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詩集「黄昏に思う」  作者: 荊
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水になりたい

私は、

透明な水になりたい。



透明で、

冷たい水になりたい。



水になって、私はしばらく眠るのだ。





意識は残して、眠りについて、水になって、世界を廻るのだ。

記憶や感触も、視覚も聴覚も、水になって、全てを感じるのだ。





それはきっと、

とても清清しく穏やかな気持ちになれることだから。



それはきっと、

根拠の無い希望なのかもしれないけれど。





水になったら


私が水になったら


きれいで、大きくて、温かい、そんな水になったら




どんな世界の悲しみも、恨みや、悪、というものも、すべて洗い流すのだ。


すべて、洗い流すのだ。






そうすればきっと、

私は海にもなれるだろう。


やがては雲にもなれるだろう。


雪や雨や霧にもなって、私はいつか、

あなたの涙になれるだろう




あなたの涙になるために、


私はいつか、水になりたい。


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