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ANCIENT WORLD ONLINE  作者: 桐に鳳凰
CHAPTER ONE
5/40

FIFTH:相棒

【ギルド登録した。機能:フレンドメッセージ、ギルドメッセージが開放】


「柊、フレンド登録しよ!」

「あ、うん。はいこれ」

「あ、僕もお願いします」

「俺もお願い!」

「私も〜」

「俺も頼む」

「俺にもください!」


【『椿』とフレンド登録した】

【『恋する少年』とフレンド登録した】

【『戦士君』とフレンド登録した】

【『しゃもじ』とフレンド登録した】

【『信長』とフレンド登録した】

【『野良猫』とフレンド登録した】


 おおお。他のゲームでは普段空欄だったフレンドリストが………

 ちょっと良いかも。


「じゃあ、私この装備でレベリングしてくるね。装備の代金は出世払いでお願い」

「別に要らないけど」


「流石にこんなレア装備タダは申し訳ないから。幾ら?」

「オークションに出したら………まあ30万Gくらい?」


「うっいっいつか払う………」

「がんばれ~」


 時計を見ると17時。

 18時半にはご飯食べにログアウトするから、あと1時間半か。


「転移!」


 視界が歪む。


 ◆◇◆◇


 目を開くと、始まりの街のリスポーン地点。

 死んだわけではない。


 嗚呼素晴らしき哉ワープ機能!


 全ゲームで毎度そう思うね。


 さってと、【森のなかま】はまだあるから、森に行ってアイテムでも探して売るか。

 ん?狩り?何言ってるの?親友たちは殺さないよ?  ←記憶改竄


 マイホームに帰る。取り敢えずどんぐり300個突破。

 森の中、癒やされる。


 森子狼ちゃんが膝の上で寝て、スライム君が抱きまくらとなり、木陰で休憩。

 あ、最高だ。


 なんでこんなかわいい子達を殺してたんだろう私は。死ね過去の自分。


 自分を殴ったが、ダメージは入らなかった。まあ入ってたら即死だったけど。


 分かったこと。

 スライム君は虫とか草を食う。かわいい。

 森子狼ちゃんは小鳥とか他の動物を食う。かわいい。


 街で木の実を大量に売り、その金で鶏肉をあげるとめっちゃ美味しそうに食った。ぐうかわ。


 ん?なんか篭手をかじかじしてる。

 あ、肩に乗った。


 \ピコン/

【森子狼(LV4)のテイムに成功】

 ┣成功条件:森子狼由来の装備を身に着け、【森のなかま】を取得した状態で森子狼に食事(肉系)を与え、一定以上の時間を共に過ごす。(監禁などして対象に嫌われている場合は別)

 ┗効果:パーティーメンバーとして登録され、襲われなくなり、共に行動できる様になる。


 \ピコン/

【称号:隠し要素・テイムの第一発見者 を獲得】

 ┣取得条件:世界で初めて隠し要素:テイムを発見する。

 ┣メニュー欄の『テイムについて』の項目が開放

 ┗公表するも秘匿するも、君次第!


 \ピコン/

【レベルアップ LV2→LV3】


 ん?


 んんん?


 マジか。あとでギルドで共有しよ。


 あ、頬ずり。キュン死する。


 そうだそうだ。テイムについての説明開こ。


『テイムについて。

 テイムは特定のモンスターに対して特定の行動を取れば、モンスターを仲間にできる機能。

 テイムすれば襲われなくなり、好感度次第だが命令も聞く。

 下僕になった訳ではなく自分の意志で付いてきている状態なので、態度が悪いと出ていくし、最悪の場合謀反も起きる為注意。

 また、ステータス欄に「テイムモンスター」の項目が出現し、モンスターの状態も分かるようになる。

 一定レベル毎に「進化」し、君の友人は更に強くなる上、好感度次第で色々な項目も開放される!

 ※テイムモンスターはプレイヤーのログアウトと同時に姿を消し、ログインと同時に出現します』


 ほうほうなるほど。

 ふっふっふ。ポケ●ンオンラインワールドチャンピオンシップス出場経験のある私の腕が火を吹くぜ!


 さぁて、ステータスを見てみよう。



 名   前:なし

 種   族:森子狼

 L   V:4/10

 ス キ ル:《カミツキ》

 状態 異常:なし

 進化 条件:レベル10/好感度一定以上


【詳しいステータスは好感度不足で見れません】



 私よりレベル高いですねはい。

 ていうかなんでレベル上がった?あ、テイムすると倒すのと同じだけ経験値入るんだ。

 一匹でレベル上がったのはリス様がいっぱいくれたからだな。リス様最高。


「今日から君は榎だ!よろしくね」

『わふっ!』


 その時、榎の毛色が変化した。

 今までは薄い灰色だったが、一気に赤く染まった。

 テイムモンスターの証だろうか。


 ◆◇◆◇


 食事のため街に戻ってログアウト。

 魔物を連れているのと常時状態異常の返り血も重なって、始まりの街の憲兵NPCに怪しまれたけど、まあ通してもらえた。


 食べた後、即ログイン。


 ログイン前までは夕方だったが、もうすっかり日が沈んでいた。

 ゲーム内の時間は基本的に現実と同じだ。


「転移!」


 視界が歪む。


 目を開くと宵ノ国。夜の和風町並みも美しい。

 淡く光る提灯と灯籠と、それに照らされて映える瓦屋根と木製の町並み。

 スクショしてみた。お、結構綺麗に撮れたな。


 レベリングしたいなあ。この子のレベルも上げたいし、自分のレベルも上げたい。

 森に行け?森は友達だよ。何回言わせるの。


 マップマップ…あった。えっと…ふむふむ。

 モンスターが出るのは海岸沿い又は海中、旧神社跡、あとは…ダンジョン?おもしろそう。

 なになに?「怨念の刀塚:推奨LV50〜」か。なるほどレベル不足!


 なんてことだ!レベルを上げるためにはまずレベルが高くないといけない!矛盾してる!クソゲーだ!

 ん?だから森に行け?いや森は(ry


 仕方ない。別の場所に行くか。一番近いのは…「封印平原」ね。レベルは7くらいか…まあ許容範囲だな。


 ということでダッシュ!走る走る走る!

 ここゲームだし体力∞だし!走るのにSP使わない感じだし!


 道中観光しながら、30分ほどで着いた。


平原子兎プレーンリトルラビットに発見された】


 兎の方が狼よりレベル高いとはこれいかに。


平原子兎プレーンリトルラビットが突進した】


 はや。


 結構ギリギリ躱す。レベルが上がると動体視力も良くなるって話だけどどんな感覚なんだろ。


 パンチ!


平原子兎プレーンリトルラビットに55のダメージ】


 …死なない!今まで全ての敵をワンパンで沈めてきたのに!


『わう!』


【榎がスキル≪カミツキ≫を使用】

【CRITICAL! 平原子兎プレーンリトルラビットに36のダメージ 平原子兎プレーンリトルラビットは死亡した】


 \ピコン/

【レベルアップ LV3→LV4】


 おお!榎えらい!やっぱり格上を倒すと経験値良いなぁ。


 よっしこの調子でレベリングしちゃうぞ!

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