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ANCIENT WORLD ONLINE  作者: 桐に鳳凰
CHAPTER ONE
20/40

TWENTIETH:スキル確認

 丸呑み、ヤバい。いろんな意味で。

 何もないところに発動したら、『対象が存在しない』。これは分かる。

 タコさんに向かって発動したら、『対象が「胃袋」に収まらない』。そういや説明に次元胃袋とか言ってたな。


 イカさんに向かって発動したら、『対象:墨銃士イカくん』。

 その時、私の口が開き、●ービィみたいに息を吸引。物理的にあり得ない大きさなのにそうめんみたいに私の口に入っていった。


 で、その後はステータス見たらスキル名が《丸呑み》から《吐き出す》に変わっていた。

 《吐き出す》と、口からイカくんが登場。全然ピンピンしてる。


 つまりはモンスターを生きたまま保管でき、いつでも取り出せると。

 封印スキル?強くね?テイムして無くても召喚できるじゃん。


 しかも岩でもサンゴでも、なんでも回収できる。デカい物とかは無理だけど。

 これ中ボスが使うスキルでは?こう…爆弾投げ入れて体内から倒す系の中ボス。

 ゲームでよくいる。中ボスになったぜ。


 なお、榎を《丸呑み》しようとしたら、割とガチトーンで『わう』と拒否られたので、やめといた。



 次に《強者之魅了・戦場花魁》。

 恐る恐る使ってみる。


【魅了判定:墨門番タコくん 異性の場合20% 同性の場合5%】

【墨門番タコくん ♂】

【魅了判定 成功】

【墨門番タコくんが状態異常:魅了 を受けた】


 おう?


 直後、タコくんが近くに居たイカくんを攻撃。瞬殺。

 それからタコくんは私に攻撃してこなくなり、すんなり道を通してくれた。


 なるほど。確率で臨時テイム的なやつか。多分レベルとか何かで成功率変わるな。


 まあ、思ったよりただのチャームかn……


【墨門番タコくんが『求婚の決闘』を宣言】


 ゑ?


【墨門番タコくんが足3本を生贄に、生贄スキル《海底の闇、墨の黒》を使用】


 広範囲攻撃。それも闇属性。

 食らうと、HP4割ほど減った。

 即座に《爆裂拳》からの榎の槍で頭を貫通。


 タコくんが足をドロップ。


「何今の」


 求婚の決闘?負けたらどうなってたの?怖。

 タコと結婚は嫌すぎるけど。


 詳しい説明が開放されてる。



 《強者之魅了・戦場花魁》

 ┣確率で魅了効果付与

 ┣相手よりもレベルが上の場合、成功率UP(大)

 ┣相手が貴方に自分の人生を捧げるに相応しいと判断した時、『求婚の決闘』が発生。一時的に相手の「生贄スキル」が覚醒する。敗北した時、『離婚の決闘』に勝利するまで相手と婚姻関係を結ぶ。

 ┗既に愛する者が居る場合、上記の効果は発揮されない。



 ほうほう。封印だな。

 既に愛する者が居る場合って、クマさんとかには効かないってことかな。

 NTRは許さんってか。



 どんどん行こう。《鉄心》は…あ、これパッシブスキルだ。

 なになに?『HPが無くなった時、50%でHP1で生き残る(クールタイム5秒)』ね。よくあるド根性効果だ。

 ん?クールタイム5秒?それって運が良ければ不死身なのでは?

 まあ細かいところは気にしないでいいか。



 そんでもってお待ちかね。《鉄》、いってみよう。


「てつ!」


 …あれ?何も起こらない。

 スキル名を叫んだら発動するはずでは…


 …


「《くろがね》!」


 読み仮名振っとけよ。


【上位スキル《鉄》を使用】

【対象:空気】


 手の平から、鉄の塊が出現。

 あ、これ変形させれる!


 槍型、剣型、ハンマー型。

 大きくするにはSPを消費するが、変幻自在だ。


 そしてこのログ。【対象:空気】?


 試しに岩に触れてみる。


【上位スキル《鉄》を使用】

【対象:岩】


 岩が鉄に変化。なるほど触れた物を鉄に変えて、それを操れるってことか。


 ……ヤバいね?


 多分変えれるものには制限があるだろうけど(無かったら本格的にチート)、それでもほら、いくらでも武器生成可能だし。クソ脆いけど、まあ元々私にとっては消耗品だから。

 SP次第で、あの地潜子竜の範囲鉄槍攻撃とか再現できるってことだよね?

 鉄鉱石集めなんて要らなくなる訳だよね?


 序盤に手に入れて良いものじゃないね?

 色々試してみよ。


 ◆◇◆◇


 検証結果。

 1、鉄の強度は素材のレアリティに比例する。

 2、モンスターも鉄にできる。


 2はまあ。うん。

 制限としては「残りHPが一定以下」「3秒触れる」ってのがあるけど。

 素材も経験値もゲットできないからそうそう機会無いかな。せいぜいリアルな鉄像が作れるってくらい。


 まあSPの消費がだいぶエグいから、使うタイミングは選ばなきゃだけど、それでも武器問題はほぼほぼ解決。まあ基本殴りで行くけど、打撃効かない奴とかには使えるな。



 さあ、最後のお楽しみ。属性付与。


「榎、ここに魔力流せる?」

『わう?わう!』


 榎から緑色……と言うより深緑色のオーラ?的なものが出てきた。これが魔力かな。

 それが篭手の宝石に吸収されていく。


 篭手にツタが絡みついた。

 地面に触れてみると、その場所だけ草が生えた。ここ海底の洞窟なのに…まあいいか。


 うーん…使い方が…こ…こうか?

 腕に力を込めると、ツタが伸び、岩に巻き付いた。


 おお!これは使えそうだ。榎みたいに自由自在に操れたりはできないけど、ツタも頑丈そうだし、こうすれば…ほら巻き取れた!

 楽しいなこれ。フックショット的な?他の属性も試してみたい。


 あ、解けた。効果は榎のMP2割で約2分。まあ…まあまあかな。



 これ…ちゃんと把握しとけば戦士君にももうちょっと粘れたのでは?次からはスキル修得した瞬間確認しとこ。


「さ、榎。帰ろっk…」

「あ、柊!なにしてんの?」


 現れたのは椿。


「椿こそ」

「私は食料調達!食材ガッポガッポだぜ」


「ガッポガッポて」

「柊は…お、かっこいい篭手着けてんね。それのお試しってとこ?」


「うん。あ、はいこれ」


【椿に300,000G渡した】


「お?早いね」

「大物倒したからね。この篭手の余りだけど」


「何倒したのよ」

「鉱山の奥にいる、地潜子竜ってやつ」


「…は?」

「まあ転移でたまたまばったり会って、だいぶ満身創痍だったけど」


「そいつ、私でも手こずるんだけど?」

「目を殴って抉って脳を削ればどんな化物でも致命傷!」


「もしかしてチェ●ソーマンの世界のひと?」

「まるで頭がイカれてるみたいな言い方」


「あ、そうだ!いま暇?」

「え?特に予定はないけど」


「じゃあこれ、やってみてくれない?」


【椿が『ゲームBOX:頭脳の試練』】


「なにこれ」

「これねえ。問題が出されて、それに正解したら中身のモノゲットできる持ち運び可能宝箱。レベルが低、中、高、極から選べて、それに応じてレアリティも変わる。ただし一問ミスすると消失。けっこうなレアアイテムで、ほかにも『反射神経の試練』とか『笑わずの試練』、『精神の試練』とかあって、ステータスにかかわらないとこを試される。二つあるから、これの極を開けてくれたら片方あげるよ☆」


「なるほど。失敗したら?」

「ありえないでしょ」


「問題によるよ。世界史の問題とかだと答えれない可能性があるし」

「ま、失敗したらしたで良いよ。片方だけ開いたとかならじゃんけんね」


「良いことしか無いね」

「私がやるより確率高いし、こっちにしても良いことしかないよ」


「おっけ。じゃあいくよ」


【極 を選択】

【全9問 制限時間一問十秒】

【問題1:難読漢字】

【  破落戸  】

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