4月の別れ話
満開のはずの桜が、何故だか分からないけれど桜吹雪に見えたんだ。
花びら一枚散っちゃいない。
太陽がかけた柔らかな呼び声で蕾が大勢起きたばかりなのに。
何故だったんだろうね。
何故、あの時僕らは別れ話をしたんだろう。
あの時も、 いや、あの時は、確かに桜が散っていたよ。
「あなたが思っている以上に私は出来ないから」
君は何が言いたかったんだろう。
僕は君に何を求めているように感じさせたんだろう。
君の涙が散る桜とかぶって、世界が泣いていた。
僕の何が君に無理をさせたんだろう。未だに考えるんだ。
こんなところが君を泣かせた要因なのかもしれない。
君は今幸せですか。
泣いていませんか。
満開の桜を、
今年は笑顔で眺めれていますか。