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社の罅に這入った子供  作者: 不埒者
第一章 過去/荒廃
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第四幕

司は、武者震いをしていた。

これから楽しい事が起こる、と歓喜に身を震わせていたのだ。


狸を捕らえると、司は一目散にギンの元へと急いだ。

「ギン!」

――なんだ?

司は、努めて冷静に言った。

「山の住人達と俺等、明日の夜やり合うみたいだ」

――それは、楽しそうだな。

声は穏やかであるが、ギンも毛がうなるところを見るに、歓喜しているようだった。

「それで明日の夜、どうしようか」

ギンは、瞳を見開いてこう言った。

――真っ向から挑んでやろうじゃないか。私も丁度、身体を動かしたい所だったのでな。感覚を鈍らせないためにも良い。

すっかりギンもご機嫌になったようだ。

「そう言えば、ギンはどんな風に“狩る”んだ?」

――ああ、そうか。レオにはまだ、私が人を狩る姿を見せた事はなかったな。

ギンは、月を仰いだ。

――長い話になる。レオ。

「良いよ。もとより、時間なんて腐るほどあるんだ」


ギンは、自身が何をみ、何を経験してきたのかを、ゆっくりと紡ぎ始めた。

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