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第68話 文化祭9

〜廊下〜


「前田君!」


廊下に出た俺に向かって京極さんが話しかける。


「京極さん!?」


京極さんはアイドル衣装のままこちらに寄ってくる。


「私の歌、どうだった?」

「ああ、すごく良かったよ。京極さんって歌上手いんだね」


歌詞の内容はよくわからなかったけど。


「へへへ〜ありがとう!」


京極さんが顔を赤くする。


「そうだ!せっかくだし一緒に写真撮ろうよ」

「え?今この場で?」

「うん、ほらもっと寄って」


京極さんは俺のそばまで寄ってスマホで写真を撮った。


「なんかチェキっぽくなったねー」


写真に写っている京極さんは笑顔を浮かべていた。思想強めな部分がなくなっているだけでここまで変わるのかと思った。


「俺もそろそろ教室に戻らないとな」

「私も戻るとこだったから、前田君も一緒に行こ?」


京極さんが俺の手を握って歩き出した。


〜廊下〜


「なんか...視線を感じるね」


京極さんが周りを見ながら言った。おそらく、京極さんの派手な衣装が注目を集めているのだろう。


「まあ、今の京極さん目立つからな...」


俺は京極さんと手を繋いでいることに少しドキドキしていた。



〜教室〜


「おっ京極さんおかえり〜」


京極さんが教室の扉を開けると、足利さんが出迎えてくれた。あまりお客さんもいなかったため、落ち着いていた。

この時間から京極さんと足利さんが交代することになっている。


「足利さん、私たちがいなかった間に隠しメニュー頼んだ人いた?」

「いなかったよ〜」

「そんな...せっかく考えたのに...」


足利さんからの返事を聞いた京極さんはがっかりしていた。相変わらず喜怒哀楽の激しい人である。



京極さんがアイドル衣装からメイド服に着替えて教室に入ると、一人の男性客が京極さんに話しかけてきた。


「なあ、この店って手繋ぐサービスとかやっとらんのか?」

「...?そのようなサービスはありませんよ?」


京極さんは首を傾げながら言った。


「あんさんはさっき男と手繋いでたやろ?だからわしにもそのサービス受けさせてくれや」


男は京極さんが俺と手を繋いでいるところを目撃していたみたいだ。


「あれはサービスじゃなくて...っ!?」


男が京極さんに少しずつ近づいていた。


「わしはな、あんさんみたいな胸の小さい子が好きなんや」


男が京極さんに向かって手を伸ばす。まずい、ここは俺が守らなきゃ!


「そんなに手を繋ぎたかったら、俺が手を繋いでやるよ!」


俺は京極さんの前へ出て、男の手を握った。


「なっなんや急に!?」

「何なら俺が手を握ることよりも、もっとすごいこととかにも付き合ってやるぜ」

「ふざけんな!気持ち悪い!」


男は俺から手を離して教室から出ていってくれた。


「はあ、助かった...」


俺は深いため息をついた。


「前田君、今のすごかったよ!」


京極さんが俺のことを褒めてくれた。


「そ、そうか?俺も結構怖かったんだけどな...」

「でもかっこよかったよ!まるで自分を犠牲にして家臣を助ける源義家みたいだったよ!」


京極さんの例えは、相変わらずよくわからなかった。



その後は特に大きな事件も起こることなく、出し物が終わる時間になった。


「はあ、中国共産党派の人は来てくれなかったみたいだね」


京極さんがつぶやいた。


「実際に来たらあーしは何もできないと思う...」


玲那が反応する。


「まあ無事に終わったから良かったじゃないか」


あとは後片付けして帰るだけだ。


「でも今日は疲れたねー、ほぼ一日中動いてたし」


玲那が伸びをしながら言った。


「あとは私と前田君で片付けるから、みんな上がっちゃっていいよ〜」

「ありがとう足利さん、私もライブで疲れてたんだよねー」

「ゆっきー、また明日ー」


メイド服から制服に戻った玲那と京極さんが帰っていった。


「それじゃ前田君、早速やろうか...って言いたいところだけど、今回の恩賞を先に用意するね〜」


そう言って、足利さんはカーテンの中で着替えた。


「お待たせ〜」

「足利さん!?」


足利さんはメイドビキニに着替えていた。トップスやボトムスは布面積が少ないタイプのものを身につけており、それらに加えてミニスカートや靴下、手袋を着用していた。


「実はこの日のために用意しておいたんだ〜。前田君は水着が好きだったよね?」

「そりゃあ好きだけど...」


俺は正直に答えた。


「だからこの格好でやれば前田君の疲れも取れるかな〜って思ったの...もちろんこんな格好見せるのは前田君だけだよ」


足利さんは恥ずかしそうに言った。俺は足利さんを見ただけで疲れが吹き飛んでいた。


「足利さん、ありがとう。俺頑張るよ」


俺は早速作業を始めた。


まずテーブルマットを回収して、机と椅子を元の場所に戻した。その間に足利さんが黒板を綺麗にする。


「...」


足利さんの動きに合わせて、ミニスカが上下に揺れる。俺は足利さんのむちむちのお尻や太ももに目線が釘づけになってしまっていた。


「次は装飾品を片付けようか〜」


足利さんと一緒に壁につけられている飾りを回収した。


「あとは何があったっけ?」

「まだ天井に飾りがついてるから、それも回収しちゃおう。前田君、ちょっと机押さえててね」


俺が机を手で押さえて、足利さんが机に乗る。

したから見る足利さんのビキニ姿は絶景だった。足利さんの布面積が少ないトップスが生み出した横乳や下乳が確認できた。


「よっと、これで回収できたね〜」


足利さんが天井から降りる。これでようやく後片付けが完了した。


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