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第70話 ハロウィン1

〜帰り道〜


俺は足利さんと一緒に下校していた。


「無事に終わってよかったね〜」

「そっそうだな...」


先ほどのやりとりが忘れられず、俺はドキドキしてしまっていた。


「前田君、今回手伝ってくれたお礼したいから今度の休みに、みんなでパーティーしない?」

「いいけど、この時期って何かイベントとかあったっけ?」

「今月末はハロウィンだからね、私の家に前田君と姫川さん、京極さん、細川さんを呼んでお泊まり会とかできたら楽しそうだな〜って思ったの」


足利さんは楽しそうに話していた。


「確かに楽しそうだけど、家使って大丈夫なのか?」

「大丈夫だよ〜。私の家そこそこ広いし、いつも京極さんばかり提案してるからね」


そういえば、夏休みに行った海水浴も祭りも肝試しも全部京極さんの提案だったな...


「私がみんなを誘うから、前田君はお泊まりの準備とかしてくれればいいからね〜」

「わかったよ」


こうして、足利さんの提案でハロウィンパーティーをすることになった。



〜由理side〜


翌日。私は教室に着いて荷物を置いて、姫川さんに話しかけた。


「姫川さん、ちょっといいかな〜?」

「足利さんどうしたの?」

「実は今月末の休みに私の家でハロウィンパーティーしようと思ってるんだけど、姫川さんにも来てほしいの」

「足利さんから誘うの珍しいね。ゆっきーも来るの?」

「もちろん来るよ〜。あと京極さんと細川さんも誘う予定だよ」

「ならあーしも行くよ。ハロウィンってことは仮装するんだよね?」

「うん、前田君が喜んでくれそうなのを用意してほしいかな〜。私の家の場所とかは後で伝えるからね」


私が説明すると、姫川さんの目つきが変わった。


「オッケー、...あーしに直接勝負を仕掛けてくるなんて、足利さんも積極的になってきてるね」


姫川さんは、このお泊まり会で前田君と距離を縮めようとしてくるはずだ。


「私だって姫川さんには負けてられないからね〜」


私たちは周りには見えない火花を散らしていた。



私は次に京極さんに話しかけた。


「京極さん、今いいかな?」

「いいよー」


私は姫川さんの時と同じ説明をした。


「いいね!私もその日の仮装用意するね。前田君、喜んでくれるといいねー」


京極さんはすぐに参加することを決めた。


「あとは細川さんだね〜」

「細川さんはどうやって誘うの?私が声かけに行こうか?」

「私がメッセージ送るよ」


正直、京極さんだと少し不安だからだ。

その後、私は休み時間を使って細川さんにメッセージを送った。


『細川さん、今月末の休みに私の家でハロウィンパーティーやるんだけど、細川さんも来る?』


すぐに返信が来る。


『私は構いませんが、何かコスプレとかするのですか?』

『うん、何でもいいから用意してきてほしい。前田君もきっと喜ぶと思うから』

『わかりました、当日までに用意します』


細川さんは意外と乗り気だった。


『ありがとう、楽しみにしてるね〜』


よし、これでみんなが参加することになった。

私は当日が楽しみになっていた。


「京極さん、細川さんも参加するよ」


細川さんとのやりとりを、すぐに京極さんに伝える。


「本当に!?すっごく盛り上がりそうだね!」


京極さんが一気に明るい表情になる。

私たちはそれぞれの衣装を今月末までに用意してくることになった。



〜幸晴side〜


「前田君、みんな来てくれるみたいだよ〜」


足利さんが俺のところに来て報告した。


「マジか、足利さんって人望すごいんだな...」


俺が呟くと、京極さんがいきなり割り込んできた。


「前田君もついに足利家の人望の凄さに気がついたんだね!」

「京極さん!?いや俺は足利さんのことを言ってたんだけど...」


京極さんは気にせずに話す。


「足利家の全盛期の動員兵力は50万人くらいいたらしくて(諸説あり)、これはあの項羽や劉邦にも匹敵する人数なんだよ!」

「京極さん、それ太平記の記述だからだいぶ盛ってると思うよ〜」


足利さんが焦りながら訂正した。

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