表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

under 500 Ⅱ

本当の雨男

室内にいると、ハッキリと晴れになる。


そして、外に出ると、その地域はしっかりと雨になる。


そんな男が、僕である。




扉の中にいるか、外にいるかで、雨かどうかが決まってしまう。


少々、おかしな事実である。


雨乞い団体から、依頼があった。


海外の民族衣装を着た人にも、雨乞いを依頼された。


運動会の時期には、住んでいる地域の学校関係者から、軟禁されるハメになった。


ドラマ関係者からも、声を掛けられた。


ドラマに登場する、雨男の監修の依頼ではなく、雨のシーンの依頼だった。


いくつかは引き受けたが、正直、複雑だった。


雨に関する仕事であれば、いいのだが。


晴れの仕事となると、ただ家に閉じ籠るしかないからだ。


引きこもれば引きこもるほど、世界は明るくなってゆく。


オカシイ世界だ。




窓越しの雨を、まだ一度も見たことがない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 雨男も苦労しますね。そんなに色々なところから依頼が来るなんて、主人公は一部では相当な有名人なんだろうなと思いました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ