第30話 海水浴9
〜幸晴side〜
俺は自販機を目指して人混みの中を潜り抜けていった。
そして自販機の前までたどり着いた瞬間、突然黒髪ロングの女子に声をかけられた。
「あれ?幸晴君じゃん。こんなところで何してるの?」
「え?...嘘だろ...」
そこにいたのは、俺が前の学校にいた時に罰ゲームで告白をしてきた女子だった。嫌な記憶が一気に蘇ってくる。
「やっぱり幸晴君だ。私のこと覚えてるよね?去年同じクラスだった田村 舞だよ。さっきも見かけたから、もしかしてって思ってたんだけどこんなところにいたんだね」
さっき京極さんと歩いていたときに感じとっていた視線の正体は舞だったのか。
「ねえ、今1人ならこっちで遊ばない?久々に幸晴君と話したいんだけど」
まずい、話に乗ったらとてもめんどくさいことになりそうだ。
「いや、俺のことを待ってる人がいるから」
「そう言わずにさ、前のクラスのみんなも幸晴君のこと心配してたんだよ?隆俊も会いたいって言ってたし」
隆俊...その名前を聞いた瞬間、俺に悪寒が襲いかかった。なぜなら隆俊はNTRを仕掛けた張本人だからだ。
俺はその場から離れようと思ったが、舞が解放させてくれない。どうすればいいんだ...
俺が悩んでいるその時、後ろから足音が聞こえてきた。
「ああー!前田君が逆ナンされてる!!」
大きな声で突っ込んできたのは京極さんだった。全速力で走ってきたからなのか、全身汗だくになっている。
「もうこんなところで道草食ってないで早く行くよ!」
京極さんが俺の手を握った。
「ちょっとまって、あなたは幸晴君の何なの?」
京極さんが俺を連れ出そうとするが、舞が引き留める。
「私?私はね...
前田君の彼女だよ?」
京極さんがとんでもない発言をしてきた。舞に向かって彼女であることをアピールするように俺の腕を組む。
「ふーん、幸晴君ってそんなちんちくりんな子が好みだったんだ。幸晴君ならもっといい人いると思うんだけど」
舞が京極さんを煽ってくる。
「...はぁ?何言ってるの?あなたこそ急に話しかけてきて怪しいんだけど」
真っ向から立ち向かう京極さん。
「私は幸晴君の元カノだよ?あなたよりもずっと幸晴君と付き合い長いんだから」
舞が京極さんに対してマウントをとってくる。
「あ〜いるよね、そうやって過去の栄光に縋っている人。まるで平安時代の延喜天暦の治を再現しようとして失敗した後醍醐天皇みたいだね。私そういう南朝みたいな復古主義的な考え方が大嫌いなの。過去の話なんて全部ぶち壊して今さえ良ければそれで良いって思ってるから」
京極さんがよくわからない例えで話してくる。南朝みたいな考え方ってなんなんだ?
「幸晴君...本当にこんな人が彼女でいいの?すごく思想が強いみたいだけど...」
舞が心配しながら俺を見つめる。だが俺の心に迷いはなかった。
「ああ、この子は俺にとって最高の彼女だよ。俺と同じ北朝派で共産主義の考え方を持っているし、韓国よりも北朝鮮が正統な朝鮮国家だと思ってるから」
俺は京極さんの考えに乗ることにした。
「し、信じられない!あんなミサイルばっか飛ばしてくる独裁国家のどこがいいのよ!!頭おかしくなっちゃったんじゃないの!?」
「金一族の魅力がわからないなんて可哀想な人だね」
舞が取り乱している。京極さんの思想って本当にやばいんだな。
「もういいわ!せっかく誘ってあげたのに、後悔しても知らないんだからね!」
舞は捨て台詞を吐いて去っていった。
「前田君、大丈夫だった?」
「はぁ良かった。ありがとう京極さん、助かったよ」
「やっぱり逆ナンだったんだね。やばい人にはもっとやばい人である私をぶつければいいのよ」
京極さんは自信満々に言う。
「でも、どうして俺が逆ナンされるって予想できたんだ?」
「それは、あの時感じた視線が引っかかってたからだよ。...逆ナンされてるとこ見て、居ても立っても居られなくなっちゃった。もう前田君には怖い思いさせないからね」
京極さんが横から抱きついてくる。京極さんの胸がふにゅっと押しつけられた。
「あの、京極さん?」
「こうすれば、もう逆ナンされないと思うからこのまま行こっか」
京極さんとくっついたまま人ごみの中を抜けた。
「あっそうだ、私がさっき話した延喜天暦の治っていうのは醍醐天皇と村上天皇が行った親政のことだよ」
京極さんが歩きながら補足してくれた。
今回の出来事で京極さんはただのやばい人じゃなくて、仲間思いのやばい人だということが判明した。
俺は初めて京極さんのことがカッコよく見えたのだった。
その後、2人で飲み物を買って拠点に戻った。
「おかえり、遅かったねー」
玲那が出迎えてくれた。
「前田君顔色悪いけど大丈夫〜?」
足利さんが心配している。
「ちょっと色々あってな...」
俺は先ほどのことはあまり話したくなかった。
「実はさっき前田君のトラウマが蘇っちゃったみたいなの。もうついてきてないか見てくるから、2人には前田君のことをお願いするね」
京極さんは拠点から離れて見張りをしに行った。
「ゆっきー、あーしたちに話せることがあったら言っていいんだよ?」
「そんな、前の学校の話なんて...」
俺は下を向いて俯いた。
「前田君、私たちは前田君の味方だから安心して」
足利さんの言葉を聞いて、俺は踏ん切りがついた。
「わかった、簡単に話すよ」
俺たちは拠点のシートの上に座った。
そして俺は2人に転校前の話をした。
クラスの女子に罰ゲームで告白されたこと。
その女子にはすでに彼氏がいて、NTR演出を仕掛けられたこと。
その日から、クラス内で孤立していったこと。
俺はみんなに不信感を抱くようになり、そこから逃げるように転校したこと。
「ううう...!」
話していくうちにどんどん嫌な気分になり、俺はうずくまってしまう。
俺はまた、涙が止まらなくなっていた。
「ゆっきー、ちょっと顔あげて」
「え...?むぐっ!?」
俺は玲那の言われた通り顔を上げると、玲那にいきなり抱きしめられた。俺の顔が玲那の胸の谷間に埋められた。
「よしよし、ずっと辛い思いしてたんだね。ゆっきーの中にある嫌な記憶はあーしが忘れさせてあげる」
玲那の胸がむにゅうううっと押しつけられたことで俺の破壊された脳が少しずつ回復していった。玲那は俺の頭を優しく撫でてくれた。
「私も手伝うね〜。うんしょっと」
足利さんが背後に回って俺の背中に抱きついてきた。小さいビキニに包まれた褐色巨乳が俺の背中に押しつけられた。
「辛い目にあっても頑張ってきた前田君への恩賞だよ〜」
足利さんは身体を上下に揺らして、押しつけている胸を背中に擦り付けるようにしてきた。ビキニが上にずれていくが、足利さんは全く気にしていない様子だった。
「どう?辛いの飛んでいきそう?」
「...うん」
震えたような小さな声で答えた。
俺は辛さよりもドキドキ感でどうにかなってしまいそうだった。
金髪ポニーテールのギャルと、水色髪のツインテールのお嬢様が最高級で極上の柔らかさを誇る自慢の巨乳を押しつけているからである。
「辛い時はあーしに頼っていいんだからね?」
「前田君が壊れたら私も悲しいんだからね〜?」
「...2人ともありがとう」
俺は玲那の胸に顔を埋めながらお礼を言った。
「ゆっきー、もっとしてほしい?」
「...うん」
「次は私も前に行くね」
足利さんが俺の背中側から離れて、玲那の隣に移動した。
「ゆっきー、一旦離れてね。足利さん、今度は一緒にしてみようか」
俺が顔を離すと、玲那と足利さんが肩を組んで、お互いの胸がくっつくようにした。
「もう一回きていいよ〜」
俺は何も考えずに2人に抱きついてしまった。
むにゅうっとした柔らかい感触が俺の顔を包み込んでくれた。
「ゆっきー夢中になっちゃってるね」
「これでさっきのことを忘れられるといいね〜」
しばらくすると、京極さんが戻ってきた。
「お待たせー...って何かすごいプレイしてる!?」
京極さんは驚いた様子で言った。
「今私たちで前田君を元気にしてるんだよ〜」
足利さんが答えた。
「そっか...色々あったし、疲れちゃったんだね...そうだ!」
京極さんが俺に提案をする。
「前田君、横になって休んだほうがいいよ。私も前田君に辛いこととか思い出してほしくないからね」
「...わかったよ」
俺は玲那と足利さんの胸から顔を離すと、シートの上で仰向けになった。
「今度は私が膝枕してあげるね!」
京極さんが正座をして俺の頭を太ももの上に乗せる。京極さんの柔らかい太ももが俺の後頭部を優しく受け止めてくれた。
「あーしも休もうかな...ちょうどいいところに抱き枕があるし」
玲那が俺の右隣で横になると、俺の右腕に抱きついた。玲那のトップス越しの色白巨乳がむにゅっと押しつけられる。
「前田君、私のことを抱き枕にしてもいいからね〜」
足利さんも玲那に対抗するように、俺の左隣で横になる。そして玲那と同じようにトップス越しの褐色巨乳をむぎゅっと押しつけてきた。
さらにむちむちの太もももまで押しつける。
「どう?嬉しいかな?」
「足利さんやるわね...あーしだって...」
玲那はパレオを外して太ももを晒すと、足利さんと同じように押しつけた。俺は完全に美少女たちにサンドイッチされている状態になっていた。
「このまま一緒に昼寝しちゃお〜?」
足利さんの言葉を聞いて、俺はゆっくりと目を閉じたのだった。
「んんん...」
しばらくして、俺は目を覚ました。
むにゅむにゅ...
「...ん?」
両手に柔らかい感触があることに気づいた。
「...!?」
俺は両隣で寝ている玲那と足利さんの胸を揉んでしまっていた。
「...」
俺はすぐに手を離して上を見る。京極さんが正座しながらうとうとしていた。下から見る水着姿も最高だった。
「ん...ゆっきー...休めた?」
「よく寝てたね〜」
玲那と足利さんも目を覚まして体を起こした。
「...はっいけない!私も寝ちゃってたわ!前田君、誰にも何もされなかった?」
京極さんが目を見開いた。さっきの出来事で周りを警戒していたみたいだった。だが周りに人は全然いなかった。
「大丈夫だよ。みんなのおかげで気分も良くなったし...」
「よかった〜...またしてほしかったらいつでも言ってね...ん〜」
「あーしたちはゆっきーの味方だからね...んん...」
玲那と足利さんは立ち上がると、こちらを向いて伸びをした。2人のトップスがみちみちと音を鳴らす。俺はその様子をよく見たいと思って体を起こした。
「ゆっきー見過ぎだって...んっ」
「でもさっきより顔色良くなってるね〜、んんっ」
玲那と足利さんは伸びをしたまま体を後ろへ逸らした。
みちみちっ!...しゅるしゅる...はらり
「「ん...?」」
その時、2人のトップスが内側からかけられていた乳圧によって限界を迎えてしまい、首と背中の紐が解けてしまった。
「「あっ...!」」
トップスが本来の役割を放棄してしまったことで、押さえつけられていた色白巨乳と褐色巨乳がばるるんっ!と揺れた。
玲那と足利さんはすぐにトップスを抑えようとしたが、トップスは一足先に持ち主の元をさってしまった。
「いやああんっ!」
「んんっ!!」
2人は両手で巨乳を隠したが、上乳や下乳が腕からはみ出してしまっていた。
「大変、早く水着拾わなきゃ...いったぁ!?」
京極さんはすぐに立ち上がるが、長い正座で足が痺れてしまっており、前へよろけてしまった。
「あっ!?」
京極さんは両手で玲那と足利さんのボトムスを掴んでしまった。
「ちょっ!?そこはダメー!」
「んっ!?」
ずるるるるっ!
京極さんは2人のボトムスを下へずり下ろした。玲那のむっちりとしたお尻と、足利さんの日焼け後がついた褐色巨尻がぷりりんっと揺れた。そして、ボトムスがむちむちの太もも、膝、ふくらはぎを通過して足元へとずり下げられたことで、とうとう2人はすっぽんぽんの丸裸になってしまった。
「いやぁぁぁあああっ!?全部脱げちゃった!?」
「〜〜〜〜〜っ!?」
2人は顔を真っ赤にさせて両手で胸と股を隠した。京極さんはシートの上でボトムスを掴んだままうつ伏せになっていた。
目の前で金髪色白巨乳ギャルと水色髪褐色巨乳お嬢様の水着が脱げて全裸にされていく姿を見たことで、俺の眠気は一瞬で覚めた。
「ゆっきー、こんなはしたない姿見ないでー!」
「うう、恥ずかしいよ〜」
2人は前屈みになって後ろを向く。丸出しになっているお尻がこちらに向けられた。玲那のむっちりとしたお尻も、足利さんの日焼け後がついた褐色巨尻もとても綺麗だと思った。
「う〜ん、2人ともごめんね。早く水着拾わないと...」
京極さんが2人に謝って体を起こす。
「あっあそこにあるね!」
2人のトップスはシートから少し離れた砂浜の上に落ちていた。
「誰も見てないよね?」
「急いで行かなきゃね〜」
2人はボトムスを履いて手で胸を隠しながら移動する。しかし、昼の日差しで砂が熱くなっていた。
「あっつ!?」
「んっ!?」
玲那と足利さんは熱さに驚いて飛び上がり、ぴょんぴょんと飛びながら後ろへ下がる。腕からはみ出している胸やむっちりとしたお尻をぶるんぶるんと揺らす。ジャンプするたびに2人のボトムスがお尻に食い込んでいった。そして玲那と足利さんはバランスを崩してシートの上に倒れそうになってしまう。
「危ない!」
俺は2人のボトムスを掴んで動きを止める。しかし、掴んだボトムスを上に引っ張ってしまったのでお尻に食い込んでTバックのような状態になってしまう。
「ごめん、引っ張っちゃった...」
俺が2人に声をかける。
「うん、大丈夫...」
「止めてくれてありがとう〜」
「私が取りに行ってくるね!」
京極さんが2人の代わりにサンダルを履いてトップスを拾いに行った。
しばらくして京極さんが戻ってきた。
「はあ、はあ...取ってきたよ!」
「よかったー!」
「ありがとう〜」
玲那と足利さんはトップスを受け取ってすぐに後ろを向いた。2人のボトムスがお尻に食い込んでしまっており、玲那のむっちりとしたお尻と足利さんの日焼け跡のついた褐色巨尻が俺の目線を釘付けにした。
「ねえゆっきー、紐結んでくれない?」
玲那が俺に近づいて背中を向ける。
「ああ、わかった」
俺は玲那の背中の紐を結んだ。
「ありがとう」
玲那がこちらを振り返る。ポニーテールが揺れると同時に、黄色いトップスに包まれた巨乳がふるんっと揺れた。
「前田君、私のもお願いしていいかな〜?」
足利さんも俺に玲那と同じお願いをした。
「いいぞ...これ、短くないか?」
俺は足利さんのトップスの紐が玲那よりも短いことに気づいた。
「実はサイズ小さいやつにしてるんだよね〜。前田君に喜んでもらいたかったから...」
足利さんが小声で俺に伝えた。
「マジかよ...」
足利さん、なんていい人なんだ。
俺は足利さんに感謝しながら紐を結んだ。
「ありがとうね〜」
足利さんもこちらに振り返る。ツインテールとサイズの小さい水色のトップスに包まれた褐色巨乳がぶるんっと揺れる。トップスからはみ出している横乳や下乳もこんがりと日焼けしていた。




