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第41話 海水浴20

〜美紀side〜


私は自宅に着くと、今日のことを振り返った。


「ふうー、色々あって疲れたけど前田君嬉しそうだったなー」


その場しのぎだったとはいえ、北朝鮮が正統国家だと言ってくれたのが私にとってとても嬉しかった。


「前田君、いつも私の話聞いてくれてるから今度は私が前田君の話を聞いてあげようっと」


私は今日の逆ナンを見て、前田君の過去をもっと知りたいと思った。


「でも、前の学校の人がまた現れたらどうすればいいんだろう...」


私は前のクラスメイトが前田君のことを狙ってこないか心配だった。


「私が彼女ですって直接相手に言っちゃったから、もしかしたら私を排除しにくる可能性もあるのか...」


色々悩んだが、私はもっと前田君の力になりたいと思った。


「あっそうだ、前田君は今私たちの水着写真を見て落ち着かない状態になってそうだから、冷静になれる写真送っとこう」


私は最後に前田君にある写真を送っておいた。



〜玲那side〜


「やっと着いたー」


あーしは家に帰るとすぐにベットの上で横になった。


「ゆっきー楽しんでくれたかな...」


天井を見ながらあーしは呟く。


「あーしが大人っぽくて綺麗か...えへへ」


前田君の感想が頭から離れなかった。気合い入れて水着を選んだ甲斐があった。


「アクシデントもあったけど、ゆっきーあーしのことたくさん見てくれたし...来年もゆっきーと一緒に行けたらいいなー」


あーしは自分でもわかるくらい顔が緩んでいた。


「夏祭りもたくさんアプローチしなくちゃね」


あーしは夏祭りのアプローチ方法も考えておかなくてはいけないと思った。



〜由理side〜


「はぁ〜、恥ずかしかったよ〜」


私は布団の上で枕を抱えて横になっていた。アプローチのためとはいえ、今日一日ずっと羞恥心でいっぱいになっていた。


「前田君は嬉しそうにしてたけど、あんなに攻めちゃって私どうしちゃったのかな...?露出度高い水着着て、色々押しつけて...恥ずかしいとこ全部見せちゃった...」


もしかしたら夏の暑さのせいかもしれないと思った。


「でも、体育祭の時よりも私のこと意識してくれてたらいいな〜」


体育祭の準備の時、前田君は細川さんばかり見ていたので、私の中で対抗心が芽生えていたのだろう。だけど今回は私のことをちゃんと見てくれていた。


「前田君、前の学校で人間不信になっちゃってるみたいだから、なんとか立ち直らせてあげたいな〜。あっそうだ、約束の写真用意しなきゃ」


私は前田君に送る用の写真を撮ることにした。



〜幸晴side〜


「ん?メール来てる...拓人からだ」


俺は部屋に戻って拓人からのメッセージを読んだ。


『幸晴、今日は楽しかったか?この前水着写真撮る約束したよな?俺も水着写真見たいから送ってほしい』

「う〜んどうしよう...足利さんたちにこれは1人で楽しむって伝えちゃったし...」


正直俺は悩んでいた。みんなの水着写真は刺激が強すぎる。

その時、京極さんから写真が送られてきた。


『冷静になりたい時にこれを見てね』


「こ、これは...!」


それは一瞬で萎える写真だった。

ん?待てよ...拓人は水着写真を欲しがっていたが、誰の水着写真なのかは指定してなかったよな...

俺は京極さんが送った写真を拓人に送った。

すぐに拓人から返信が来る。


『お前はそれでも人間かよ!?』


拓人から焦りと動揺が混ざったようなメッセージが届く。まあ当然の反応だよな。だって送りつけた写真に写っていたのは...


水着姿の毛沢東だったからだ。

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