表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

海上自衛隊異世界奮闘記(仮)

現在連載中のシリーズとは別のお話です。

海上自衛隊の護衛艦とかが出てきます。

今のシリーズが終わったら書いてみようと思うのでご意見、ご感想お待ちしております。(^_^)b

○異世界 メンシュ帝国 港湾都市 船着き場


「おら!とっとと歩きやがれ!!」


男が鞭を片手に「商品」であるエルフの女達を船に移動させる。

彼女たちはこれから南方の大陸に運ばれそこで現地の奴隷商人に売却される予定なのである。

この国の人間達は自分達と姿の異なる亜人であるエルフを嫌うためこうしてこの国の人間の目に付かない南方へ送られていくのである。


「この亜人共が!生意気にも人間様に意見するからこうなるんだよ!!」


男はそう怒鳴ると最後尾でもたついていた少女の体に鞭をふるう。


「きゃあああ!!」


少女は悲鳴を上げるとともにその場に倒れ込んでしまう。


「何をする!!」


少女の前を歩いていた女性が立ち止まり、後ろにいた少女の体を起こそうとする。


「もたもたするから悪いんだよ!!俺は優しいんだ!この国の人間達はお前達を見るのも嫌なんだから一刻も早く船に詰め込んで人目に付かないようにしなきゃならないんだからな!!」


「おのれえ!和平交渉に来た我らを騙した挙げ句にこの様な仕打ちをするとは!!それでも人間か!!!」


「家畜がぎゃあぎゃあウルセエぞ!殺されなかっただけましと思え!!」


男はそう言うと彼女にも鞭を浴びせる。


「ぐああああ!!!く、くそう!!!」


浴びせられた鞭の痛みに耐えつつ彼女は悔しさを露わにしていた。


(くう、自分が相手の口車に乗って油断しなければ武器を取り上げられることもなく姫様と共に奴隷として南方に送られることもなかっただろうに。)


己の未熟さと鞭の痛みに彼女はただ堪え忍ぶしかなかったのであった。




「ううう、みんな・・・ごめん、わたしのせいで・・・・・」


船の甲板上で先に連れてこられた一人のエルフの女性が眼下で繰り広げられている光景に涙を浮かべていた。


 今、目の前で鞭を打たれながら歩かされているエルフの女達は皆、彼女の侍従や護衛の者達であったのである。

近年、この世界で頭角を現してきたメンシュ帝国が国内において亜人排斥政策を実行したため、帝国と緊張状態となったエルフの国は和平交渉の使節団として第一王女である彼女を派遣し、緊張感高まる両国の和平交渉を行うはずが逆に相手に騙されて奴隷として南方へ移送されることになってしまったのである。


それは彼女たちにとっては死刑以上の罪に等しい・・・

帝国は本気でエルフを滅ぼすつもりなのである。



「おい、姫様だったからって特別扱いされると思ってんじゃねえぞ!!」


 彼女もまた船員の男達によって船内の牢獄へと連れて行かれる。

ジャラジャラと手足につけられた鎖が痛々しい・・・・


「へ!とっととこの仕事を終わらせたいものだぜ!!」


 船内の牢獄へと連れて行かれるエルフの女達を尻目にその船の船長が呟く。

元々は犯罪奴隷などを扱ってきた彼にとって今回の帝国からの依頼は断りたかったのだが近年、彼の所属する組合の運営状況が思わしくなかったので仕方なく引き受けたのである。

すると一人の船員が声をかけてきた。


「船長!あの女達に手え出してもいいですか?」

「あ?何を言ってんだ?呪われたいのか?」


船長の言葉に船員は苦言しつつ


「いや、あの、あんまりにも美人だったんで・・・」

「バカやろう!奴らの純血主義はハンパないんだぞ!結ばれたら最後、一生そいつと沿い遂げなきゃならねえんだぞ!!」

「そ、そうなんですかい?」

「関係を持ったら最後、魔法で契りが結ばれちまうからお前もエルフの仲間入りとして扱われるんだぞ。」

「そ、それは・・・・勘弁願いてえですわ。」

「分かったならとっとと持ち場に戻れ!!」


船長はそう怒鳴ると同時に生意気な口を聞いてきた船員を蹴りとばす。


「たく、結滞な仕事だぜ。」


彼はそう言った後、船員達に準備が出来次第出港することを伝えていく。



一時間後・・・・・


エルフの女達を詰め込んだ後、マストの帆を広げたその船は風の力を受けて颯爽と港を後にする。



しかし・・・・・・



ピカアアア!!!!ゴロゴロゴロ!!!!!!!!!


出港して間もなく、激しい雷鳴と共に船は突然の嵐に襲われてしまう。



「な、なんだ!?さっきまで晴れていたはずなのに!!」

「どうなってやがるんだ!?」


甲板上では船員達が混乱する中、なんとか帆をしまおうと懸命に作業をするも


メキメキメキイイイイイイイイ!!!!!!


遂にメインマストが折れてしまう・・・


「く、ここまでか!!野郎ども!!早く船内に避難するんだ!!」


船長の言葉に反応して船員達は次々に船内に避難していく。

マストが折れた今、彼らにもう出来ることは何も無かったのである。



ピカアアアアアアア!!!!!!



「きゃああああああ!!!!」


激しい揺れと雷鳴により牢獄に詰め込まれていたエルフの女達の悲鳴が響く。


(こ、こんなところで死ぬとは・・・・姫様に申し訳ない・・・)


出港前に船員に楯突いたことにより多くの鞭を浴び、傷ついて寝込んでいた女は自身の最後を感じていた。




ゴロゴロゴロ!!!!!


「お父様、申し訳ありません・・・私は役目を果たすことが出来ませんでした・・・・。」


侍従達から引き離され一人孤独に牢獄の中で鎖につながれていた王女が涙を流しつつ謝罪の言葉を述べていた。


「せめて・・・あの伝説の勇者がほんとにいてくれたら・・・・」


 それは彼女の国の昔からの言い伝えで「国に危機が訪れると太陽の旗印を持つ黄色い肌の勇者が救いに現れる」と言うもので全てのエルフが幼いときから物語として聞かされていた話である。


「勇者様・・・・私たちを助けて・・・・・・」


彼女は涙ながらに声を上げる・・・・・・






○2013年某日  太平洋上某海域 海上自衛隊護衛艦「ゆきかぜ」



「た・・・す・・・け・・て・・・・」



「ふんが!?な、なに?」


 ワッチで配置に付いていたにも関わらず操縦室でうたた寝をしていた一人の隊員の耳に聞き慣れない女性の声が聞こえてしまう。


「お前!また寝てたんか!?」


機械長の言葉に彼はようやく意識を戻す。


「い、今なんか声がしませんでした?」


「高木!お前何言ってんだ!!暇なら艦内回ってこい!!」


「はーい・・・」


高木と呼ばれた隊員は眠気眼をこすりつつ懐中電灯を肩に掛けて艦内巡視に向かっていった。





同時刻  「ゆきかぜ」 艦橋


「ん?あれはなんだ?」


見張り員からの報告で艦橋に上がった艦長の森崎は自身の双眼鏡で目の前に浮かんでいる船を観察していた。


「なんでしょうか?まるで幽霊船みたいですね。」

「映画の撮影キットが流されてきたのでは?」


他の幹部達の言葉を聞きつつ彼は口を開く


「見た目は大航海時代の古い構造だがマストが折れていることからどうやら嵐にあったようだな。気象長の話ではこの1週間、付近で嵐は無かったと言っていから実におかしいな。とりあえず国際無線で呼びかけてみてくれ。」


「はい。」


通信員が国際短波無線で呼びかけるも


「反応ありません!」


「じゃあ汽笛を使え。」


通信員の報告を受けて艦長は汽笛を使用させることにする。



ボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンン!!!!!!!!!!



汽笛を鳴らすも船内からの反応は何も見られない。


「どうしましょうか?」


航海長の言葉に艦長は


「密入国船の可能性もあるから司令部に連絡を取ってくれ。」


と指示を出し、しばらく艦をこの海域に留まらせることにする。




○奴隷船内 牢獄


ボオオオオオオオオオオオオオンンンン!!!


 その甲高い音によって牢獄で気絶していたエルフの女達は意識を取り戻す。

いつの間にか嵐は止んでおり船はどうやら浮かんでいられたようであった。


「なんでしょうかこの音は?」


窓の無い薄暗い牢獄に閉じこめられた彼女たちは外の状況を知ることが出来ていない。


「分からない。竜の鳴き声にも似てないし。」


少女の問いかけに彼女は明確な答えが出せなかった。



ドタドタドタドタ!!!


「海賊だ!!」

「野郎共!武器を持て!!」


牢獄の前の通路では先ほどの音で意識を取り戻したであろう船員達がそれぞれ武器を手に船内を動き回っている。


「か、海賊!?」


その声を聞いたエルフ達の間にも同様が広がる・・・


(今更、海賊が来たところでこの状況は変わらんさ)


仲間達が動揺する中彼女は一人覚悟を決めていた。




○「ゆきかぜ」 艦橋


「みんなに重要な話がある。」


先ほど通信員から暗号文を読み上げた森崎はすぐさま各部指揮官を集めて今後の方針を話しはじめる。


「先ほど、司令部から指示があって本来ならこうした事態は海上保安庁の担当なのだが彼らは今、領海侵犯をした中国の観測船の対策に追われていてこちらに船を回せないそうだ。そこで現場にいる我々に協力要請がきたのでこれから立ち入り検査隊をあの船に向かわせようと思う。」



立ち入り検査隊


 各護衛艦において若手幹部を指揮官とし、各分隊の若手3曹を中心としたメンバーで編成された海上阻止行動部隊のことである。

1999年成立の周辺事態法を受けて翌年制定された周辺事態に際して実施する船舶検査に関する法律により海上自衛隊が必要な場合に応じて、一般船舶に対する海上阻止行動を実施することを目的とした部隊である。

彼らが行うことは主に船舶の積み荷及び目的地を検査し確認する又は必要に応じて当該船舶の航路や目的地の変更を要請することであるが、時には犯罪者やテロリストなどを拘束するための戦闘訓練も受けており各種武器も取り扱えるのである。




「先に砲術士の第1班を向かわせる予定だが船務士の第2班もすぐに向かえるように現場付近の海域で待機していてくれ。」


「了解!」

「分かりました。」


二人の若手幹部はそう答え、メンバーに招集をかけることにする。




『立ち入り検査隊集合、食堂』


「はあ?なんだあ訓練か?」


 先ほどワッチの交代を済ませたばかりで午前中の訓練の疲れから体を休ませようと居住区に向かっていた高木の耳に嫌なマイクが聞こえてくる。

彼は立ち入り検査隊のメンバーだったのだ(ジャンケンに負けたため嫌々入っていた)。


「たくう、なんだよお!」


そう言いつつ彼は食堂に向かう。



食堂には各分隊の立ち入り検査隊のメンバーが集まっていた。

指揮官含む2個班20名、それが「ゆきかぜ」の立ち入り検査隊の人数である。



「先ほど本艦が発見した船に司令部からの命令で我々立ち入り検査隊が立ち入り検査を行うことになりました。向こうはこちらからの無線や汽笛などの呼びかけに一切応じていないので各員何が起きても良いように完全装備で実弾装填の状態で現場に向かいます。先発は私、砲術士の第1班であとから船務士の第2班が乗り込む予定なので各人気を引き締めて取りかかるように!!」


「その船とは噂の幽霊船ですか?」


高木の質問に砲術士は


「もう噂が立っていますか。確かに私たちの世界では既に見られなくなった船ですがもしかしたらどこかのお金持ちが作らせてレジャーに行っている最中に遭難したのかもしれません。しかし、現場周辺海域ではここ1週間嵐は起きてないのでそう思って仕方がないでしょう。しかし、だからといってこのまま見過ごすわけにはいかないので我々にお声がかかったのです。」


「そうですかあ・・・・」


砲術士の説明に高木は納得しつつも妙な胸騒ぎを感じていた。

普段はそういったことに口を挟むことはしないのだがその日の彼は何かが違っていた。


「では二時間後の1600に出発する予定です。各自装備の方を確実にして下さい。」


砲術士からの締めの言葉を合図に一同はその場を後にする。






○1630 奴隷船甲板


「しっかし、なんだこれは?」


高木がそう言うのも当然で彼ら第1班が乗り込んだこの船は今時珍しい完全な木製で所々の板にヒビが入っており、折れ曲がったマストからかなり大きな嵐に巻き込まれたことが伺える。


「砲術士、この船まだそんなに年数が経っていないみたいですよ。」


折れたマストの破片の臭いを嗅ぐとまだ真新しい木の香りがするためおそらく建造してから数年といったところであろうか。


「まるでタイムスリップしたみたいだ。」


砲術士も彼と同じ気持ちであった。



すると・・・・・



バタン!! 


ドカドカドカドカドカ


「な、なんだ!?」

「囲まれたぞ!!」


10人で編成された立ち入り検査隊の周囲を剣や銛などを手にした30人ほどの男たちが取り囲んでしまう。



「○△△□△○!!」


恐らくこの船の船長であろう男がこちらに対してなにやら喚いている。


「ハロー」

「ニーハオ」

「ナマステ」


砲術士が分かる範囲で各国の言葉で語りかけるもどうやら向こうには全然通じていないようである。


「○○□□△△!!!」


男は段々痺れを切らしはじめる。


「砲術士!なんかやばそうですよ!!」

「総員、いつでも撃てるようにしろ・・・」

「げ・・・・・」


高木の嫌な予感が最悪の形で的中しそうである。


「△△△□□□!!!!!!!!」


男の声を合図に


『らあああああああああ』


「は、発砲許可!!出来るだけ腕や足をねらえ!!」


一斉に周りの男たちが高木達立ち入り検査隊に襲いかかってきたため砲術士は発砲を許可する・・・・


パン!

パン!


パパパパパパパパパパパ!!!!!


隊員達はそれぞれが携行する9ミリ拳銃や9ミリ機関拳銃で応戦する。


「ぐほお!」

「ぐはあ!」

「ゲフゲフ!!」


一斉に襲ったものの突然の手痛い反撃によって飛び道具を持たない男達は次々と倒れていく。


「この野郎!!」


パン!パン!


高木もまた懸命に反撃をしていた。



○牢獄


「な、何の音!?」

「分からない!なにか戦闘があったみたい!!」


エルフの女達はドアや壁に耳を当てて外の状況を探ろうとしている。


「こ、こわい・・・・」

「大丈夫だ・・・私がついている・・・・」


他のエルフ達が騒ぎ出す中、二人は死を覚悟していた。 




○奴隷船 甲板


「はあ、はあ、はあ、」


一同はなんとか男達の襲撃を撃退することに成功する。


「けが人は何人いる?」


砲術士の言葉に高木は


「4人が軽傷です。」


と答える。


「そうか・・・・・」


幸いにも死者は出なかったものの一同は初めて人を撃ったこともあって疲労困憊の状態であった。

彼らの周囲には手や足を撃たれもがき苦しむ男達の姿があった。しかし、先ほど男達に指示を出していた船長らしき男はこの中に含まれていない・・・。


「数人が船内に逃げ出しているから証拠を隠滅されないうちに後を追うぞ!」


「はい!」


砲術士の言葉に反応して高木を含む3人が彼に従って船内に侵入する。






「ちくしょう、なんなんだあいつらは!!」


 海賊達が船に乗り込んで来て油断したところを船員で取り囲んで一気にしとめるつもりが逆に返り討ちにあってしまった現状に船長は驚きを隠せなかった。


「これがエルフ共の呪いってやつなのか!?だから俺は今回の仕事が嫌だったんだ!!組合めえ、俺をハメやがったな!!」


大半の部下を倒され彼は完全に頭に血が昇っていた。


「許さねえ!!こうなりゃ俺の手であの女共を殺してやる!!」


彼はとうとうやけを起こし手にしていた剣で手始めにエルフの王女を殺そうと彼女が拘束されている牢獄に向かって行った。




「なんだここは?」


砲術士が高木達と共に船内に侵入してすぐに鉄格子をハメられた扉を発見する。

彼が鉄格子のふたを開けると・・・・・


「!!!!!」


室内には十人ほどのうら若き女性達が両手両足を鎖に繋がれていた状態で拘束されていたのだ。


「な!なんなんだこれは!?」


「砲術士!どうしました?・・・・えええええ!?」


高木ものぞき込むと砲術士と同様の反応をしてしまう。


「とりあえず今は彼女たちの救出を優先しよう。」


「はい!」


二人は扉のそばに掛けてあった鍵の束を見つけそれを使って扉を開けることにする。




カチャ・・・・ギ、ギイイイイイイ!!!!


「きゃあ!な、なに!?」


突然、ドアが開いたことにより室内にいたエルフ達は慌てて不自由な体を引きずりながらも扉から離れていく。

ドアが開くと同時に


「△△○○□□!!」


聞いたことのない言葉で話しかけてきた全身黒ずくめの男達が入ってきたのである。


「か、海賊なの!?」


明らかに船員達と違う服装をして異国の言葉を話す彼らに彼女たちは警戒心を露わにする。


そして・・・・・


そのうちの一人が彼のそばにいた一人の少女に近づくと


カチャカチャ、カチイン!


彼女の手足についていた鎖を外したのである。


「え、?な、なに?助けてくれるの?」


突然鎖を外された少女は事態を全く飲み込めず呆然としている。


カチャン

カチャン

カチャン


男達は手にしていた鍵を使って次々と彼女たちの手足についている鎖を外していく・・・・


「あ、ありがとう・・・・」


 当初は海賊だと思っていた男達は悪人には見えない優しい瞳で鎖を外していくため次第に彼女たちに対して敵意を持っていないことに気づく。


「あ、そうだ!姫様は!?」


「○△□?」


彼女の問いかけに目の前の男は困った表情をする。

どうやら言葉が通じないため彼女の言うことが理解できないらしい。 


「私は姫様を捜す!他の者は彼らに従って外に出るんだ!!」


彼女はそう言い残し男が止めようとするにも関わらず、その場を抜け出し船内の奥へと走って行った。




「なんなんだ!あいつは!!」


勝手に彼の元から逃げ出して行った褐色の肌を持つ女性の行動に高木は不満を露わにしている。


「砲術士!ここは頼みます!!」


「お、おいいい!!!」


女性達を外へ先導していた彼を残し高木は彼女を追って船内の奥へと向かう。






「う・・・いつの間にか眠っていたわ・・・」


一人、船内奥の牢獄に閉じこめられていた彼女が目を覚ますと・・・


「!!!!!!!」


目の前には船長が全身血だらの状態で立っておりその手に握る剣の先端を彼女に向けていたのである。


「お前のせいで・・・俺の船が・・・・・」


船長の表情は怒りに満ちあふれており今にも彼女を殺しそうな勢いである。


「な、何があったの?」


彼女の問いかけに対し彼は


「お前達を乗せたせいだよ!!」


と言い、手にした剣を彼女に降り下ろそうとする!


(こ、殺される!!)


彼女が死を覚悟すると・・・



ターン・・・・・


ドサッ!!


甲高い音と共に船長は剣を持ったままその場に倒れ胸から血を流しはじめる。


「な、何があったの?」


驚く彼女の元へ見覚えのある一人の女性が駆けつけてきた。


「姫様!!」


「フィリア!あなたなの!?」


彼女が最も信頼を寄せるダークエルフの女性が出てきたので彼女は自分が助けられたことを実感する。


「よくぞ御無事で!!」


目から涙を流す彼女に王女は問いかける。


「あなたがやったの?」


「いえ・・・私は他の者達と共に先ほどまで閉じこめられていたのですがあの男達に助けていただいたのです。」


フィリアはそう言うと出入り口に立っている全身黒づくめの男を指さす。




「いやあ、驚いたなあ。彼女を追ったらまだ監禁されていた女性がいたなんて。」


 フィリアの後を追って船内奥までたどり着くと目の前で殺されそうになっていた女性がいたためやむなくその男を射殺してしまったのだが、その後の二人の反応からどうやらここにいたのは監禁されていた女性達の元々の雇い主であったのであろう。


「△△○○□□」


監禁されていた女性が何やら話をしたいようだが残念ながら言葉が通じない。


「ふうーちょっと離れてね。」


彼はそう言うと


パン!

パン!


手にしていた拳銃で彼女を拘束していた鎖を引きちぎる。


「△□△□!!」


驚きの表情をする彼女達を尻目に彼は


「今から外へ案内しますからついてきて下さい!」


と言い先ほどまで鎖に繋がれていた女性に左肩を貸して外へと向かう。




「フィリア!この方達は?」


王女の言葉に彼女に右肩を貸しているフィリアが答える。


「私にもよく分からないのですが敵でないのは確かだと思います。」

「そうなの?」

「我々が知る人間達と違って彼らの目は我々に対して見下すような目をしていない上、他の人間には無い優しさを感じるのです。」

「え!?」 


彼女の言葉に王女は驚き、右肩を貸してくれた男に視線を移す。

彼の目はエルフである自分達に対して侮辱の目で見ておらず、むしろ自分達に対して同情を寄せているようにも思えたのだ。 




「砲術士!まだ中に人がいました!!」


「なんだって!?」


 甲板に出るといつのまにか連絡を受けてやってきた船務士率いる第2班も到着しており、第1班と共に負傷して動けなくなっていた男達に手錠を掛けていた。


「しかしこの船は密入国船だったとわなあ。」


砲術士が呟く。


「ひどいもんですね。まるで奴隷船じゃないですか。」


高木の言葉に彼は


「案外それも間違いではないかもな。」

「え!?」

「彼女達の耳を見て見ろ。」

「あ・・・・・・」


 砲術士に言われて高木が拘束されていた女性達の耳を見ると、人間の耳とは違って細長く神話などに出てくるエルフの様なものであることに気付く。

船内では薄暗くて気付かなかったのだがこの船に監禁されていた女性達は皆エルフであったのだ。


「まさか、神話の中だけの話だと思っていたのですが・・・」


「この船もそうだが俺たちはとんでもない物を見つけちまったようだ・・・」


ようやく彼らはこの船そのものが自分達と違う世界から来たものだという実感を得る。




「姫様!あ、あれは!!」

「な、なんてこと・・・」


フィリアが指さす先の海に全長100メートルは超えるであろう巨大な灰色の船が浮かんでいたのだ。

そして、彼女達はその船の艦尾に掲げられている旗に気付く。


「あの「太陽の旗」はもしや・・・伝説の勇者!?」


 その船の自衛艦旗を見たことにより王女は確信する。



伝説の勇者に出会えたことを・・・



「伝説の通りだとすると私はその勇者と結ばれる運命にあります。」

「姫様!!」

「お願い!私達の国を助けて!!」

「!!!!!!!!!!!!」


フィリアが止めに入る前に彼女は命を救ってくれた男性の唇に自らの唇を重ね合わせる・・




(う!?な、なんだ!?)


先ほど命を助けた女性が「ゆきかぜ」見た途端にいきなり高木の口にキスをしてきたのだ。


すると・・・・



キイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!


(う!!)


 頭の中に何かが流れ入ってくるような感覚に襲われ彼は立ちくらみのようなものを感じその場で膝を着いてしまう。

気付くと彼にキスをしてきた女性は気絶してその場で倒れ込んでしまいダークエルフであろう女性がオロオロしていた。


「高木3曹!!」

「う、う~ん」


砲術士が呼びかけるも彼もそのまま意識を失ってしまう・・・。


二人の運命の歯車が噛み合った瞬間であった。





○1週間後・・・・横須賀市 自衛隊岸壁 「ゆきかぜ」 士官室


「高木3曹大丈夫ですか?」


砲術士の言葉に高木は


「あん時はなんか感染症にでもかかったと思いましたが看護長に聞いたら「人工呼吸などで口から感染症にかかった事例は全くない!」って言われたんでたぶん疲れが溜まっていたのかもしれません。」


「そうか・・・さすがにあの時は私も興奮しましたよ。」

 

 彼らが発見した人々は不審船事件から一夜空けた後に急遽「ゆきかぜ」の母港の横須賀に入港し、生き残った船員の身柄を警察に引き渡し囚われていた女性達は秘密裏に東京入国管理局に引き渡したのである。


「して、今日はなんの用ですか?」


高木の言葉に砲術士は


「実は入国管理局の方から事情聴取のために来てほしいと連絡がありまして第1班のメンバーはこれから東京の入国管理局に向かってほしいのです。」


「そうですかあ。」


 あの時、彼女にキスをされて気絶したあと高木は丸一日眠ってしまい目が覚めたときには彼女達は入国管理局に引き渡された後だったのだ。


「ではこれから迎えの車がくる予定なので皆さん制服に着替えて待機して下さい。」


「分かりました。」


砲術士の指示の元彼らは東京の入国管理局に向かうこととする。




○東京 入国管理局


 ここに着くと高木達はそれぞれ用意された別室で待機するように言われ高木もまた一人、用意された部屋で椅子に座って待っていた。


カチャ・・・


「高木さんですね、どうも初めまして。」


部屋のドアが開くと同時に一人の女性職員が入ってきた。


「私はここの職員であなたの聴取を担当する綾野 雪と申します。」


「高木 勇也です。よろしくお願いします。」


まだ30代前半であろう彼女に高木は挨拶を交わす。


「さっそくで悪いのですがあなたが発見された女性の件ですが・・・」


「彼女は無事なのですか?」


高木の問いかけに彼女は


「ここに来てからようやく目を覚ましたのですが他の女性たちが彼女の元へ行こうと騒ぎ始めているのです。そのことから彼女は高貴な身分の方であろうと分かるのですが私達の世界の言葉が全く通じなくて困っているのです。そこで第一発見者であるあなたがどうやって彼女を誘導したのか知りたいのです。」


「いや、その私も彼女の部下であろう女性の案内で見つけたものの言葉が全く通じないので身振り手振りで彼女を引っ張りだしたのです。」


「そうですか・・・・やはり・・・」


高木の答えに彼女は肩を下ろしてしまう。


「一応会ってみますか?」


「あ、はい。」


担当者の言葉に彼は二つ返事で答え、助けたエルフの女性がいる部屋に向かう。



「彼女がそう?」

「はい。」


マジックミラー越しには一人のエルフの女性がジャージを着た状態(支給品)で座っていた。

傍らにいた女性職員が紙コップに入れた紅茶を差し出すと・・・


「・・・有り難う。」


と答えそれを受け取る。


「・・・・・・ん?」

「わかったでしょ、彼女の言葉は私達の力をもってしても翻訳できないのよ。」

「あの・・・・」

「なに?」

「今、有り難うって言ってませんでした?」

「何を言ってるの?」


高木の耳には確かに聞こえたのだ。


日本語で「有り難う」と


「直接会わせてもらえませんか?」


彼の言葉に担当者は


「いいけど・・・何か当てがあるの?」

「分かりませんけどもしかしたら話が出来るかもしれません!」

「ほんとうなの!?」




カチャ・・・・・・


「!!!」


ドアが開くと同時に彼女の目の前に先週、船内で彼女を助けてくれた男性があの時と違って白一色の服を着た状態で入ってきたのだ。


彼は席に着くなり彼女に話しかける。


「今日で会うのは2度目だね、俺の名前は高木 勇也、海上自衛隊の3等海曹で先日君を助けた人間さ。」


「え!?」


彼が自分たちと同じ言葉を話し始めたことに戸惑いを覚えつつも彼女は口を開く


「どうやらあの誓いの儀式で私の知識の一部があなたの頭の中に入ってきたようね。」

「誓いの儀式?」

「私の名前はレジーナ、エルフの国の第一王女で私達エルフは結婚の時にお互いの唇を合わせることによってお互いの知識を共有できるようになるの。」

「へえーそうなんだ。・・・・・・・!!!えええええええ!!あの時のキスってそういう儀式だったの!?」


高木は驚きから椅子から転げ落ちそうになるもののなんとか踏ん張る。


「伝説の通りならあなたと私は結ばれる運命にあるのよ。」

「で、伝説!?」

「古からの伝説で「国が危機に見舞われるときに太陽の旗印を持つ黄色い肌の勇者が現れる」という伝承があってその勇者は王女を救った後、彼女を妻として国を救うとあるのよ。」

「そ、それって・・・・・・」

「太陽の旗印を持つ船から来て私を救ったあなたこそまさに伝説の勇者だと思ったのよ!」

「な、なんてこったああああ!!!」


高木は椅子から転げ落ちてしまった。


「一体あなた達は何の話しているの?」


 傍らにいた担当者が首を傾げるのも当然で彼女の耳には高木はずっと日本語でしゃべっており、エルフの女性はずっと解読不明な言葉を喋っているだけだったのだ。





○一ヶ月後・・・・太平洋上 「ゆきかぜ」 士官室


 夕食中の室内は海外の来賓が来たときに使用する会食会の形式でレジーナの向かいには艦長の森崎と副長、外務省から来た2人の職員と海上保安官の5人が座っていた。

彼女が高木の通訳で王女と分かったことにより日本政府は海外の王室と同じ扱いで彼女を歓待し食事をするときもこのような形式をとることにしたのである。

食事をする彼女の隣には通訳として同行することになった高木の姿もあった(彼はさすがに一緒に食事をとるわけにはいかなかったので先に食堂で済ませている)。

彼女の後ろには彼女直属の世話役のメイドの少女とあの時高木を王女のところまで案内したフィリオも立っている。

メイドの少女はジルと言い、元々彼女の世話役を担当しており恐らく秋葉原で注文したであろう(どうも彼女の担当者の下心があったようだ)メイド服に身を包み他のエルフの少女達と共に何かと王女のお世話をしている。

フィリオはと言うと王女専属の侍従武官で騎士であるためか服装は動きやすいように濃紺のスーツを着ており、さながらSPのようにも見える(さすがに武器は持たせられなかったが)。



「どうですかな?海自のカレーライスは?」

「美味しいと言っておられます。」

「それは良かった。海上自衛隊では金曜日とお祝い事の時はカレーライスを出すようにしているのです。」

「あとでシェフにもこちらに来て欲しいとのことです。」

「それはよろしいことですね。」


艦長の言葉を高木は通訳として王女に伝える。


「日本政府のここまでの歓待にはとても感謝しております。国に帰った暁には是非とも父に話しておきましょう。とのことです。」

「私達日本政府は貴国と日本が友好な関係を築けることを切に望んでいる所存であります。」


外務省職員の言葉に彼女は機嫌を良くしていた。



 2週間ほど前に本土と父島を結ぶ連絡船「おがさわら丸」が航路付近で謎の白いレンズ状の物体を発見し、そこから飛行竜が出現して父島を襲撃してきたことにより王女達の証言も合わさってそれが彼女達の世界へと繋がる「ゲート」であることが判明したのである。

現場海域は海上保安庁と海上自衛隊の手により封鎖したものの、このまま放置すればまた飛行竜などによって付近の島々が襲撃されかねないので長大な航続距離と優れた設備を有する海上自衛隊の護衛艦を一隻派遣することになり、王女達も元の世界に帰るために同行することになったのである。



「ふう・・・・つ、つかれた・・・・・」


夕食後、高木は彼女が侍従達と共に宿泊先として使っている「司令室」まで送り、甲板掃除をした後に乗員用の浴室で風呂に入り厄介になっている砲術士の部屋の二段ベットで横になっていた(海曹士の寝室と違い、幹部の部屋は司令室と同じ艦橋構造物の中にあるためもしもの場合に備えて砲術士の部屋を間借りすることになったのだ)。

砲術士はワッチに入ったばかりで今は艦橋で立直している。


彼はレジーナだけでなくフィリオやジルといった他のエルフ達の通訳も行っていたために夕飯前にもジルが


「このような食器を姫様の前に出してはいけません!!」


と、士官室役員達(各分隊から派遣された海士達)と揉めるわ


「毒見をさせろ!!」


とフィリオが調理室に乱入するなど散々な一日であったのだ。

彼女の通訳となって一ヶ月、原隊である「ゆきかぜ」に戻ることなく彼女の元で休み無しでひっきりなしに日本各地を動き回る羽目になっていたのだ(さすがに皇居で偉い人に会ったときは緊張して倒れそうになったりしたが)。



コンコン、


「はい?」


彼が部屋のドアを開けると目の前にジルが立っていた。


「高木様、姫様がお呼びです。」

「え?」


レジーナからの突然の呼び出しに戸惑いを覚えつつも彼はジャージから作業服に着替えて彼女の部屋に向かうことにする。



「失礼しまーす。」


高木が部屋に入ると


「!?」


部屋にはワインを片手にネグリジェの姿でくつろぐレジーナの姿であった。


(おいおい、一応「内規」では艦内飲酒は禁止なんだぞ・・・)


 彼の視線はネグリジェ姿の彼女の胸元ではなく手にしたワインの方に向けられていた。

そんな彼の視線を感じたのか彼女は


「あなたも飲む?」


と声を掛けてくるも


「・・・・遠慮します。」


一応この艦の乗員でもある彼は断った(当然だ)。


「皆は先に休んでいて。」


『はい。』


レジーナが声を掛けるとフィリアやジル達は部屋から出ていった。

室内には作業服姿の高木とネグリジェ姿のレジーナの二人きりとなる。


「そこに座ってもらえるかしら?」

「は、はい。」


彼女の言葉に従い高木は側にあるソファーに腰を下ろす。

すると、彼女は彼の隣に移動する。


「ちょ、ちょっと・・・・・」


彼が動揺するも


「いいの、夫婦なら当然でしょ!」

「ええええ!?もう結婚していることになってるの?」

「あなたが伝説の勇者なら当然でしょ、もう誓いもたてちゃったしね勇ちゃん♪」

「勇ちゃんって!?」


突然彼女が甘えてきたので彼は驚きを隠せなかった。

こんなことはここ一ヶ月なかったことである。


「やっと二人っきりになったんだからいいでしょ!!」

「だからってこんなところで!!」



ここは一応「司令室」であり、決して恋人達がイチャイチャラブラブする所では無い!!


まあ、彼女からは完全に夫婦として認知されているが・・・



「いいでしょ、はぷ・・・」

「んんん!?」


彼女に突然唇を奪われ彼は声が出なくなる。

始めて出会ったときと違い2度目のキスは甘い香りに包まれ甘味な味であった・・・・

そのまま二人は体を重ね合わせていく・・・・



改めて言っておくがここは「司令室」である!!  


まあ、例外もあるが・・・・・・



翌日・・・なぜか司令用の浴室にある洗濯機で王女が使っていた司令用ベットのシーツを洗うジルの姿があった。




○「ゆきかぜ」 艦橋


 夕べのことをまるで無かったかのごとく艦長の隣にレジーナが立っていた。


「夕べはよく眠れましたか?」

「ええ、ぐっすり眠れました。とのことです。」


艦長の言葉に通訳として彼女の言葉を伝える高木であったが表情は冴えなかった。


「おやおや、君の方が眠れなかったようだね。」

「だ、大丈夫です!!」


艦長の言葉に彼は慌てて返答するも明らかに何かがあった感じであった。


「いよいよね・・・・」

「ああ・・・・」


彼らの視線には艦をすっぽり覆うほどの巨大な白いレンズ状の物体があり、「ゆきかぜ」はそこに突入する予定なのである。


「向こうに行っても私達の関係は変わらないわ。」

「えええええ!?」


レジーナの言葉に高木は顔を赤らめる。

後ろにいたジル達はクスクスと笑っている。


「いくぞ!総員衝撃に備えよ!!」


艦長の言葉で一同は気を引き締める。

すでに艦内は戦闘配置についていた。


「いよいよかあ・・・」

「そうね・・・」


白い霧状の物体の中に艦は進んでいく・・・・


「勇者様、私達の国を救って下さい。」

「・・・・・・・分かった。」


艦はすっぽりとレンズの中に吸い込まれていった・・・・・・



彼らの戦いが今、始まろうとしている。




END

連載中のシリーズと違い主人公には始めからメインヒロイン(押し掛け嫁的な)が登場します。

話の流れとしては異世界で弾圧されているエルフ達を海上自衛隊が救出に向かうといったストーリーにするつもりです。

来年頃に連載できればいいなと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ルーントルーパーズに近い設定ですかね。 ただ、異なるのがゲートがあり異世界との往来が可能と言う点ですか。 この場合、腰ぬけの政府が、どちらの勢力にも与しないとか言いだして、現場が苦労しそうで…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ