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ME&MYBOY  作者: 真矢裕美
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プロポーズ

私たちの交際が寛先生に認められた。

そして拓哉がお咎めなしになってよかった。

これからは堂々と付き合っていける。

私は退団になるのを覚悟していたので嬉しくてしかたがなかった。

「ひろみ、拓哉と仲良くやれよ」

「はいっ、ありがとうございます」

「この店の近くに観覧車があるから二人で行ってきなさい。

タイムトラベルまで時間があるから思いっきり楽しみなさい」

「ありがとうございます、瑠璃子先生」

そして私たちは観覧車のある場所に行ってみた。

そこはデートスポットになっていてアベックが多かった。

「結構混んでるなぁ」

「そうね、でもそれだけ人気があるってことよね」

「そうだな。あっ、オレたちの番だ」

そして二人で観覧車に乗った。

考えてみたら昼間にデートするのは久しぶりだった。

「ひろみ、タイムトラベルまで遊ぼうぜ。爆弾止め持ってきているか?」

「大丈夫よ、持ってきているから」

「ひろみ、オレが人気があるのは浜崎勇次の息子だからでオレの力じゃない。

まだまだ寛さんの下で力をつけないといけないと思っている。

必ず自分の力で芝居や舞台ができるよう力をつけてみせる。

だからオレと一緒になってくれ」

拓哉の突然の言葉に私は驚いていた。

これってプロポーズなの?

私は嬉しずぎて言葉が出なかった。

「拓哉、今の言葉プロポーズなの?」

「あぁっ、何度も同じこと言わせるなよ」

そう言ってぶっきらぼうに言った拓哉に私は

「ありがとう」と言っていた。

「返事はNoはナシだからな」

そう言って拓哉はぶっきらぼうに答えた。

そして私は拓哉の耳元で答えた。

「Yes,please」と…。

その言葉を聞いた拓哉は強くうなずいた。

「ひろみ、その言葉受け取ったぜ。必ず力をつけてみせる。

長くは待たさないからな」

「ありがとう、拓哉。それからよろしくお願いします」

そして拓哉の停学期間を利用して私たちはお互いの両親に会うことになった。

私の両親が拓哉のこと認めてくれるか不安だった。

いきなり結婚したいって言ったら驚くだろうな。

「ひろみ、帰ってくるからって言ったから何かあったのか心配したのよ。

いったい何があったの?」

「お母さん、覚えているでしょ?拓哉くんのこと」

「まぁ。拓哉くんが来ていたの?どうしてそれを先に言わないの。

せっかくだから家に入ってもらいなさい」

「こんにちは」

「拓哉くん、よく来てくれたわね。ひろみと仲良くしてくれてありがとう。

あなたとお付き合いするようになってから元気になってくれたんですもの。

せっかく来たんだから家に入ってちょうだい」

そして私は拓哉と一緒に家に入った。

そして部屋に入って和服に着替えた。

これは大切な話氏をするときに必ず身につけられた

おばあちゃんからの躾だった。

拓哉は和服姿の私に驚いていた。

考えてみたら浴衣姿見せてなかったからね。

「ひろみ、家に帰ってくるって聞いた時は驚いたよ。

大切な話があるからって聞いていたが彼のことのようだね」

「はいっ」

「はじめまして、城島拓哉です」

「キミのことは家内から聞いている。ひろみが入院している時に

見舞いに来てくれて、それから交際していると聞いている。

ひろみは体が弱い。劇団に入団させたのは社会勉強のために

入団を許した。ゆくゆくは良い婿をとって静かに暮らしてほしいと

願っている。こんな娘でもキミは受け止めて幸せにしてくれるかね」

「お父さん、それって私たちのことを…」

「ひろみ、おまえたちの仲を認めよう。拓哉くんは必ず幸せにしてくれる。

ただし、結婚は拓哉くんが高校を卒業してからだ。

今の彼なら芸に精進していくだろう」

「ありがとう、お父さん」

「ありがとうございます、必ず幸せにします」

お父さんが拓哉との交際を認めてくれた。

ありがとう、お父さん。

私、幸せになります。

それから数日たって今度は拓哉の両親に挨拶に行った。

今日は、お父さんの勇次師匠がお休みの日で家にいたのが幸いだった。

「母さん、紹介するよ。オレの彼女の石川ひろみさん。

タイムトラベルで一緒の仕事しているんだ」

「はじめまして、石川ひろみです」

「はじめまして、拓哉の母です」

「母さん、オヤジ酒飲んでないかな?大事な話があるんだよ」

「それなら大丈夫よ。今お酒を持って行くところだったから。

ここで立ち話もなんだからあがってちょうだい」

「お邪魔します」

そして私は初めて拓哉の家に入っていった。

最初、拓哉は勇次師匠と何か話をしていた。

「オヤジ、大事な話があるんだ。酒飲まずに聞いてくれないか?」

「なんや?大事な話って?」

「オレの彼女が来ているんだ。ひろみ、入っていいよ」

そして私は初めて勇次師匠に会った。

「拓哉、可愛い子やないか。おまえにはもったいないわ」

「オヤジ、オレ自分の力で芸の力をつけたい。

そのためにもひろみと結婚したい。

オヤジ、オレたちのこと認めてくれないか」

「拓哉、結婚したいと思っているならワシはええぞ。

おまえが真剣に惚れた女やさかいな。

ただし、結婚は高校を卒業して一人前になってからや。

それまでしっかり芸を磨いていけよ」

「オヤジ、ありがとう」

「これは明美への土産話になるわ。おまえが芸に精進するってな」

家にいる勇次師匠は、ごく普通のお父さんだった。

拓哉は小さいころに実のお母さんが亡くなっているため

今のお母さんに育てられてきた。

それを拓哉は私が家に帰る時に話してくれた。

「オレは生みのおふくろも今のおふくろも大切な存在なんだ」

そう言った拓哉は晴れ晴れしい笑顔のなっていた。

私も今日は楽しかった。

お互いの両親に交際を認めてもらえて嬉しかった。

勇次師匠は私が帰る時、

「拓哉のこと頼むわな」と言った。

初めて拓哉に温かさを感じた。

「拓哉、送ってくれてありがとう。おやすみなさい」

「お休み、ひろみ。また明日な」

これでお互いの両親に堂々と付き合っていける。

私は今とても嬉しかった。

拓哉と結婚を前提に付き合いをしていける。

私は幸せでいっぱいだった。

部屋に入ってみると留守番電話があった。

留守番電話の相手は久美子だった。

「ひろみ、拓哉くんの様子どうなったの?

連絡待っているからね」

私はすぐに久美子のマンションに電話を入れた。

「もしもし」

「もしもし、久美子?」

「あっ、ひろみ。拓哉くんが停学になったって聞いたから電話したの。

どうなったの?仕事自粛しているの?」

「今回は事務所からの処罰はナシになったよ」

「よかった、タイムトラベル続けられるのね」

「ただし、お父様の監督が必要だって」

「そうなんだ。よかったね、ひろみ」

「うん、ある意味ホッとしたわ。そうだ、久美子に報告することがあるの。

私ね、拓哉との交際を寛先生に認めてもらったの。

それで二人でお互いの両親に会って結婚前提に交際しますって言ったの」

「よかったね、ひろみ。勇次師匠にお嫁さんになることを許してくれたんだ。

あたしもね、今好きな人がいるの。二人で一緒に結婚式が挙げれたら楽しいね」

「久美子に好きな人ができたんだどんな人なの?」

「うん、ひろみが知っているアイドルグループジェミニの亮二くんよ。

今彼と真剣にお付き合いしているの。近々私の両親に会いに行くんだ」

「よかったね、久美子。亮二くんと仲良くね」

「ありがとう、ひろみ。お互いに結婚式が挙げられるように

仲良くやっていこうね」

久美子に好きな人ができたんだ。

久美子、いつも私の背中を押してくれてありがとう。

久美子のおかげで拓哉と仲良くなれたんだもの。

本当に感謝しているよ。

私は自分の幸せと同じように久美子も幸せになってほしいと願っていた。

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