表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集「黄昏に思う」  作者: 荊
14/25

熱いアスファルトの上に立つ彼の姿を僕は正視する事が出来ない

俺たちって親友だよな、という言葉に、

とっさに言葉を返せないのは、


きっと今まで、

そんなことを考えた事が無かったからだろう。



知り合いから電話がかかってきた時、

何の用事の電話だろうかと考える。


何の電話だろう、と思えば、

僕は彼を知人だと思っているんだろう。


仕事かな、と思えば、

僕は彼を同期だと思っているんだろう。


飲みの誘いかな、と思えば、

僕は彼を友達だと思っているんだろう。



次からは、ちゃんと答えられるだろう。



ただ、本当にまいった時、

心が疲れて、気持ちが疲れて、身体が疲れて、

ひどく、自分という存在が、ゆれている時、


不思議なタイミングで、

自然と電話を掛けてくれるような時には、

僕は彼を親友だと思うのだろう。



けれど、大抵強がってしまう僕を

彼は親友だとは思わないだろう。



友情は曖昧で、

かげろうみたいに、

本当の姿を歪める。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ