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あらたよ  作者: マリモ
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序章 高校生活

あれから一週間が経過し、今日からキャンプ!

学校が親交を深めるためと開催してくれるらしい

このキャンプでみんなと仲良くなりたい

夜なんて恋バナしちゃったり?みたいな

楽しみな気持ちでいっぱいだった


栃木にバスで行くらしい

隣の席は…最初に話した女の子か!良かった話せそう

「あかりちゃん!栃木までよろしくね!色々お話ししよー!」

満面の笑みで私はそう言った

でもあかりちゃんの表情は暗い

「どうかした?体調わるいの?」

「いや、なんでもないから話しかけてこないで」

私は頭が真っ白になった

なんか変なこと言っちゃったかな、どうしよう

それからバスで移動中の2時間は沈黙で終わった


やっと着いた!そう思ったのも束の間すぐに学習タイム

うちの学校勉強に厳しすぎてすでにうんざりしてる

勉強の後はご飯、そしてお風呂、最後に就寝

部屋は2人1部屋

私はあかりちゃんと同じ部屋だった

バスの中からなんだかきまづくて話せていない…

どうしよう?

あかりちゃんも特に私と話すことなくその日は終わった

その日からあかりちゃんに嫌われたかもしれないという恐怖で心が支配された

バーベキュー、カレー作り、泥炭地探検、全て思い切り楽しむことができないままキャンプが終わった


キャンプから帰宅すると家族にどうだった!だと質問責めされた

どうやら心配してくれていたらしい

私は中学校3年間人間関係で上手くいったためしがない

時々仲良くなる子にも何かしらが原因で嫌われてきた

だから基本常に1人ぼっちの日々を過ごしていた

それでも何人かとは今でも仲良くしている


キャンプが終わっても学校行くのは怖かった

嫌われているかもしれないという感覚が抜けない


「おはよー…」

なんとか1人の子に話しかける

「あ!ゆなちゃん!おはよ!キャンプ楽しかったね」

私はほっと胸を撫で下ろした

「あいちゃん課題やった?」

「やったやった!でも今日提出じゃないよ!」

「まじ!家に忘れてたから助かるー」

そんな他愛のない話で盛り上がる

するとまた他の子達も集まってきた

ぎこちない笑顔が抜けない


その日の帰り道だった

りあちゃんという女の子話しかけてきた

「ねぇ!ゆなちゃんって西駅方面だよね?私も同じなのー!一緒に帰ろっ!」

嬉しかった

初めてそんなこと言ってもらえた

帰り道は色んな話で盛り上がった

好きな曲、趣味、勉強法、どんな話でも嬉しかった


翌日からは毎日一緒に帰った

帰り道は色んな話をした

なかでも一番盛り上がったのは恋バナ

りあちゃんはどうやらクラスの田中君が好きらしい

確かに私もイケメンだとは思っていた

「ねぇねぇ、連絡してみてもいいと思う?自己紹介で言ってた趣味私と同じだったの!仲良くなりたい!」

「えめっちゃいいと思う!!!趣味ってなに?」

「KPOP好きってやつ!しかも推しグルまで同じ」

「え最高すぎ。もう話しかけちゃえ!いけるいける」

「今連絡しちゃおうかな…なんて打とう??」

「推しだれ?とかは!」

「ありあり!!最高ゆなちゃん大好き」

それから2人で文章考えて返信が来るのを待った

返信がきたときは2人で飛び上がって喜んだ

楽しかった

こんな楽しい放課後あるんだって思った

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