第34話 海水浴13
強風で水着のトップスが飛ばされた玲那と足利さんは、ボトムス一丁のまま水着を追いかけることになった。一応タオルも巻いているが、風で捲れ上がっており役割を果たしていなかった。
「はあ、はあ...なんでこんなことになってるのよ」
「確かにすごい状況だよね〜」
2人は汗だくになりながら走り続けた。玲那のポニーテールと足利さんのツインテールが風で靡いている。だが俺は走ることによって2人のボトムスが徐々にずり上がって、お尻に食い込んでいく様子ばかり見てしまっていた。俺は思わずスマホで2人の写真を撮ってしまった。今後の人生で砂浜の上をボトムス一丁で手ブラをしながら走る色白ギャルと褐色お嬢様なんて二度と見られないと思ったからだ。
「姫川さん、私そろそろやばいかも...」
「え?何が?」
「汗で胸が滑って腕からこぼれ落ちそうなんだよね〜。下も食い込んで変な感じするし、もういっそのこと上も下も全部曝け出しちゃった方が...」
「ダメだよ!それは色々ライン超えちゃってるから!」
「もう2回もすっぽんぽんにされてるんだけどね〜。今もほとんど裸だし」
「ほら、あと少しだから...やば、あーしもずれそう」
2人は走るたびにたぷんたぷん揺れる胸を両腕で必死に抑えていた。お尻の方もボトムスがさらに食い込んでTバックのようになっている。
今までパレオに隠されていた玲那の白い尻と、日焼けして真っ赤に腫れた足利さんの尻が丸見えになっていた。俺は2人のむっちりとしたお尻も撮影した。
だが2人とも胸を隠すことに集中しており、お尻まで気にしていられない状態だった。
「もう少しで届きそう...」
「う〜ん...掴めない」
ひらひらと風にのって飛んでいるトップスに向かって2人は手を伸ばすが、なかなか届かなかった。焦ったくなったのか、2人はジャンプして取ろうとした。隠している胸やお尻が激しい動きで大きく揺れる。
「えーいっ!...ってやばっ!?」
「あっ...」
しかし、2人の手はトップスには届かなかった。さらに運の悪いことに着地に失敗してバランスを崩してしまう。後ろにいた京極さんがすぐに2人のタオルを掴んだ。
「えいっ...あっあれ?」
だが、タオルが剥がれただけで転倒を止めることはできなかった。そしてそのタオルは俺の顔を被さって視界を奪う。
「ぶふぅ!?」
前が見えなくなった俺は反射的に両手を前に出して何かを掴んだ。その正体は...
「ちょっと!?どこ引っ張ってるの!?」
「そんなに引っ張ったら食い込んじゃうよ〜」
2人のボトムスだったようだ。
このままいけば、3人とも前方に倒れてしまうだろう。
「どうしよう、このままだと前田君が2人に覆い被さることになっちゃう...そうだ!」
京極さんは俺の肩を掴んでぐいっと後ろへ引っ張った。その動きに連動して俺の掴んでいるボトムスも後ろへ引っ張られる。
「えっ?」
「へっ?」
2人はいきなり引っ張られた反動で、上半身だけ前方に倒れて、両手を地面につける。下半身は宙に浮いた状態となった。
するするする...
そして俺がボトムスを掴んだまま後方へ下がったことで、2人のボトムスを脱がして素っ裸にしてしまった。
「いやぁぁぁああ!!」
「〜〜〜〜っっっ!!」
俺はそのまま尻餅をついてしまった。地面についた衝撃で顔についたタオルが落ちる。
俺の視界には玲那と足利さんが全裸で四つん這いになって大きなお尻をこちらに向けている光景が広がっていた。玲那の真っ白なお尻と足利さんの赤く腫れた日焼け後のついているお尻がむにむにと押しつけあっている。ああ、桃源郷ってこんな感じなんだな。
「見ちゃダメだって!」
「んん!?」
京極さんに目隠しをされた。京極さんの胸が俺の背中にむにゅっと押しつけられる。
「前田君は今見てないから2人ともすぐに隠して!」
「あの、隠すものが無いんだけど...」
2人は立ち上がりながら京極さんに聞いた。
「あっあれ?前田君、水着は...?」
「ごめん、倒れた時離しちゃって...」
京極さんがあたりを見回した。
「あった!海に浮かんでるよ」
ボトムスとタオルが、トップスとは違う方向に飛ばされていた。
「俺が取りに行くよ」
俺は京極さんにボトムスが飛ばされた場所を教えてもらい、海に突っ込んでいった。




