にゃんとも奇妙な黒い猫
チリンチリンと、鈴の音が耳に入ってきた。
それまで閉じていた瞼を開け、音の正体を確かめる。
「にゃー。」
「猫か。というか、猫かぶりか。となり町はどうだった?」
「んにゃー!それより先に、頑張ったご褒美が欲しいにゃ!」
猫は顔を赤らめながら俺の服を掴んでくる。
「わかった。ほら、おいで。」
そういって俺は猫を自分の膝の上におき、頭を撫でる。
「それで、どうなんだ?」
「んにゃー、見事に復活してたにゃ。それと白黒も。」
「そうか。猫、奴等は俺に払えないか?」
「私の力があれば余裕にゃ。でも、神に抗うことになるにゃ?バチが当たるにゃ。」
「構わない。それでまた、世界に平和が来るのなら。」
「んにゃー。今のご主人様のそーいうとこが、鈴音は好きにゃ。」
「それじゃ始めようか。死をもって生を正す。出来損ないの犬を払いに。」
「ぬおーー!!?み、みみみ、見てくれ!」
「なんだ犬神様!急に大声を出すなよ!」
「ち、違うのだよ!見てくれ!」
そういって振り返った俺の目の前には、犬神様の裸体があった。
「ちょっ!!?な、なに!!?いきなりなにしやがる!!」
「よく見てくれ!」
そういって手で覆っていた顔を指の隙間から見る。
するとそこには、胸が膨らみ少しだけ大人びた犬神様がいた。
「まじで?」
「おおまじだ!やっと、やっと力が戻ってきた!よくやった犬巫女よ!」
「おっしゃー!!このままいけば、、、。」
不意に聞こえたそれに、俺は言葉を濁らせた。
とても不愉快に思えたそれは、こちらに近づいているようだった。
チリンチリン。
ついに登場ライバルです!
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。




