表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集「黄昏に思う」  作者: 荊
12/25

無題

人と同じであることは悪だろうか。

平均より個性が愛される時代。

少なくとも、僕という存在の否定によって、彼らはその優位性を周囲に知らせる。


AはBよりも高く、

AはCよりも低く、

しかしZ軸から見ると、

DとAは等しく、

DはBに劣っている。


ただひたすらと平等を求める母。

ただひたすらと平等で支配しようとする先生。

平等によって人は歪む。

平等であろうとする子供たち。

表面上は等しく良い子。

でも内面は等しく悪い子。


等しく歪め。

等しく歪め。


それがこの世界の平均値だ。


信じる者は救われる、信じる者だけが救われる。

この歪な世界を平等だと信じる者だけが、

やがて最も正しくなる。


歪んだ世界から見れば、

平均は悪だ。


平等は悪だ。


だから何も持つな、何も感じるな、心はここに置いて行け。

考えるな。自我を持つな。人に身を任せろ。

それが最も正しい世界だ。


真実の世界だ。


自分を信じるな。

大衆を信じろ。

流れに身を任せ、この世界に同調しろ。


現実に抗うな。

真実を見つめろ。


たたひたすらと、世界に溶けろ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ