第40話 海水浴19
〜帰り道〜
「今日は楽しかったねー」
京極さんがニコニコしながら言う。もう夕方だが、この時期は日が長いのでまだ外は明るかった。
「足利さん焼けたねー」
「京極さんも焼けてるよ〜」
足利さんと京極さんがお互いを見ながら言う。
「2人とも日焼け止め塗らなかったの?」
「普段外に出ないから忘れてたんだよね」
玲那のツッコミに京極さんが答えた。
「ゆっきー、撮った写真ってどうするの?」
玲那が俺に聞いてくる。
「まさか、これをバラされたくなければって言うんじゃ...」
「いや言わないよ!これは誰にも見せないから」
俺は京極さんの発言を全力で否定した。
「よかった〜、色々恥ずかしいとこ見せちゃったから誰にも見せないでね?」
「ああ、約束するよ」
足利さんと約束を交わす。これは流石に拓人には見せられないな。というか、俺が撮った写真はほとんど人に見せられないものだらけだった。
「ゆっきー、今日ずっと聴きたかったことがあるんだけど誰の水着姿が一番良かった?」
玲那が続けて質問する。
「一番か...」
俺は少し悩んだが、すぐに答えを導き出した。
「良かったとかは決められないけど、一番大人っぽくて綺麗だと思ったのは玲那だよ。それに明るくて見てて眩しいくらいだったよ」
「本当に!?めっちゃ嬉しいんだけど!」
玲那の表情がぱぁっと明るくなる。
「前田君、私はどうだったの?」
京極さんも感想を聞いてきた。
「最初にも言ったけど、京極さんのは一番かわいいと思ったよ。ピンク色も京極さんらしいなって思ったし」
「やったー!」
京極さんは無邪気に喜んでいた。
「前田君...私のは?」
最後に足利さんが、恐る恐る聞いてくる。
「足利さんのは...一番えちえちだったよ」
「えっえちえち!?」
足利さんが顔を赤くしながら驚く。
「具体的には、サイズの小さい水着を着ることによってできる胸やお尻の食い込みとか、普段は見えないところも見えたことかな?」
「そ、そんなに具体的に言われると余計恥ずかしいよ〜」
「あとビキニに収まりきらない横乳や下乳の膨らみが常に俺を動揺させていたよ。でも、海入って波にのまれたり、写真撮る時に頭の後ろで腕を組むポーズをした時にビキニがギチギチに引っ張られていたのがすごかったな...最後に写真撮ったときに素肌に直接押しつけられた時も動揺したけど嬉しかったよ」
俺は特に良かったと思うところを挙げた。
「うう〜...やっぱり攻めすぎてたかな〜見せちゃいけないものも見せちゃってるし...」
「足利さん、あーしも全部見られてるから...」
玲那も恥ずかしそうに顔を赤くする。
「あの...集合写真の件はは本当にごめんね」
京極さんが2人に謝罪する。
「京極さんって何であんなハプニングが起こるようなことをしたんだ?」
「...今日遭遇した前田君の元カノの人がすごく幸せそうにしてるのを見て腹がたったんだよね。だから前田君には少しでもいい思いしてほしかったんだ」
「京極さん...」
「あと、韓国よりも北朝鮮が正統国家って言ってくれたお礼もしたかったからね」
もしかして、京極さんなりに気を遣ってくれたのかな...
「前田君は嬉しかった?」
「まあハプニングだらけだったけど嬉しかったよ。2人の裸も綺麗だったし」
「ゆっきー、もうその話はいいから!というかゆっきーの嬉しいことがあーしたちの裸を見たことだったの?」
「前田君も変わってるね〜まあ胸ばっか見ちゃうのは男の子ならしょうがないか」
「いや、胸だけじゃないよ。2人のおかげでお尻の良さにも気づくとができたし。あと2人の胸にサンドイッチされた時も嬉しかったよ」
「もぉーっ! これ以上はやめてー!」
玲那からのストップがかかりこの話題は終わった。
〜自宅前〜
俺たちは最初の集合場所まで到着した。
「またみんなで集まろうね!夏休みはまだ残ってるから」
京極さんがみんなに呼びかける。
「次っていつ集まれそうなの?」
「8月に夏祭りがあるから、そこにみんなで行こうよ〜」
足利さんが玲那の質問に答えた。
「いいね!前田君も来るよね?...今度はみんなの浴衣姿が見られるよ?」
「ああ、もちろん行くよ」
俺は即答した。楽しみが終わっても次の楽しみがあることに、俺は幸せを感じていた。




