11/16
第10話
僕の問いかけに、琳は黙ったままだった。何も言わずにただ、僕をまっすぐ見ていた。
「何で、何で殺したの?!答えてよ!ねぇ?どうして僕を殺さなかったんだよっ!!」
感情的になってしまった僕は琳の肩を掴んだ。彼女の体が大きく揺れる。それでも彼女はまっすぐに僕を見ている。
「・・・あの人そっくりだね」
琳は小さくそう言うと、僕を見る目を変えた。軽蔑していて、それでいて悲しい。
「あの人はいつでもそうだった。ちょっと優しくしてくれたと思ったら、すぐそうやって感情的になって、罵って、痛みを与えてくる」
琳の声は震えていた。
「違うっ!あの人はただ、不器用だったんだ!!傷つけようなんて・・・」
「思ってなくても、私は苦しかった」
琳は僕の言葉を遮った。
彼女の目からは大粒の涙がこぼれる。
今回はかなり短いです(汗)




