2/25
夜、雨が降っている
夜の匂いは
いつもと違って
何故だろう
どこか懐かしい感じがして
頬に当たる雨に気づいて
見上げた空には光も無くて
月を探して僕は見つめる
昨日と同じその場所を。
しばらく、そうしていたんだ
しばらく、そうしていたかったんだ
頬を濡らす、夜の雨に
どこか慰められた気がして
雨音を鳴らす、夜の川面が
僕のこころを写した気がした
いろいろ、考えてみたかったんだ
そういう時間が必要なんだ
やがて
夜の匂いは雨に消えて
僕は1人のウチに帰る。