名乗りをあげた。
「では失礼します」
細川さんが俺の太ももに頭を乗せる。
「細川さん、硬くないか?」
「いえ、問題ありません」
「細川さんいいな〜」
足利さんが羨ましそうに言った。
「次いくよー」
俺たちは再びくじを引く。
「今度は私だね」
2回目の『王様』は京極さんだった。
「えっとね、4番の人は私の頭を撫でて!」
「4番は俺だ」
俺が名乗ると、京極さんが俺の前でお辞儀する。
俺は恐る恐る京極さんの頭に手を乗せた。そして、京極さんのピンク髪を撫でる。
「「...」」
京極さんは静かにしていたが、とても嬉しそうな顔をしていた。
「ぐっ次こそは...!」
玲那が少し悔しそうに呟く。
「次いこー」
俺たちは3回目のくじ引きをする。
「今度は私の番だね〜」
『王様』は足利さんだった。
「じゃあ...1番の人は、私とハグをするで〜」
ここまでの流れだと俺にきそうだと思ったが、今回は俺ではなかった。
「1番あーしなんだけど...」
玲那が複雑そうな心境で話す。
「そっか...でも天命なら仕方がないよね〜」
お互いが乗り気ではない感じで今回の命令が実行される。
「いくよ〜、ぎゅー」
足利さんが正面から玲那に抱きつく。お互いの胸がむぎゅっと潰れる形となった。
「ありがとうございます」
俺は思わずお礼を言っていた。
「次は誰かなー?」
4回目のくじ引き。
「きた!あーしだ!」
今回は玲那が『王様』を引いた。
「3番の人は後ろからあーしのことを抱きしめて」
「3番は私だよ」
京極さんが名乗りをあげる。
「...」
玲那は残念そうにしていた。
後ろを向く玲那に京極さんが近づく。
「それじゃあいくよ...!?」
しかし、ここでハプニングが発生した。京極さんの頭に巻いていた包帯がずれ落ちて視界を塞いでしまった。
「あれ?前が見えない!おわ!?」
京極さんの前に伸ばした右手が玲那の着ているバニー服の背中のファスナーを下ろしてしまう。
「ちょっと!?」
そして左手でバニー服を掴んでそのまま脱がしてしまった。
ずるるるっ!
「いやああああ!!」
玲那の大きな胸がバニー服から外れてぶるるんっと揺れる。すぐに両腕で胸を隠した。
そしてファスナーを下ろした手がバニー服についている尻尾を掴んで下へ降ろしてしまった。
「!?」
玲那のバニー服が脱がされて、黒いパンツに包まれたお尻が露わになる。以前見たものよりも布面積が狭いTバックタイプのものだった。
「ゆっきー見ないでー!」
俺はここまでの一部始終をずっと後ろから見ていた。
玲那はすぐにしゃがんで床に落ちたバニー服を拾って着る。
「姫川さんごめんね...」
京極さんがすぐに謝罪する。
「姫川さんやるね〜。私も頑張らないと」
足利さんも玲那から目が離せなかったようだ。
「足利先輩は一体何に対抗しているのですか?」
細川さんが思わずツッコミを入れた。




