Behind the scenes01:真希ロンバッハ零号 あらすじ
(※本作品中で使用されている画像は、全て作者のオリジナル撮影写真です)
【あらすじ】――New Advancement & Soul Syndrome――
21世紀末。人の活動領域は地球を遠く離れ、火星開拓、中継コロニーを介しての鉱物資源採掘は木星の第2衛星エウロパ・土星最大衛星のタイタンまで拡大。外宇宙探査は系外惑星にまで達していた。
それでも、新たな空間推進力開発など、一見順調に思える科学の進歩にあって、人類は未だ光速の壁・空間の壁を越えられずにいた。
裏腹に、経済活動・医療・軍事に転用されて普及し始めた人工知能やロボット工学、バイオテクノロジーは、その進化の速度を急激に早めた。
それは迎えた技術的特異点シンギュラリティによって始まり、当初の目的であった人の補完領域を超え、生命の境界線をも曖昧にしていった。
都市部に立ち並ぶ銀色の谷間をAIドローンが行き交い、灰色に舗装された交差点で警備ロボットが手招きする中、人込みに紛れて生活支援レプリカントが歩く。
張り巡らされた通信網は端末器での人間関係を複雑に広げ、仮想現実による癒しが心の痛みを都合よく忘れさせてくれた。
そんな時代でも、僕らの生活は昔とさほど変わりはしなかった。夏空の青さに佇む神社の鳥居。陽炎が揺れる駅舎の通学路。色濃い影に切り取られた校庭と教室。この風景の中。僅か数ヶ月の間だったけれど、確かに真希はいた。
ただ、高校生活最後の夏休みが終わり、開けた新学期の始業式。そこに真希の姿は無かった。突然の、再びの転校。そして、見つけた彼女のSNS(https://www.instagram.com/maki_rombach_0/)。
別れの挨拶も出来なかった自分はと言えば、将来の夢や目標も曖昧なまま、ネットに綴られる彼女の軌跡を繰り返し辿っていた。
「僕は真夏の夢を見る。彼女は真昼に夢を見る」
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。




