なかがき
だるっぱです。ここまで読んで頂き、ありがとうございます。 木崎隆を主人公とするエピソードを、三篇、ご紹介いたしました。「人魚の肉」を書き上げてから、三か月ものブランクを経て、「なかがき」という奇妙な文言が出てきたことに、戸惑いを感じられたと思います。申し訳ありません。一旦、この物語は、休憩を頂きます。楽しみにしていた方、すみません。
この「その男、木崎隆」は、前作「逃げるしかないだろう」を補完する形で、まず「薔薇に乾杯」を書き上げました。その後、調子に乗ってきた私は、「結婚狂騒曲」「人魚の肉」と、エピソードを続けました。エピソードの中には、由紀恵、雅、達也といった新しい人物も登場して、更に広がりを見せる様な空気を匂わせました。実際の所、そのつもりでした。
そんな最中、第9回ネット小説大賞に応募していた「逃げるしかないだろう」が、一次選考に残りました。おっ、運が良いな! と思っていると、今度は、二次予選にも残りました。素人の僕にとっては、驚くような展開です。気になって仕方がありません。もしかして、もしかして……。そんな夢を見ていましたが、最終選考には残りませんでした。あーあ……。暗く落ち込む、ということは無かったのですが、やっぱり、かなりの影響は受けました。その間、「その男、木崎隆」が、全く手に付きませんでした。僕の中では、それどころではなかったのです。
じゃ、結果も出たんだし、続きを書けばいいじゃないか!
まー、確かにそうなんですが、一旦できてしまったブランクの所為で、なんだか僕の腰が上がらない。それよりも、落ちてしまった「逃げるしかないだろう」の推敲に、最近まではエネルギーを注いできました。
その推敲も終わった。さあ、これから、どうするか……新しい物語の制作に入りたいと思います。
新しい物語は、僕の初めての創作小説「本読みクラブ」をたたき台として、一から書き直します。「本読みクラブ」は、僕の中では、かなり思い出深い作品になります。良い意味でも、悪い意味でも。一から物語を創作する楽しみを感じることが出来たのは、この作品のお陰です。しかし、読者を喜ばせることの難しさを感じさせられたのも、この作品です。僕は、もう一度、この作品と決着を付けたいと思っています。もちろん、面白くなるように書き直すわけですから、同じ話にはなりません。前作のポイントは押さえつつ、もっと、読み応えのある作品にしたいと思っています。
長々と、休載する言い訳を書いてしまいました。また、お会いしましょう。




