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無題
人と同じであることは悪だろうか。
平均より個性が愛される時代。
少なくとも、僕という存在の否定によって、彼らはその優位性を周囲に知らせる。
AはBよりも高く、
AはCよりも低く、
しかしZ軸から見ると、
DとAは等しく、
DはBに劣っている。
ただひたすらと平等を求める母。
ただひたすらと平等で支配しようとする先生。
平等によって人は歪む。
平等であろうとする子供たち。
表面上は等しく良い子。
でも内面は等しく悪い子。
等しく歪め。
等しく歪め。
それがこの世界の平均値だ。
信じる者は救われる、信じる者だけが救われる。
この歪な世界を平等だと信じる者だけが、
やがて最も正しくなる。
歪んだ世界から見れば、
平均は悪だ。
平等は悪だ。
だから何も持つな、何も感じるな、心はここに置いて行け。
考えるな。自我を持つな。人に身を任せろ。
それが最も正しい世界だ。
真実の世界だ。
自分を信じるな。
大衆を信じろ。
流れに身を任せ、この世界に同調しろ。
現実に抗うな。
真実を見つめろ。
たたひたすらと、世界に溶けろ。