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BLUE-HEAVEN  作者: 月色六華
A nightmare after going home
40/40

Behind the scenes00:Eve

      挿絵(By みてみん)




「Eve、ついてくんなよっ……」


 思えば、俺が七歳の時から彼女はそばにいた。キッカケは親父の新しモノ好きが原因で、お袋も知らないうちに我が家に来ることになったらしい。

 彼女が初めて家に来た時。お袋はイイ顔をしなかった。が、結局おふくろも仕事が忙しかったせいで、家事の一切を彼女がするようになった。まだ小学生低学年だった俺の学校の送り迎え。家を空けることの多かった両親の代わりに夕食の支度。そして、彼女が話し相手になってくれることも多かった。


 やがて、高学年に進級した俺の思春期。

「でも、お母様。いえ、奥様に送り迎えをしろと……」

「もうガキじゃねえんだから、カッコ悪いだろ」

「でも……」

「命令、家に帰れっ! 分かった?」

「……」

「い~から帰れよぉ。理由なんか適当に、ナンかウソでもつけばイイだろっ!」

「……」

「じゃっ!」


 しかし、ハウスロイドとして製造され、人間に尽くすようプログラムされたレプリカントであるEveが、そんな都合の良いウソを付けるはずもなかった。きっと、気難しい所のあるおふくろに小言の一つも言われただろう。それでも、その日から俺の命令通り、Eveの送り迎えは無くなった。


 何日か後。一度だけ、おふくろに謝っている彼女の姿を見たことがあった。どことなく後ろめたさと、後悔の念が過ったのを覚えている。そんなつもりじゃなかったが、友達に恰好をつけたかっただけだった。今にして思えば、レプリカントとはいえ、ひどいことをしたと思う。


――ライフ・サポート・テクニクス社製レプリカント LST-H5R(LifeSuportTecnics- Houseloid5 PrototypeR)――


 以前のアンドロイド型とは違い、義体の内外に最新のバイオテクノロジーをふんだんに取り入れた第五世代。その中にあって、Eveは『複製進化機能』を持った『人造遺伝子初期胚細胞』を第六世代に先駆けて取り入れたプロトタイプ・レプリカントで、その外見はセンサーで感知する以外、ほとんど人間と見分けがつかない出来栄えだった。それは、その頃に施行された俗に言う『愛玩あいがん保護条例』の影響でもあった。


 20代半ばの女性を模した特注モデルは特に人気だった。顔や体形のデザインは勿論、瞳や髪の色形、皮膚の色と質感まで選べるというカスタム・タイプのレプリカント。客の好みをソフトにデータ入力し、数千通りもある個々のオプションから、店舗オススメのモデルがランダムに出力される。Eveのデザインも幾つか出力された内の一つだったらしい。ただ、お袋に気を使った親父は、髪の毛を黒髪ストレートに変えて多少地味にしたと、当時言っていた気がする。


 更に、新たに採用されたバイオ・チップ――ウチの親父の会社ローゼン・バイオ・サイエンス製――は、人間を超える思考速度と記憶スペックを実現。そして、テクニクス社が用意した専用クラウドとリンク出来るというのが、また画期的だった。勿論、情報検索からOSやソフトの更新まで、フルオートで出来るようになった最初のモデルでもあった。それもあって、今から考えると値段は割高だったと言っていた。


 学校や部活、友人との遊びで忙しくなった中高生時代は、あまりEveと話す事が無くなった。それでも、テスト前や受験前は、家庭教師代わりに勉強を手伝って貰った事もあった。

 大学生になって、セントラル・シティの外れで一人暮らしを始めた俺は、そうそう彼女と会う機会は無くなっていった。おふくろに言われた彼女が、部屋の掃除をしに来た時ぐらいだろうか。それも、俺が居ない時の方が多かったように思う。友人が遊びに来ていた時に門前払いしたこともあった。俺が風邪をひいて寝込んだ時、おかゆを作ってくれた事もあったっけ……。


―― なんで、こんな事を考えているんだろう? Eveは今、何をしてるんだろうか? ――




 やがて、警察大学卒業も間近。お袋の期待を裏切って民間――親父のコネでAI関連の警備会社――への就職も決まっていた俺は、長く暇な春休み中だった。昨日は大学の友人らと飲み歩いて二日酔い。で、目が覚めたのは昼過ぎだった。


 カーテンを開けると、外は陽だまりと青空が透き通るように眩しかった。


 そんなこんなで、ぼんやりとする俺。部屋のインターホンが鳴った。声の主はEveだった。

「あっ、あの……、今日は、お部屋のお掃除の日で……、ゴメンなさい、都合が悪かったら出直します……」

「いや、大丈夫。大丈夫だよ。いいよ、今開けるから入って」

 そう言って玄関で出迎えると、申し訳なさそうに俯く彼女がいた。

「いや、今、起きたばっかでさ」

「あっ、ゴメンなさい。やっぱり出直します……」

「いいよ、大丈夫。シャワー浴びるからさ、その間に掃除、頼むよ」

「はい……」


 その時。自分で思っていたよりも、何か気まずい空気が流れた。それはそのまま、この何年かで出来た彼女との距離のように感じた。

 そう言えば、この数年の間に彼女と交わした言葉の殆どが、何か用事を頼むか、文句を言って困らせるかぐらいだった。後は、自分の事で精一杯だったせいもある。だから、彼女の存在自体まで気にする余裕もなかった。目には入っていても見てはいなかった。


 シャワーを浴び終えた頃には、部屋はすっかり綺麗になっていた。開け放たれた窓から冷たくも心地よい空気が流れてくる。

 キッチンにいたEveが、濡れ髪にバスタオルを掛ける俺を見て慌てて言う。

「あっ、ゴメンなさい。今、空気の入れ替えをしてたから……」

「いいよ、かえって気持ちいイイ。でも、風邪ひくと困るから閉めるね」

 そう言って窓を閉めると――来る途中で買って来たのか?――キッチンから小学生の頃に好きだったココアの香りが流れて来た。むしろ、そこで時間が止まっているのかと少し胸が痛んだ。


 多少のぎこちなさを残したまま、イヴはマグカップをお盆に載せて持ってきた。

「あの、ココア、入れたんですけど……」

「ああ、ありがとう」

 そう答えると、彼女は少し微笑んだように見えた。単にホッとしただけなのかもしれないが。

「ココア、久しぶりだな。いつ以来だろ?」

「子供、っぽかったですか……?」

「いや、美味しいよ」


 その後。部屋のローソファーに腰を掛けて、沈黙の時間が長く続いた。その間、彼女はテーブルを挟んで正座すわり。静かに俺を見ているだけだった。


 暫くして、俺から口を開いた。

「そう言えば、親父は長期出張だし、おふくろも仕事だろ? Eveは家で何してるの?」

「あの、お掃除とか……」

「一日中、掃除って訳でもないだろ?」

「あっ、はい……」

「ナンか、おふくろに頼まれてるとか?」

「いいえ、奥様も帰りが遅くて。食事も外食で済まされているようで……」

「そうか……。じゃぁ、やることも殆どない?」

「あっ、あの、待機してます。それも仕事ですので……」

 想像には難しくはなかった。むしろ、あまりにも予想通りだった。

「そっか、じゃ、暇なんだ?」

「はい……」

「実はさ、俺も暇なんだよね。じゃさ、これから映画でも付き合う?」

「えっ?」

「大丈夫だろ?」

「えっ、あの、私で、いいんですか?」

「勿論、コッチがお願いするよ」


 そうして、早く傾いてゆく日差しに追われるよう、俺はEveと街へ出掛けた。




 電車に揺られる中。ふと気付いて、俺は降りる駅をやり過ごした。

「あの、映画館なら、今の駅で降りないと……」

 Eveがクラウド・システムで検索したのか、不安そうな表情で小さく囁いた。

「いや、あのさ、今気づいたんだけど。ほら、映画だと終わった後、見た映画のデーター、Eveの中から削除しないといけないだろ、映画泥棒になっちゃうからな」

「そう、ですけど……」

「だから、映画じゃなくて、遊園地。遊園地にする」

「遊園地?」

「ああ、せっかく遊びに来たのに、その記憶を削除じゃさ」


 そのまま、俺たちは乗っている電車の終点にある小さな遊園地へ向かった。どこにでもあるような遊園地だったが、そんな事よりも彼女と過ごす時間が大切に思えた。


 遊園地に着くと、幾つものアトラクションにEveと乗った。メリーゴーランド、コーヒーカップ、バイキング、ウェーブスインガー。

 彼女も初めての遊園地に興味深々だった。控えめではあるが、子供のようにはしゃいでいた。一つのアトラクションの度に、クラウド・システムで確認もしているようだった。

「次はコークスクリュー・ジェットコースター」

「Eve、チョット待って!」

「えっ?」

「今、クラウドに繋ごうとしただろ?」

「えっ、はい。コークスクリュー・ジェットコースターの詳細情報を……」

「ダメ」

「ダメ?」

「ああ、乗ってみれば分かるよ。その方が絶対楽しい」

「楽しい……」


 自分の言葉に説得力を持たせるかのように頷く俺を、Eveは疑問とも不安とも分からない眼差しで見つめた。それでも、その何か言葉を飲み込むような表情を、やわらかに愛し気な微笑みへと変えた。

「はいっ!」

 そう俺に返事を返したEveではあったが、案の定、ジェットコースターが動き出して初めのカーブ辺りから――防衛本能? プログラムがそうさせるのか?――俺の左隣の席で怖がるように目を閉じたままだった。


 そして後半。スピードが落ちて、ゆっくりとコースターが急勾配(こうばい)を登ってゆく。

「Eve、大丈夫だよ。目を開けて」

 俺の言葉に彼女は、ゆっくりと瞼を開いた。丁度、頂点まで登りつめようとするコースターからは、美しく西日に染まる遊園地一帯を見下ろす景色が広がっていた。

 そんなインディゴ・ブルーの空にも届く光景に、見惚れるように言葉を無くす彼女。そんなEveの横顔に俺も言葉を忘れた。


 そうこうしている間に、コースターはスローモーションのように下り始めると、一気にスピードを上げてコークスクリューへ突入した。

 瞬く間に流れて回る景色。その時。しがみ付く様に俺の腕を握る彼女は、瞼を閉じてはいたが微笑んでいるようにも見えた。


 最後に俺たちは観覧車に乗った。

「たまにはイイな。こうやってEveとデートするのも」

「デート……」

 その言葉に一瞬戸惑ったようなEve。

「何? どうかした?」

「ううん、何でもないです。あの、その、こうして一緒に居る事が、今経験した事が、そういう事なんですよね……」

「ああ」


 それから、俺たちは小さな町を眺めながら取り留めのない話で笑った。あの子供の頃のように。




 以来、俺は時々Eveとデートをして遊ぶようにはなった。が、大学を卒業して会社に入社すると、研修やら仕事やらでたちまちそれどころでは無くなった。


 ある日の事。珍しく家族三人で夕飯を外食する事になった。たまたま、親父の休暇とお袋と俺の仕事終わりが重なったからだ。


 食事も早々にお袋が口を開いた。

「そう言えば、シュンサク。Eveの会社? ホラ、何だっけ?」

「テクニクス」

「そう、そこから来てたメールの転送。読んでくれた?」

「ああ、サポート終了の話しでしょ」

 俺は初耳だったが黙っていた。

「Eveも15年超か。さすがに高かっただけはあるな」

「そうよ、すぐに新しいの買っちゃうから。ちょっと待てば同程度の性能で、もっと安いのが出るのに」

「いやあ、安いのはやっぱり、すぐ壊れるらしいよ」

「今度は、私に黙って買うのは止めてね」


―― 今度? ――


 お袋の言葉に驚いた俺は、思わず口の中の料理を吐き出しそうになった。

「親父、ちょっと、買うって何を?」

「何をって、新しいハウスロイドだよ」

「別にEveでいいんじゃない」

「さすがに15年だろ。今はメンテナンス・サービスがあるからいいけど」

「別にジャンク屋でも安く直せるよ」

「でもサポートが終了となるとな。アンチウィルスソフトも更新停止だしなぁ」

「そうね。この前もウィルスで暴走した、アンドロイドの事件あったし」

 割り込んで来たお袋の一言で、話題はEveから事件話へと変わってしまった。俺の言葉や想いとは裏腹に、二人は暫く事件と互いの仕事――お袋は警察庁キャリア組――の話に花を咲かせた。


 取り残されたように悶々とする俺だったが、親父の話も分からなくは無い。確かに通常であれば、長くても5年程が寿命のハウスロイドが、10年を越えて問題なく稼働し続けたのは、その初期コンセプトの優秀さと値段が倍以上したからだと思う。しかも、今は低価格で寿命の短いハウスロイドを3年程度で買い替えるのが主流だった。ハード的な進化は相変わらず今も昔も早い。


 食事が終わり、憮然ぶぜんとビールのジョッキを傾ける俺は、それ以上、口を開く事は無かった。


 それから数ヶ月。相変わらず俺は、会社の残業、先輩や上司の付き合いに忙殺されていた。そして、夏も終わり晩秋から冬へ。2084年12月12日。会社の取引先の接待の帰り。その夜、俺は再び実家へと帰った。あの夜以来で久し振りなのもあったが、自分の部屋へ帰るより実家の方が近かったという単純な理由からだった。


 合いカギで玄関に入ると、お袋の靴があった。すぐ先にあるリビングに居て、気付いたのか俺を出迎えた。

「あら、珍しい。どうしたの?」

「さっきメールしたけど……」

「えっ、そう? 私も今帰ったばかり、もう、お腹ペコペコ……」

 お袋もまた、職場でのスーツ姿のままだった。

「あれえ? 新社会人君、だいぶ酔ってるわね?」

「ぅん、結構。取引先の課長に飲まされた……」


 お袋が勧めたポリス新設の警察大学に進学しておきながら、俺が最終的に民間企業へと就職を決めた時。警察官であるお袋は、少し残念そうな顔をしたのを覚えている。が、生来諦めの悪いお袋は、事あるごとに俺に転職を持ちかける。

「やっぱぁ、警察官になった方がぁ、良かったんじゃなぁい? ねぇ、ちょっとぉ、玄関まで、お水持ってきてあげてぇ~」

 そう言って、玄関に座り込む俺の頭をなでたお袋は、Eveを呼ぶと再びリビングへと消えていった。

 そして、キッチンからEveの返事が聞こえたかと思うと、酔いに項垂うなだれる俺に水の入ったコップが差し出された。

「あ、ありがと……」


 俺は水を飲み干し、コップを返そうと差し出したその時。自分の目を疑う信じがたい光景が映った。

 俺の目の前には、確かに顔形はEveのようだが、明らかに別のレプリカントが立っていた。茶色く薄くなった瞳。黒髪ではなく亜麻色のミディアムボブ。何より、白く真新しい肌の質感が新品のレプリカントを思わせた。声質も見た目の年齢的にも、20代半ばと言うよりは、20代前半のように若く見えた。


 一瞬で全てを理解したように俺は愕然がくぜんとした。あの晩。ハウスロイドの買い替えを口にしていた親父。俺は仕事の忙しさにかまけて、Eveのサポート終了期限の事を忘れていた。いや、また彼女の存在を無視してしまったのだ。


 酔いは醒めたが、何か大切なものを失ったような脱力感が俺に伸し掛かった。

「あの、おかわりは?」

「いや、もういい……」

「大丈夫ですか?」

 新しいレプリカントが俺を気遣ってくれた。

「ああ、大丈夫……」

「お仕事、忙しいんですね……」

「大丈夫、何でもないから……」


 どう言う訳か、彼女の言葉は俺の耳には入って来なかった。それよりも、優しくされればされるほど、持って行き場のない苛立ちが込み上げてきた。

 俺は、それが八つ当たりだと分かっていながらも、Eveの事をお袋に問い詰めようと思った。何故、一言も俺には相談してくれなかったのか? 何故、Eveの最後の日を連絡してくれなかったのか?


 俺は靴を脱ぎ棄てるとる瀬無さを抱えたまま立ち上がり、リビングに居るお袋の元へ行こうとした。が、そんな俺に。

「あの、お仕事が暇になってからで良いので、また遊園地、連れて行って下さいね。あの、わたし、ずっと待ってますから……」

「えっ???」

「ダメ、ですか?」


 何故、この新しいレプリカントが遊園地の事を知っているのか? 俺は混乱した。そして、困惑したまま彼女を見つめていると、彼女も困ったように言葉を続けた。

「あのぉ、やっぱり似合わないですか? この髪型? 色も? 前に地味って言われたので、少し明るくしてみたんですけど……」

「……」


 確かに子供の頃、それを言った覚えが俺にはある。俺は多少、途方に暮れた。

 Eveが続ける。

「あああああ、やっぱり似合わないんだあああ。奥様がどうする? って聞いたからあああああ。やっぱ、やめておけば良かったあああああ」

「イヤイヤイヤ、いや。そう言う事じゃ、なくて……」


 結論はこうだった。確かに親父はハウスロイドを新規更新した。ただ、お袋もやはりEveには愛着があったらしく、また、最近の俺との関係を彼女から聞いていたらしい。

 考えてみれば、Eveは俺にとって、時代が時代なら乳母のようでもあり、また幼少期に色々な事を教えてくれた師であり、そして、姉であり、友達以上恋人未満でもある。少なくとも、この十数年間。家族の一員として過ごして来たEve。お袋も、そんな彼女の記憶と記録を大切に思ったらしい。


 幸い、Eveの優秀さ、カスタマイズ性とクラウド・システムが功を奏した。本来、レプリカントの記憶と記録は抜き出すことも、他のレプリカントに移譲する事も出来なかった。所有者のプライバシーという膨大ぼうだいな個人情報を持ち合わせている為だ。

 だが、Eveモデルの第五世代レプリカントから、その制限を部分的に規制緩和(かんわ)されていた。結果、テクニクス社の優れた情報漏洩(ろうえい)遮断プログラムが確立され、それを実装したクラウド・システムの独立性が、その後の第六世代以降に“Move-CopyOnes”という新基準ルールをもたらした。

 そして、Eveは新しい擬体であるローゼン・バイオ・サイエンス社製RVS-α(RozenVioScience -αUpdate)に頭脳とも言えるバイオ・チップを移植し、古い擬体の全ての記憶と体験、そして記録を持つクラウド・サーバーを引き継いでいた。


 俺は慌てた。

「いや、似合ってるよ。凄く、その……、可愛い……」

「ホントに?」

「ホント、ホント……」

「また遊園地、連れて行ってくれますか?」

「そ、そりゃあもう、喜んでっ!」






 つづく

・2084年12月12日の満月は昼12:20

※本作品中で使用されている画像は、全て作者のオリジナル撮影写真です。また、この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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