表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集「黄昏に思う」  作者: 荊
18/25

僕が黙って、君も黙って、沈黙だけで会話して

僕が黙って


君も黙って


窓ガラスをときどき叩く

雨の音が部屋に響いて



いつも遠くを見ているような

作り笑顔の仮面のような

沈黙だけが会話して


僕らは互いに見つめあって

沈黙だけで会話して



君は全てを見透かして


僕は両手で耳を塞いで



水槽の水草がゆらゆら揺れて

窓ガラスを流れる雨が景色を歪めて

沈黙だけが会話して


沈黙だけで伝わる気がして



二人を隔てるテーブルがひんやりと冷たくて

君と僕の心のようで、


それでも僕は


君から離れるのが怖くて

両手で涙を抑えて

決して近づき過ぎない

沈黙の距離を守ってる



それから僕らは

沈黙だけで会話する

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ