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第1章 目覚め

 ズキン・・・

       ズキン・・・・



 頭が割れそうだ・・・


 (ーさま、ーーかーりしー ー だー)


誰が呼んでいる、起きなければ・・・


 目を開けた瞬間膨大な情報が頭に流れ込む。


「が、ぐ、っぐぁああーーー」


情報の多さに体が堪えきれずそのまま意識を手放すことになった。



 それは一人の男が日本で生きた記憶が、それは一人の少年がアールズ大陸で産まれこれまで過ごした記憶が今ゆっくりと、コーヒーとミルクのように混じり会う


「う、ぅ~ん」


目を覚ますと、侍女が大慌てでこちらに近づき抱きしめてきた。


「あぁ、ご無事で良かった。御体の方は大丈夫ですか?何処か痛い所などありますか?」

彼女は抱きしめたあと、体のあちらこちらを触ってくるのでくすぐったい。

「だ、大丈夫だよリア。ちょっとくすぐったいかな?」


「ま、私としたことが。ルーク様、その、申し訳ありません。」


綺麗なお辞儀をしたあと直ぐに下がろうとするリアを呼び止め、確認を取る。


「ねぇ、リア。あの知らせは間違いないのかな?」


先ほどまでの顔が一変し、青ざめた表情でリアは答える。


「確認のために二人ほど向かわせましたが、ほぼ間違いかと・・」


「そうかぁ~。少し考えを整理したいから一人にしてもらえるかな?」


リアは心配そうな顔でこちらを見てくるが、「体は大丈夫だから、ね?」と半ば無理やりに下がらせる。


「はぁ~。色々あるけと、まずはこの最悪の出来事を片付けないとさきに進めそうにないなぁ。」


まずは確認からだな。


そうだ、あの知らせを聞いて倒れて・・

また目を覚ましたらニホン?の情報が・・


あれ?僕は一体誰何だろう?


転生?いや、僕はルークとして生きてきたし、でも夢の人の人生も体験しちゃったし、うぅ~ん。


「まぁ、僕でも俺でもどっちでもいいか。今大事なのはあの知らせが本当なら2週間後にはうちの領が滅ぼされちゃうってことだけが確定してるわけだし。」


(初めて聞いた時は絶望で目眩がして倒れたけど、今は早く夢の人の書物の知識を使いたくてウズウズしてるんだよなぁ)


「よーし、とりあえずやってみるか。『ステータス』・・・」


(あれ?気合いが足りなかったかな?)


『ステータス』『ステータス』『ステータス』『ステータスオープン』・・・・・・・・・・・・・・・・・・.・・・・・・・・・・・・・・・・・


(あれ?何か夢の人の本だとステータス?とか叫ぶと自分の能力とか見れるはずでは?)



焦りながら思い返して見ても自分がアールズ大陸に産まれた時からそんなものはなく(田舎だから知らないだけとの希望もあったのだけど)、正直今ものすごく恥ずかしい。


「ギャー、これ完璧に黒歴史じゃん。何だよ書物じゃ転生したら無敵の才能とか能力でナメプ人生になるんじゃないのかよー」


(はっ!もしかして夢の人からの教えかもしれない。

沢山の書物に出てくる主人公は、地球?ニホン?では冴えないし努力もしてないのに転生とかで力が手に入った瞬間から、努力したりナメプしたりだったかな?なるほど、『現実をよく見ろ』と僕に教えてくれてるわけだ。)


「となると、今打てる手はゲームや心踊る書物なる情報より、夢の人の歴史に合わせた現実主義でなければこの状況は打破出来ないな」


窓を開け、まだ薄暗い外を眺めながらルークは夢の人の記憶の中で、活用出来るものがないか必死に考える。


(うちは大陸一弱小と知られる辺境領だ。もし夢の人の記憶がホントにあった歴史なら、これになぞらえ実行するしか生き残る術はない)










 

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