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テイマーの嫁。  作者: 亀様仏様
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出会い。

俺の名前はサン。16歳。転生者だ。今はここ異世界で冒険者稼業で日銭を稼いでいる。この異世界では黒髪黒眼は何でも不吉らしく忌み嫌われる対象らしい。各いう俺も何の因果か見事に黒髪黒眼で転生し、転生してからこの16年間まともな扱いを受けた試しがない。それよりも15歳で成人したらとっとと故郷?の村から追い出される始末だ。全く持って怒りを通り越して笑えてくる。

そのお蔭か一通りの事は何でも一人で出来る様になったんだが。

それよりもこの世界では職業があって成人する際に獲得するんだが、俺の職業はテイマー【魔物使い】だった。正直微妙だ。

ま、でもそこは転生者ならではの大変お得な特典付きで、なっ!なんとっ!1レベルアップ時に全ステータス1,5割増しの神の恩寵が与えられているのだっ!これも微妙っ!何だよっ!1,5割増しってっ!そこは普通2倍、3倍のチート使用だろうが!


今日もその日はいつもの様に日銭を稼いでいたんだ。

本当その日は俺の気分によるものか、はたまた神の気まぐれか、まさかあんな事になるなんて・・・・・・。


その日もいつもの様に冒険者ギルドでの冴えない依頼をこなしていた。街は国境付近にあり交通の要衝に位置する事もあってか商業都市として、物の往来が盛んでとても賑わっている。

特にこの街の中に存在する冒険者ギルドは俺のこんなナリでも快く受け入れてくれる何とも有り難い組織だ。

だからといって全てが全て上手く行く訳もなく・・・成人したてのしかも忌み子扱いの黒髪黒眼の小僧にまともな依頼がある筈も無いわけで・・・俺が出来る事といえば、誰もやらない様な雑務ばかりでその日は街の外で薬草採りをしていた。後、俺の飯のおかずになりそうな山菜採りも兼ねて。


「ふぅ。今日はこんなもんかなぁ。依頼分の薬草と俺用の薬草、それに今日の飯のおかずの為の山菜っと。最近草ばっかりだな。たまには肉でも喰いたいぜ・・・とほほ。」


ある程度採集にも目処が立ち、素泊まりの宿へと戻ろうとした時、何やら茂みの奥でガサゴソと物音がする。

モンスターかっ!?俺は咄嗟に武器を取り出す。

ヤバい・・・今の俺は余程弱いモンスターでないと全く歯が立たないぞ。何故ならこのテイマー【魔物使い】という職業は非常に厄介な代物で、使役したモンスター自身が倒さないと経験値が入らないばかりかテイマーである俺自身の経験値にもならず、勿論レベルアップすらも出来ない訳で・・・。


あぁっ!そうだよっ!俺は使役しているモンスターがいねぇよっ!

勿論俺のレベルはどうせ1だよっ!文句あるかっ!


名前:サン

年齢:16歳

職業:魔物使い

スキル:神の恩寵(レベルアップ時全ステータス1,5倍)

Lv:1

HP:100(体力)

MP:20(魔力)

STR:10(筋力)

VIT:10(耐久力)

DEX:10(器用さ)

AGI:10(素早さ)

INT:10(知力)

RMG:10(耐魔力)


どうする?今なら猛ダッシュで逃げれば逃げ切れるか?そんな事を考えていると茂みからの物音が途切れた。俺は不意に物音がした方へと確認しに行った。


恐る恐る確かめてみるとそこにはそこら中、傷だらけの1匹のゴブリンがいた。


ゴブリン・・・別名小鬼と呼ばれている。1匹1匹はそれほど強くはなく大体10歳前後の力と思ってくれて良い。体躯自体も同様の大きさだ。だが、このゴブリンの厄介な所は徒党を組んで襲い懸かる所だ。大体1匹見掛けたら30匹はいると思われている位非常に繁殖力が強いモンスターだ。

前世の知識の言うところのGと一緒だな。コイツらは殺っても殺っても次から次へと湧いて来やがる。

そんなゴブリンが何故か1匹だけ傷だらけで横たわっている。俺は周囲を警戒しながらゴブリンへと近付いていく。どうやら周りには他に仲間はいないみたいだ。傷だらけのゴブリンはというと近付いてきた俺に気づきはしたが抵抗する力が全く無くそのまま気を失ってしまった。

さて、どうするかな?これは。今、この手負いのゴブリンを殺った所で俺には何にも利にならない。何故ならさっきも説明した通り俺のこの不便極まりない職業上モンスターを使役していない俺が殺った所で1経験値も入らないからだ。

だが、このまま放って置くと他のモンスターに殺られてしまうだろう。それはそれで目覚めが悪い。それならいっそこの手負いのゴブリンを手当てしてやるか。

俺は、何を思ったかこの手負いのゴブリンを連れて帰る事にした。


素泊まりの宿へと戻った俺は早速摘んできた薬草を使いゴブリンを手当てした。その後、ゴブリンが何を食べるか分からないが作ったスープをゴブリンの口へと運んで飲ませてやった。

ゴブリンはスープを少しずつ飲み、飲み終えるとスースーと寝息を立てながら寝始めた。


「こいつ・・・俺が人間だって分かっていて寝やがるのか。ったく、どういう図太い神経してやがるんだ?本当に。」


俺はこの気持ち良さそうに寝息を立てながら寝ているゴブリンに半ば飽きれながら自分の夕食を済ませ寝る事にした。


次の日の朝、目が覚めるとそこにはゴブリンの姿は無く、いなくなっていた。どうやら回復して何処かへ去っていったようだ。きっと自分の巣へと帰って行ったのだろう。


「まぁ。こんなもんだろ。モンスターなんてのは。」


俺は、ほんの少し、本当極々小さく残念に思いながらいつも通り朝食の準備を始めた。


べ、別に気にしてなんかいないんだからなっ!












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