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ANCIENT WORLD ONLINE  作者: 桐に鳳凰
CHAPTER ONE
24/40

TWENTYFOURTH:雪狼王、続

 目の前に開く大きな口。

 固まっているホノカさんに体当たりし、全力で躱す。


 ホノカさんダメージ…受けてないよね?

 よし。


 雪狼王に向き直る。

 流麗な白銀の体毛に、背中に二本走る翡翠色の線。

 大きさは車より一回り大きいくらい。


 …こんなの、幾ら暗いからと言っても接近に気づかない訳無いんだけど、おそらく何かのスキルだろう。

 さて、護衛対象ホノカさんを守りつつ、雪狼王戦かな?


 絶対ヤバい相手だと本能が告げているんだが…


【雪狼王リスト=ヴェルディクスが上位スキル《雪森之覇狼ヴェルディクス》を使用】


 雪狼王が、遠吠え。

 周りに大量の氷の矢が出現。


 一斉放射。


「榎!ホノカさん守って!」

『わうっ!』


 鉄の盾で防ぎつつ雪狼王に接近。


 すると今度は下から尖った氷柱。

 咄嗟に回避。


【雪狼王リスト=ヴェルディクスがスキル《極寒夜》を使用】

【状態異常:体温低下 LV5 を受けた】

【急速にSPが減少】


 うおお!?

 ヤバいヤバい。


 榎に縮地して、離れる。


【榎がスキル《森の揺籠》を使用】


 SPの減少が止まる。だが回復はしない。


「《くろがね》ぇ!」


 鉄の槍を生成。ぶん投げる。

 しかし、デカいくせして流れるようにひらりと躱す。


【雪狼王リスト=ヴェルディクスが高位スキル《空間氷結、粛零の白》を使用】


 スキル名やゔぁ。じぇったいヤバいじゃん。


 雪狼王の頭上に白い球。

 そこから光線が放たれる。


「《超速突進》!」


 ギリギリ躱すも、掠った足が凍る。

 そして光線はさらに突き進み、遥か彼方まで純白の氷が埋め尽くす。

 榎は躱せたようだが、氷に囲まれ動け無さそうだ。

 ホノカさんも無事。


 足が抜けない。足の切断も出来ない。氷が硬すぎる…というか殴っても全く手応えが無い。


 雪狼王が近づいてきて、口を開ける。


 これは…詰んだかな。


 その時、ピタリと雪狼王が止まった。


『……エヴィの匂いがすル』

「喋った!?」


 エヴィ?エヴィって……あ、森神之獣エリストルヴィア


『なんダ。エヴィの友達カ。なら無害だナ』

「ええ…」


 周りの氷が消滅していく。

 あ、足の氷も解けた。


『しかモ…ほんのりアリアスの匂いまデ…いやこれはこの目カ』


 アリアス…アリアストルアかな?氷像の賢者の。

 大賢神と同一人物なのかな。


「あのぅ…つかぬことをお聞きしますが、昨夜ここに少年が来たと思うのですが、その子はどちらに…」

『ン?ああトウカカ。トウカなラ…』

『え?ねぇちゃん!なんでここに?』

『トウカ!』


 お。生きてた。


『俺様の森に迷い込んで来たからナ。俺様は子供は襲わン』

「どうやってこんなとこに迷い込んで来たの?」


『本来は俺様の森に入るには手順が必要だが、ここは物理的な空間ではないから、偶に物理空間オモテとの歪みが起こるんダ。其処にできるヒビ割れに落ちたんだロ。たまに落ちてくる奴は居るが、無事に空間を渡れたのは運が良かったナ。丁度入り口付近のオモテ空間との繋がりが強いところに落ちたのもあル』


 なんか…思ったより知的な狼だな。もっと「肉!」みたいなイメージだったけど。


「なんで襲ってきたの?」

『俺様の森を踏み荒らす害虫が偶に出るからナ。この奥には永氷花っていう花の群生地があって、それは人間を不老不死にするっていう伝説があル。まあこの花だけじゃ薬は作れないけド』


「不老不死…」

『奪ってみるカ?俺様に勝てると思うなら受けて立つゾ?』


「いやいいです」

『賢明だナ』


 めっちゃ強いもん。1ミリもHP減らせなかった上、瞬殺だったもん。


『それにしてもお前、素質あるな。俺様相手にそのレベルで即死しなかったのは中々ダ』

「全く褒められている気がしない」


『まあ俺様にとってはザコであることに代わりは無いからナ』

「そうですか」

『ひ、柊さん…大丈夫なんですか?』


「なんか大丈夫そうですね。思ったより知的でいい人っぽいです」

『そ…そうですか…』


『ところでお前。その魔狼はお前の仲間カ?』

「榎ですか?榎は私の仲間ですけど…」


『ふむふム。リスに気に入られとるナ。魔狼の子とは珍しイ。何かの縁ダ。俺様の加護をやろウ。ほレ。お前にモ』


 \ピコン/

【称号:雪狼王の加護 を獲得】

 ┣取得条件:雪狼王リスト=ヴェルディクスから貰う

 ┣効果:氷魔法または氷属性スキルの効果UP(大)

 ┣効果:MP UP(大)

 ┣効果:SP UP(大)

 ┣効果:スキル《雪狼王の加護》使用可能

 ┣効果:『遊狼王リュカオン=ヴェルディクス』『炎狼王ケルベロス=ヴェルディクス』『幻狼王マーナガルム=ヴェルディクス』『星狼王ハティスコル=ヴェルディクス』『狼神フェンリル=ヴェルディクス』に襲われなくなる

 ┗備考:俺様と敵対した場合、消失するゾ?まあそんな真似する馬鹿は居ないと思うがナ


 なんか知らない名前がいっぱい出てきた。

 めっちゃ強そうなんだけど。


『兄者達に会えたらよろしく言っといてくレ。なにやらお前には縁がありそうダ』


【ミニクエスト:雪のお姉さんの困りごと を特殊クリアした】

 ┣特殊ルート:雪狼王との和解

 ┗報酬:雪狼王の毛 雪狼王の爪の欠片 上質な枝 30,000G


【オリジナルイベント:狼王巡り を強制受諾した】


 ◆◇◆◇


「柊短時間で新コンテンツ見つけすぎじゃない?」

「そのあとはホノカさん達を家まで送り届けてたら時間になった」


「炎狼王ケルベロスと雪狼王リストは有名だけど、他にもそんなに居たんだ」

「有名なの?」


「会えるかどうかは別としてね。NPCの会話に出てくる事があるし、図書館で調べれる。ケルベロスは火山に居るよ。馬鹿強くて私も勝てない。雪狼王は雪狼王の森に居るはずだけど、確認されてこなかった。多分第一発見者じゃない?」

「雪狼王強かったよ。私瞬殺だったもん」


「ミニクエストはAIが即興で作るクエストで、誰に発生するかはほぼランダムだからなあ。運がいい」

「運…良いのか悪いのか微妙だよね私。逆に普通?」


「そんなわけないでしょ。リス様に会えた時点で良いよ」

「武器使用不可はいまのところ害悪でしか無いと思ってるけどね」


「楽しんでいるようでなにより」

「春香は今何してるの?」


「私?私は獄炎迷宮攻略中」

「獄炎迷宮?」


「そ。まだ底が確認されてないダンジョン。一階層ごとにレベルが5上がるから、20階層とかもうヤバいんだよね。まあレベリングにもってこいのダンジョンだね」

「へえ〜行ってみたいなあ」


「そっちは今雪国アーマーデルだっけ?恋くん便利過ぎるよね」

「あれ普通に行ったらかなり掛かりそうな距離を一瞬だもんね」


「あれ実は恋くんの固有スキルで、恋くんしか使えないんだよ?取得条件は不明」

「へ〜」


 凄いな。あれ近接戦でやったら最強じゃないかな。鉄で弾幕作ってそれと位置交代…うわヤバそう。

 教えてもらえないか…いや流石にズルかな。


 ◆◇◆◇


 Wiki先生の教えてくれた情報。


戦国浪漫(SENGOKU)』チームメンバーで、AWOをプレイしている人。



 織田信長(本名:田原信長)(AWOプレイヤーネーム:信長)


 主将。外国人ファンに「電脳世界のサムライ」と呼ばれるプレイヤー。主に剣、刀を使い、その1フレームも違わぬタイミングの精度と、常に合理的で隙の無い立ち回りで相手を正面から潰す正統派プレイヤー。

 因みに日本ファンからは武将の織田信長の異名に合わせて「魔王様」とも呼ばれている。



 真田幸村(本名:柴崎花一郎)(AWOプレイヤーネーム:恋する少年)


 副将。元アーチェリー銀メダリスト。事故により右腕切除、更に右半身麻痺で引退する。まともに動けない中、家族が気を紛らわせようとプレゼントしたサバイバルゲームで才能を発揮。

 圧倒的な神エイムで最強スナイパーとして君臨し、全ての遠距離系を網羅する怪物。

 また、アーチェリー選手時代からその外見から人気もあり、神業動画と相まって、更にその結構重めの過去もあって、実はリーダーより人気。

 また、別のゲームでよく使う「恋する少年」というプレイヤーネームでファンをドギマギさせているという。


(他数名は省略。みんな戦国武将の名前だった)



 動画見たらヤバかった。


 信長さんは主にサバイバルゲームでも近接刃物系武器。ゲームで弾丸を斬る神業動画もあった。

 これを機に過疎だった近接刃物系武器が一時ブームになったが、誰にも真似できず即ブームは消失したという。


 恋くんはもう…百発百中の一言。

 リアルに言えば四百発三百九十七中だが。

 ヘッドショット300連発の動画は見ていて気持ちよかったし。


 凄い人って案外身近にいるものだね。



 あと、孤高の剣聖って調べてみたら、おもっくそ私のプレイ動画があった。

 知らなかった…しっかり盗撮じゃん。

ミスが引くほど多いですね。誤字報告ありがとうございます。


我は英語が昔から苦手です。グーグル先生の翻訳に頼ってますけど、ミスはバチクソあるので教えてくれると嬉しいです。

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