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   プロローグ



 ――こんにちは。音楽の正体を探るチャンネル「おとなりショータイム」にようこそ。今日もゲストを招いてのインタビューをお届けします。本日来ていただいたのはスーパーマルチクリエイターのゲッコウライスさんです。


 どうも。ご紹介に預かりましたゲッコウライスです。


 ――ゲッコウライスさんはご自身の自画像イラストをアバターにして登場してもらっています。


 こんなラクガキみたいな恰好で恐縮ですが、今日は何卒よろしくお願いします。


 ――いやいや。ゲッコウライスさんのイラストは一見素朴ですが、曲調や世界観とマッチしていてとても親しみやすいんですよ。


 そう言っていただけると嬉しいです。ありがとうございます。


 ――それではさっそくインタビューを始めさせていただきます。この動画を見ている人はご存知の方も多いでしょうが、初めての人のためにも簡単に説明します。ゲッコウライスさんは曲も映像も一人で制作しているボーカロイドプロデューサーで、五年前から活動を開始されました。デビュー作の『レイニー・トレイン』は一週間で10万アクセスを突破。作品をリリースするごとに着実にファンを獲得しながら、二年前の『因果鉄道の夜』で300万アクセスの大ブレイクを果たしました。

 その後も『百鬼夜行列車』『レール・ルール・ルーレット』などの名作を残しながら、来月、ついに初のメジャーアルバム『ステイ・ホーム・ステイション』をリリースします。今、最も勢いのあるクリエイターの一人に挙げられるでしょう。今日はそんなゲッコウライスさんの制作秘話をぞんぶんにお聞きしようと思います。何を隠そう私もゲッコウライスさんの一ファンなので、ここぞとばかりに質問させてもらいますね。


 ハハハ。お手柔らかに。と言っても僕なんかに語れるようなことがあればいいんですけど。面白い話ができなかったらすみません。


 ――ご謙遜を。これだけヒット曲を連発しておいて、いいネタがないなんてことはないでしょう。


 ネタはともかく、運だけは持ってるかもしれません。リリースを前にこのようなインタビューを組んでもらえたり、リスナーさん達に作品を広げてもらったり。僕は周りの人にとても恵まれていると思います。


 ――いえいえ。周りだけでなくご本人の力ですよ。それはこのインタビューですぐに明るみになるはずです。では、本格的に始めさせていただきますね。まずは代表曲の『因果鉄道の夜』について。ズバリ、この曲の誕生の経緯は?


 最初から切り込んできましたね。これ答えたらインタビューはもう終わってしまいません?


 ――終わりませんけど、この曲で大勢の人がゲッコウライスさんの存在を知ったわけですからね。やっぱりここから聞いておかないと。制作中、これはブレイクするぞ、みたいな手ごたえはありました?


 ええと、そうですね。もちろん苦労や試行錯誤はたくさんありました。でも制作中はいつも目の前の作業に精一杯で、出来上がった後のことはあまり考えていなかったですね。


 ――常に全身全霊で一曲一曲に入魂しているわけですね。


 敢えて言うなら、今回は完成させられないんじゃないかって何度も不安に思いました。作業すればするほど気になる箇所が増えていって、一つ潰すとまた一つ修正点が増えていくみたいな。いたちごっこでしたね。


 ――いわゆるモノを生む苦しみというやつですね。つまり『因果鉄道の夜』は特に難産だったわけですね?


 ……あ、いや。よく考えたらどの作品を作る時もだいたい同じ心境でした。いつだって簡単に出来た試しがなかったです。


 ――え? あ、そうですか。毎回大変だと。でも視聴者としてはやはり『因果鉄道の夜』ならではの制作秘話を知りたいはずなので、そのあたり何かございませんか?


 すみません。特に思い当たらないですね。いつもどれもだいたい大変だった、くらいの記憶しかありません。


 ――ええと、ゲッコウライスさん? 申し訳ないんですが、それだと全然ばえるインタビューになりませんよ。もっとドラマチックなエピソードはないんですか? 例えば実は恋人に宛てた曲だったとか、死んだ親友に捧げる、だとか。要するに刺さる系の裏話ですよ。


 うーん。基本的に一人でこつこつと音楽を作っているだけの人生なので、そういう話を期待されても困ってしまいますね。


 ――た、例えばゲッコウライスさんの作品には繰り返し使われるモチーフがあるじゃないですか。「鉄道」や「レール」や「トレイン」とか、電車を表す言葉がいつも曲名に入っていますよね。他にも猫のサンプリングボイスが使われる頻度も高いですよね。私的には『百鬼夜行列車』でフェードインしてく猫の鳴き声とか好きなんです。


 ………………。


 ――あれ? 急にどうかしました? もしかして失礼なことを言ってしまいましたか?


 ……あ、いえ。違うんです。細かいところまで聞いてもらってるなあって感心したんです。


 ――それにしてはちょっと妙な間だったような感じでしたが?


 そうでしょうか。いや、確かにちょっと不意を突かれ部分はありました。かなり個人的なことなんですけど。


 ――どこですか? モチーフについてですか?


 はい。作品に電車モチーフを入れるというのは意図してやっていたんですけど、猫の鳴き声についてはほとんど無意識でした。さっきの質問で記憶の蓋が開いたというか、曲を作り始めた当初の記憶が予想外にも溢れてきてしまって。


 ――おお、それは願ってもないことです。その話を是非とも聞かせてもらえませんか?


 でも、全然まとまらないと思いますよ? 制作秘話というより、オチのつかない思い出話にしかならないかもしれませんけど。


 ――大丈夫ですって。絶対に面白い話になりますよ。存分に語ってください!


 わかりました。思い出すままに喋らせてもらいます。あれは七年前の高校一年生の春のことでした――



   1



 みんな音楽なんて好きじゃないんだ。


 新しく始まった高校生活において、早々に僕が出した結論だった。


 僕の趣味は音楽を聞くことだ。主に動画サイトにアップされている曲を好んで聞いている。中でも特に好きなのはボーカロイド、いわゆるボカロ曲だった。


 中学の時は周りに同じ趣味の人間がいなかった。というか友達がほとんどいなかった。中学というのはただ同じ地区に住んでいるだけで寄せ集められた場所なので、話が合わなくても仕方がない。


 その点、同じような知的水準の人間が集まる高校なら、きっと同好の士を見つけられるはずだ。


 そう期待していたのに、実際はほとんど中学の延長でしかなかった。


 音楽について話しても全然ついてこなかったり、暇だから聞いているだけだったり、そもそも聞かなかったり。


 失望した僕は高校でも中学と同じように生活することにした。望まぬ人間関係は築かず、部活にも所属せず、放課後になればすぐに帰宅して音楽鑑賞にいそしむ。それでいいと思っていたし、十分だと思っていた。


 そんな僕に劇的な出会いがやってきたのは、四月半ばのことだった。


 それは当日、予告もなしに動画サイトへアップロードされた新曲のように突然だった。


 僕は毎朝、片道25分をかけて一人で電車通学をしてる。


 その日は車内が妙に混雑していたことを覚えている。


 僕はドア付近に立ちながら、スマホでお気に入りのMVを再生させようとした。


 スマホを取り出す時に肘が隣のサラリーマンにぶつかった。


 チッ、と舌打ちをされた。


 ぶつかったのは悪かったけれど、狭いのはお互い様じゃないか。


 気が削がれたのでスマホをしまい、僕は窓の外を眺めた。


 ……シャカムニシャカムニ。


 どこからか音漏れが聞こえてくる。


 僕は周りを見回した。別にうるさいと思ったわけではなく、音楽が流れているだけでつい目を向けてしまう性分なのだ。


 音漏れは斜め前に立っている他校の女子生徒の方から聞こえていた。


 こちらに背を向けていて、イヤホンは髪に覆われている。肩口のあたりから手元に伸びているケーブルが見えた。


 何を聞いているんだろう。


 ついそんなことを考えてしまったが、悪い癖だと自分を戒める。


 どうせ僕と音楽の趣味が合う人間なんているはずがないんだ。無駄な期待はしない方がいい。


 その時、甲高い軋みを響かせて車両がガクンと揺れた。


 乗客が一斉に傾いた。


 僕はとっさに金属のを握ってバランスを取ったけれど、斜め前の女子は何もつかめなくて大きく体を反らした。その拍子にイヤホンが耳から外れ、音楽が周りに流れた。


 彼女は体勢を整えるとすぐにイヤホンを戻した。それほど大きな音量ではなかったし、近くの乗客も全然気にした様子はない。でも僕だけはそれをはっきりと聞き取っていた。


 一瞬だったけれど間違いない。今のは「ごはんデぱん」の『ムーンライダー、風雲ナイター』だった。


 この曲は動画サイトにアップされたボカロ曲で、再生数こそ20万に満たないけれど、僕がボーカロイドにハマるきっかけになった曲だ。


 夜の町を歩く女の子のイラストのMVと、幻想的かつノスタルジックなメロディーが見事に融和した名作だ。僕じゃこの曲について誰かと語り合いたいとずっと前から思っていた。


「その曲、いいよね!」


 気がついたら僕はそう口走っていた。


 直後、我に返って血の気が引く。


 面識がなく、学校も違くて、しかも女子。まるで軽薄なナンパみたいではないか。


 斜め前の女子は怪訝そうに僕の方を向いた。


 直前にMVのことを考えていたせいか、『ムーンライダー、風雲ナイター』のMVに登場する女の子に似ているような気がした。


 が、目を合わせるのが怖くて僕は反射的に顔をそむけた。


 妙な間があったようものの、しばらくすると彼女は窓の方へと向き直った。そして僕が降りる二つ前の七ツ森駅で下車していった。


 どうやら僕の声は聞こえなかったようだ。不審者にならずに済んで良かった。


 この時は胸をなでおろしたのだけれど、その日の夜、帰宅してから僕は激しく後悔した。


 どうしてちゃんと話しかけなかったんだろう。



   2



 一人反省会の翌日、僕は固い決意を胸に家を出た。


 今日、彼女がいたら話しかける。必ず、絶対、確実にだ。


 僕はずっと音楽の趣味が合う相手と出会いたかった。中学一年生の時、ボカロ曲に目覚めて以来ずっとだった。


 僕は昨日の自分の行動をなぞった。同じ時刻の、同じ車両の、同じ位置。


「次は四軒茶屋。次は四軒茶屋。下り口は左側です」


 昨日の女子が乗ってきた駅が近づく。


 僕は電車の中から、ホームに並んでいる乗客に素早く目を走らせた。


 知らない人、知らない人、目に映る人は全員が知らない人だ。


 やっぱりそう簡単に出会えないか。と思った矢先、昇降口前にできた列の最後尾に昨日の女子が並んでいるのが見えた。


 電車が完全に停止してからドアが開く。先に中の乗客が降りてから、ホームの人が流れ込んでくる。


 昨日の女子は僕の前を通ると反対側のドア付近に立った。


 一瞬だけこちらを見た気がしたけれど、僕の思い過ごしかもしれない。


 彼女は窓ガラスに額を当てるようにして外を眺めていた。耳には昨日と同じようにイヤホンをつけている。


 今日は何を聞いているんだろう。引き続き『ムーンライダー、風雲ナイター』だろうか。いや、同じ曲をリピートしているとは限らない。ごはんデぱん繋がりなら『ナイトメア・ナイトベア』か『ミッドナイト、ずっとサマー』か。デビュー作『月の裏に廻る』なら個人的にはかなり面白い。


 そんなことを夢想しているうちに東五条駅を通過していた。


 このままではいつまでたっても話しかけられない。とにかく行動に移さなければいけない。次の南六番町駅に着いたらアクションを起こそう。


「なにか用?」


「え?」


 いきなり声をかけられて僕は戸惑った。


 さっきまで僕に背を向けていた彼女がイヤホンを外してこちらを振り返っている。


 どうして僕ではなく彼女の方から声をかけてきているのだろう。


 脳がこんがらかって言葉を出せずにいると、彼女はあきれた顔をしながら電車の窓ガラスを指差した。


「そこから様子が見えてた。何度も話しかけてきそうなのに一向に動かないから億劫になって」


「……そこから様子が見える?」


 僕は歌川しげに彼女の指先を見た。窓ガラスには口を半開きにした僕の顔が半透明に映り込んでいた。


 耳が熱くなった。彼女を後ろから眺めていたつもりが、窓ガラス越しに僕の方が観察されていたようだ。


「そ、そんなに話しかけたいオーラを出してた?」


「昨日から背後でまごまごされてたら、気にするなって方が無茶な話だよ」


 既に挙動不審だと思われていたのか。耳の熱が顔にまで広がった。


「……ごめん。話しかけるタイミングを伺ってたんだ」


「それなら今ここで言ってほしい。用件は?」


「昨日、ごはんデぱんの『ムーンライダー、風雲ナイター』を聞いていたよね?」


「なんで知ってるの?」


「昨日、電車が揺れてイヤホンが外れた時に聞こえたんだ」


「……そうだったっけ? 電車なんて時おり揺れるものだし。どっちみちすごく一瞬じゃない?」


「一瞬だった。でも僕にはわかったんだ」


 彼女は怪訝な顔をしながらスマホからイヤホンを外した。わずかな間、音が漏れる。


「あ、今日も『ムーンライダー、風雲ナイター』を聞いていたんだね」


「すごい。イントロクイズとか得意そうだ」


「たまたまだよ。特に好きな曲だったから」


「ふうん。珍しいね。ごはんデぱんって世間的には全然メジャーじゃないはずなのに」


「うん。だからこそ絶対に話しかけたいと思って。学校には音楽の趣味が合う人が全然いなかったから」


「………かる」


「え?」


 彼女の声が急に小さくなって聞き取れなかった。


 はかる? いかる? いや、たぶんわかる、だ。


 きっと彼女も学校で趣味の合う人間に恵まれていないのだろう。他人が自分と同じ悩みを抱えていると知って僕は嬉しくなった。


「ボーカロイドのような声をしてるよね」


「……ん?」


 感情が高ぶっておかしなことを口走ってしまった。初対面でいきなりこれは気持ち悪いだろう。僕はあわてて付け加えた。


「あんまり有名じゃない方の」


 フォローしたつもりが余計におかしくなった。


「ごめん! 今のなしで!」


 余計に挙動不審になる僕だったけれど、彼女は表情をほとんど変えずにうなずいた。


「別にいいけど。知り合いからも言われたことあるし」


「……え? あ、そうなんだ」


「それより確かにこれは珍しい状況かもしれないね」


「これって?」


 彼女はスマホの画面を僕に向けて言った。


「見て。動画サイトにアップされた『ムーンライダー、風雲ナイター』は現時点で20万再生。一見すると大きい数字に見えるけれど、再生数は視聴した人数じゃない。間違ってページを開いた人もいれば、途中で飽きて終了した人、リピーターによる重複再生もある。実際はもっと少なく見積もった方が現実的」


「再生数については僕も疑問に思ってた。1000万再生の動画が、日本人の10人に1人見てるのかっていうと、絶対にそんなことないって」


「1億再生していても日本人全員が見てるわけないしね」


「じゃあ『ムーンライダー、風雲ナイター』を見ている人は実際にはどれくらい?」


「机上の思考実験でしかないけど、SNSではいいねなどの反応をくれた人のうち、実際に行動まで移してくれる割合は100分の1って噂があるんだ。仮にこの式を当てはめてみると20万で2000。その中で真剣なファンをざっと半分だと見積もったとすると1000人。で、これを47都道府県で割ると?」


「一県あたり20人くらいかな」


「そう。こう考えるとここのような地方都市で『ムーンライダー、風雲ナイター』を好きな人同士が同じ電車に乗り合わせる確率は極めて珍しいと言えるね。挙動不審になっても仕方がないほどには」


 僕は再び顔が熱くなった。恥ずかしかったからではない。こんなに音楽について語れる相手がいて嬉しかったのだ。


「ごはんデぱんの他にはどんなのが好き?」


 僕は逸りそうな気持ちを抑えながら訊ねた。


「先にそっちから答えてほしい。回答の幅が広すぎて決めかねるから」


「わかった。ええと……」


 自分からしておきながら、確かに難しい質問だった。何を答えてもいいというのは意外と不自由だ。僕は悩んだ末にボーカロイドの曲にしぼることにした。色んなジャンルを答えて自分を広く見せるよりも、自分がどういう人間か知ってもらいたいと思ったのだ。


「最近のだと『推しにハートブレイク(※コババヤシのデビュー作)』『ニコニコ・ニコラ・テスラ(※アンノウン・ノーマンの代表曲)』『君は水溶性(※遊星03)』とか」


「ふうん。ボカロの中でもそういうのが好きなんだね。なんとなくわかった。ちなみにその中でだったらわたしは『僕は不溶性』が気に入ってる」


「………………」


 僕は言葉を失った。彼女の言い間違いでも、僕の聞き間違いでもない。『僕は不溶性』は『君は水溶性』と対になる同時リリースの楽曲だ。ボーカロイドの事情に通じていなければこういう答え方はできない。


「じゃ、じゃあ、『推し』シリーズで好きなのは?」


「『推しにアームロック』か『推しにローキック』。この時期の疾走感のあるメロディーが好み」


 彼女は僕の質問に対して軒並み手応えのある返しをしてきた。


 これまでにも似たようなやりとりをした経験はある。ただしインターネットでなら。


 目の前にいる相手とこんなに音楽について語ったのは初めてだった。


「わたし、次の駅で降りるんだ」


 電車がブレーキの音を響かせて七ツ森駅が近づいていた。


 正直、名残惜しい。


「明日も同じ電車に乗る?」


 そう訊ねたら彼女はあきれた顔をした。


「その前に訊くことがあると思う。順序がおかしい。君の名前は?」


 僕はお互いの名前を知らないことに気づいた。慌てて名乗った。


月田明つきだあきら。月の田んぼに、照明の明」


「しょうめいってどっち? 数式の証明? それとも照明器具とかの照明?」


「LEDとかの……」


「あ。どっちにしろ明の字は同じだったね。理解した。そして覚えた」


「僕も名前を聞いてもいい?」


「もちろん。口頭だと伝えにくいから……こう」


 彼女はスマホのメモアプリに名前を打ち込んで僕に見せてきた。


 春日井春美奈。


「かすがい、はるみな?」


「そう。名字よりも名前の方が音的に気に入っているから、ハルミナでいいよ。月田くんが嫌でなければ」


 中学までの延長は終わり、この日から本当の高校生活が始まったような心境だった。

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