第55話 お泊まり4
〜幸晴side〜
俺は部屋に戻って部屋の整理をしておいた。
20分後、シャワーを済ませた2人が戻ってきた。
「ゆっきーお待たせ」
「シャワー貸してくれてありがとうね〜」
2人とも髪を下ろしていたので、いつもより大人っぽく見えた。
「じゃあ俺もシャワー浴びてくるから、ここで待っててくれ」
俺は階段を降りて風呂場へ向かった。
〜玲那side〜
「ねえ足利さん、ここの本棚ちょっと見てみない?ゆっきーの好みがわかるかもしれないよ?」
あーしは待っている間暇だったので、本棚にある漫画を見ることにした。
「いいね〜...あっこの辺とか良い感じじゃない?」
足利さんが1冊の本を取り出した。
「こ、これは...!」
私は本を見て驚いた。なぜならその本は水着のキャラが載っている画集だったからだ。
「すごいの持ってるね〜」
足利さんがページをめくりながら言った。
「ゆっきーって海に行った時に水着姿のあーしたちをたくさん撮ってたから、やっぱりこういうのが好きなんだねー」
「実は私、今回のためにまた水着用意してきたんだよね〜」
「え?足利さんも?」
「...ということは姫川さんも?」
どうやら考えていたことは同じだったみたいだ。
「うん、ゆっきーが喜んでくれそうだなーって思って持ってきてたんだよね。ただいつ見せようか悩んじゃっててね」
「だったら明日一緒に見せようよ〜。きっと前田君からの好感度も上がるはずだよ」
「...そうだね、ゆっきーにまた非日常を味わってもらおう!...それにしても」
「?姫川さんどうしたの?」
「何か、この本に描いてある人たち露出度高い人多くない?」
「確かに...あっ!」
足利さんが、何か閃いたような仕草をする。
「前田君は胸もお尻も太ももも、みんな好きだから必然的に露出度高いものに目がいっちゃうんだろうね〜」
う〜ん、やっぱりゆっきーも男の子なんだなー。
「足利さん、もしゆっきーがこういうのたくさん持ってたらどう思う?」
「私はいいと思うよ〜。前田君ってあんまり自分自身のこと話そうとしてくれないからさ、こういう性癖があったとしても引いたりしないよ」
足利さんは画集を元の場所に戻した。
「そっか...やっぱり夏祭りの時に言ったことは本気にしていいんだね」
「そう受け止めてくれて大丈夫だよ〜。...私だって姫川さんには負けたくないし」
足利さんはこちらをじっと見つめてきた。
「姫川さんって本当に強い人だよね。私が足利家の人だっていうと、大抵の人は勝負挑もうなんて考えないからね〜」
そっか、今まで考えたこともなかったけどあーしって足利家に勝負挑んでいるんだよね...
あーしは自分でも驚いていた。
しばらくしてゆっきーが戻ってきた。
「お待たせー」
「おーきたきた」
「まだ夕飯まで時間あるけど、ゆっきーは何かやりたいことある?」
「あーごめん、特に考えてなかったわ。テレビで配信とかは見られるから何かドラマとか見るか?」
ゆっきーがテレビを操作しながら言う。
「私のオススメあるんだけど見る〜?」
足利さんが提案をしてくる。
「足利さんのオススメってどんな作品なの?」
「私のオススメはね〜これだよ」
足利さんはカバンから『太平記』というタイトルのDVDを取り出した。
「これってどんな作品なの?」
あーしは足利さんに質問した。
「これはね、昔やってた時代劇だよ〜。この時代を取り上げた作品はなかなか出てないから、結構貴重な作品なんだよ〜」
足利さんはとても嬉しそうに説明していた。
「南北朝時代を舞台にした話で、このドラマを見ればこの時代のことが大体わかると思うよ〜。でも流石に全部は見られないから、ダイジェストで紹介していくね〜」
足利さんはDVDを入れて、リモコンを持って再生ボタンを押した。




