FOURTEENTH:スキルブックと防具新調
誤字報告助かります。ありがとうございます。
に…日間VRゲーム部門3位……?
(つд⊂)ゴシゴシ
(*_*;?
(つд⊂)ゴシゴシ
(*_*;!?
〚柊:【訃報】森子狼の骨と毛皮の篭手、闘技場にて死亡〛
〚椿:え?柊まだ初期装備使ってたの?レベルいくら?〛
〚柊:私?34〛
〚恋する少年:早すぎませんか?〛
〚信長:確か始めて3日だったような…〛
〚しゃもじ:むしろ3日で篭手壊れる?〛
〚恋する少年:そう言われると…〛
〚戦士君:篭手って壊れにくい類の防具だよな〛
〚柊:いや私は普段から魔物殴ってるんで耐久値の減り早いと思いますよ〛
〚野良猫:そういや34だったらクラスアップしてますよね。クラス何?〛
〚柊:私は《野生戦士☆☆★》で、榎は『深緑魔狼(子供)』です〛
〚信長:く ろ ほ し〛
〚しゃもじ:私のアイデンティティを粉砕していくスタイル〛
〚野良猫:深緑魔狼?〛
〚椿:初心者に似つかわしくないパワーワード〛
〚戦士君:それはそうと(思考停止)、篭手どうすんの?〛
〚柊:取り敢えず脛当てと肩当ては十分なんで、欲しいとしたら篭手、頭、胸、胴装備ですかね。後私未だに裸足なんで、靴の類も欲しいです〛
〚椿:裸足?〛
〚恋する少年:はだし〛
〚信長:野生だった…〛
〚野良猫:野良…?〛
〚戦士君:胴装備は不要〛
〚しゃもじ:↑賛同〛
〚椿:↑美しい腹筋を何故隠す〛
〚恋する少年:防具なら宵ノ国の第参番街の大通りの、右の3件目と4件目の間の脇道の突き当りで『恋する少年に紹介された』って言ったら通してくれますよ。ウチのギルドメンバーなら少しは優遇してくれるはずです〛
〚柊:有益過ぎる情報ありがとうございます〛
〚信長:【俺の肉体.jpg】〛
〚戦士君:かっけぇ。俺も鍛えようかな〛
〚しゃもじ:一部界隈で人気出そうですね〛
〚椿:突然何の前触れもなく上裸の写真を女子に送りつける成人男性〛
〚恋する少年:言い方が完全にニュースキャスター〛
〚しゃもじ:ギルド『戦国の兵』では、日常的にセクハラ行為が……被害者の女性は………〛
〚椿:【柊の肉体.jpg】〛
〚柊:ちょっと!?〛
〚しゃもじ:……ちょっと鼻血を拭くね〛
〚恋する少年:こ、これは何の……?〛
〚椿:筋トレ中、鎧が重くなって装備を外した姿〛
〚戦士君:汗が輝いている……〛
〚しゃもじ:盗撮警告も輝いている……〛
【柊から全員に、『椿の黒歴史』が配布された】
〚椿:ん?〛
〚野良猫:ほうほう〛
〚信長:自作アイテムじゃん〛
〚しゃもじ:エクセルの文面を紙にプリントしたんだ〛
〚柊:個人を特定できるようなことは入れてないよ☆〛
〚恋する少年:『私に近寄るんじゃねえよ』〛
〚戦士君:『あ?先公がよんでる?知るか』〛
〚信長:『喧 嘩 上 等』〛
〚椿:……どうやら口封じが必要なようだ…〛
〚しゃもじ:『暴力?ちげえよ。制裁だ』〛
〚戦士君:『ぷちっぷちっ(学ランの前のボタンを開く音)』〛
〚野良猫:『ふぁさ…(肩に学ランをかける音)』〛
【椿がスキル《落首》を発動 対象:ギルドメンバー全員】
【MISS 柊は安全エリア内にいたため、効果外】
【MISS 信長の即死効果無効が発動】
【MISS 落雷の即死効果無効が発動】
【MISS 戦士君は回避した】
【MISS 野良猫は回避した】
【MISS しゃもじは防御した】
【恋する少年に即死効果発動 恋する少年が死亡した】
〚信長:PKしやがった〛
〚野良猫:あっぶな〛
〚しゃもじ:盾が欠けた。修理しなきゃ〛
〚戦士君:洒落にならん〛
〚恋する少年:今何キロ先から斬った?〛
〚椿:ちっ〛
〚柊:あ、憲兵さん、レッドネームはこっちです〛
〚椿:はっはっは。私がたかが7日で捕まるとでも?〛
〚しゃもじ:どう考えても自首すべき〛
通知がピロピロと…うるせえ。
ギルドメッセージじゃなくて個人メッセージでやれや。
◆◇◆◇
あー笑った笑った。
さて、恋くんから紹介されたとこに行くか。
金なら闘技場の賞金がだいぶあるから。
移動がてら、インベントリを見る。
「これどうしよ」
スキルブックを取り出す。
《超速突進》
┗直線に超高速で突進する。なにかにぶつかるまで止まらない。
《幻影分身》
┗分身を最大5体作り出す。分身には触れることはできない。また、動きは自分で操作可能
《丸呑み》
┗一定耐久値以下のものに限り、半径2mの球に入る分だけ空間ごと次元胃袋に保管することができる。再度使用には丸呑みしたものを一度吐き出す必要がある。
丸呑みがなあ。なんかみるからにぶっ壊れっぽいんだよね。
でも丸呑みって…絵面ヤバいんじゃない?
いやいや。半径2mの球を丸呑みする人間なんてR18Gだし、ホラーだし。
あと覚えるには「特別スキル枠」を使うらしい。まあ無限にユニークスキル覚えれたら最強の極みだしな。
特別スキル枠は全部で7。
上書きするにはかなりレアなアイテムが必要らしいが…まあいいか。
使っちゃえ。
【スキルブック:海底の天敵 を使用】
【ユニークスキル《超速突進》《幻影分身》《丸呑み》を修得】
あとで試してみよ。
ここだな。
行き止まりだけど…間違ってないよな。
「えっと…恋くん…こ、恋する少年に紹介されて来た」
少し間を置いて、壁に門が出現。
ファンタジー感マシマシだぁ。見た目和風だけど。
進むと、これまた和風な造りの一軒家。
入ると、ズラッと並んだ防具。奥の受付には女の子が一人。
見た目は…小、中学生くらい?
「ようきたな。何探しとるん?」
「えっと…まず篭手が欲しいですね」
「篭手なあ。せやったらあっちの棚やな。オーダーメイドもしとるし、良いのがなかったらまた声かけてな」
PN:「鍛冶師王に、俺はなる」
関西弁着物系少女だと?二次元の存在では無かったのか?
まあいるか。関西にも着物も子供もいるよね。
棚を見てみる。
〔氷竜鱗の手甲〕氷属性耐性、補助つき
〔雷鳴の手甲〕雷属性耐性、補助つき
〔魔銀の篭手〕魔法耐性
〔神銅篭手〕MP増強 etc…
うーん。なんか強そう。
けど属性補助があってもなあ。私素手だから無属性だし。
MP増強に至っては価値なしだな私にとっては。
買えるけど…うーん…
「すいません。オーダーメイドって幾らですか?」
「ん?ああ。私んはまあ、最安値から10万やな」
たっか。
「レベルなんぼや?」
「え、ああ。34です」
「中堅やな。それにしちゃあ豪華な…緋武者シリーズやん。椿のお下がりやな」
「始めて3日ですけどね」
「ん?」
「え?」
「34ってゆったやんな?」
「はい」
「3日ってゆったか?」
「はい」
「3日で、34まで上げたんか?」
「え?はい」
「……なんか見たことあるな…」
「え?知り合いでしたっけ」
「……あ、『柊』っておまえ、魔法賢者か?」
「え?えっと…」
「いや俺や俺。愁舞」
愁舞?シュウマイって…え?
「シュウマイって…あの魔神戦のバズーカ狂い?」
「正解や」
「男では?」
「前前世のアバターはな。このゲームやとアバター性別変えれへんし、別にどっちでも良かったしな。リアルは女」
「その姿は?」
「かわええやろ?モデルは妹や。キャラクリエイトに3時間掛かったわ」
「妹さんが不憫」
「はっはっは。どうせあいつはゲームやらんから」




