第67話 文化祭8
〜教室(屋敷内)〜
俺が扉を開けた瞬間だった...
頭上から生首(偽物)がぶら下がってきたのだ。
「「うわああああっ!!?」」
俺たちは同時に叫んだ。
「あっ...あああ」
玲那は力が抜けてしまったのか、抱っこされたままへたり込んでしまう。
「おっあそこが出口だな」
俺はようやく出口を見つけた。
「お疲れ様でした」
出口では細川さんが待っていた。細川さんは新しい着替えの服を持っていた。
「前田先輩、どうでしたか?」
「とても恐ろしかったよ...」
俺は玲那を下ろしながら言った。ちなみに玲那の服はすぐに細川さんが返した。
「ゆっきー、色々あったけど楽しかったね」
服を着た玲那が笑いながら言った。
「玲那、ごめんな、俺が問題に苦戦してあんな目に合わせちゃって...」
「もう気にしなくていーよ、ゆっきーは無事だったんだから」
玲那...なんていい人なんだ。俺たちは出口を抜けて廊下に移動した。
「次はどこ行くんだっけ?」
「確か、体育館で京極さんがライブをやるみたいだから、それを見ようか」
「オッケー、早速行こうか」
玲那がまた俺の手を握って歩き出した。なんだかこうしてると、制服デートしてるような気分になった。
〜体育館〜
俺たちは体育館の中に入った。すでに多くの人が来ており混雑していた。
「結構混んでるな...」
「ゆっきー、はぐれないようにあーしがくっついててあげるからね」
玲那が俺の右腕に掴まる。玲那の豊満な胸がむぎゅっと押しつけられた。
「あの、玲那さん?当たってるんだけど」
「あーしがやりたくてやってるからいいでしょ?」
そして、いよいよライブの時間になった。
「みんなー元気ー?」
ライブ衣装を着た京極さんがステージの真ん中に立った。マイクを持って、みんなに手を振っている。
「宇多源氏佐々木流京極家出身の京極美紀です!」
みんなの前でも家柄アピールを忘れない京極さん。
「今日は私が作ってきた替え歌を披露したいと思います!」
ステージから音楽が流れて、京極さんが歌い始めた。
酒池肉林の占い王朝
封建制からの犬戎侵入
黄河流域は中華のエリア
戦国の世に終止符打った
圧倒的な皇帝制度
覇王 項羽
高祖 劉邦
禅譲するのは外戚です
宦官だらけ
黄巾の乱
3つに分裂して統一
異民族侵入
華南へ避難
豪族と貴族の呉越同舟
南朝の成立
六朝文化
宇宙大将軍が時を操る
鮮卑族だったはずなのにいつのまにか漢化している
東西分裂引き起こして
それぞれの国を乗っ取って
また統一させる
高句麗遠征失敗しても
大運河建設は成し遂げたい
日没する国と言われても
ここが世界の中心だから
白村江で新羅支援して
安史の乱と黄巣の乱で
国は揺らぎ
10個の国に分裂していた
はいはい鮮卑族終わりです
これからは武力の時代です
契丹族が動き出してます
澶淵の盟で繋ぎ止めます
女真族 モンゴル族 西夏 色々出てくる
燕雲十六州渡したせいで
万里の長城超えてきます
漢民族の国が消滅していく
誰もが信じ認めてる
まさに最強で無敵の帝国
弱点なんて存在しない
世界一の帝国主義
蒙古が攻めて
海に出たら 台風が襲来して
ベトナムに挑んだら大敗
飢饉で紅巾の乱
得意の笑顔で起こす粛清
周辺国はみんな朝貢です
宦官によって腐敗する政治
朝鮮が支援求めてる
女真族から満州族に
辮髪強制される民衆
ウイグルもチベット制圧
そう愛新覚羅の時代
西洋列強が来たせいで
大事な銀が失われてく
中華が中心だということをみんなが知ると
信じてる
義和団事件鎮圧されて
辛亥革命が発生する
漢民族が取り戻す
この中華領域を
満州を取られても
連合国に入って取り戻して
国共内戦
共産党が中国大陸支配
毛沢東が
中華人民共和国を
建国した
「最後まで聞いてくれてありがとう!!」
京極さんはすっきりした顔でステージから去っていった。
「なんか、すごい歌だったな...」
「やば!ゆっきー、あーしそろそろクラスの方に行かなきゃだからもう出るね!」
玲那が急いで体育館から出る。
「俺も出るか...」
早く人混みから脱出したかった俺は体育館から出ることにした。




