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体験談系エッセイ

私のとても硬くて太い○んちんで悪いヤツを懲らしめた話

作者: 七宝

 小学3年の頃の話。


 私の○んちんはとても硬かった。鋼鉄に勝るとも劣らないほどに、硬かった。太さもクラスで1番だった。

 長さは14〜5cmほどだったと記憶している。


 また、私は○んちんを2つ持っていた。




 ある日、私は誘拐された。


 この頃はまだ自転車に乗れなかったので、歩いてMくんという友達の家に向かっていたところ、知らないおじさんに声をかけられた。こんにちはだったかおはようだったか忘れたが、普通の挨拶だったと記憶している。


 その頃の私は元気ハツラツ少年だったので、いつものように全力で「こんにちは!!!!」と返した。


 おじさんは少し驚いたような顔をしたあと、小さな声で「さっき君のお父さんが会社で倒れたって連絡があったから、今から一緒に病院に行くよ」と純度100%の誘拐犯構文を述べたので、「いやこんなのに引っかかるわけないだろ俺の事バカだと思ってんのか? あ?」とか思える余裕もなく、固まった状態で手を引かれて歩いた。


 私は想定外のことが起こるとすぐに固まってしまうのだ。緊張にも弱い。クラスのみんなの前で何かを発表するだけでも頭が真っ白になって原稿が意味をなさなくなる。


 神社の向こうに黒い車が見えた。こんな家から60メートルくらいのところで誘拐されるなんて、なんて情けないんだ⋯⋯


 そんなことを思いながら歩いていると突然、おじさんに抵抗する術を閃いた。


 私は繋いでいない方の手をズボンの中に入れ、○んちんを取り出した。そしておじさんの手をこちらに寄せ、手の甲を○んちんで思いっきり叩いた。骨が出っ張ってるところを狙ってやった。


 おじさんは声にならない叫びを上げ、私から離れた。


 手を押さえてこちらを睨むおじさん。


「お前、なにしやがった!」


「黙れ! この詐欺師め!」


 なぜか誘拐犯のことを詐欺師だと勘違いした私は、おじさんを睨み返した。


「何を持ってやがる⋯⋯!」


 おじさんから見えないように○んちんを持つ私。


「死にたくなかったらこのまま消えな」


「フン、ガキが何言ってやがる!」


 そう言っておじさんはまた近づいてきた。


 私は右手に持っていた○んちんを全力でおじさんに投げた。すねを狙った。


 ○んちんはなんとなくおじさんのすねのあたりに当たり、おじさんは「ギャス!」と言って一瞬怯んだものの、「投げるなんてアホだな」とか言いながら近づいてきた。


 また手を伸ばしてきたので、隠し持っていたもう1本の○んちんで叩いてやった。今度は顔も叩いてやった。耳も叩いてやった。どんどん叩くぞ。フルコンボ目指すぞ。


 キョエー! キョエー! と言いながらおじさんを殴りまくっている(形としては「突く」に近かった。おじさんを○んちんで何度も突いていたのだ)と、近くのアパートに住んでいるTくんのお母さんが出てきて「ファーーーー!!!」と叫んだ。


「なにやってるの七宝くん!!!」


「キョエー! キョエー!」


 Tくんのお母さんが止めに入ったが、私は叩くのをやめなかった。息の根を止めておかないとまたやられると思ったからだ。


 結局私はTくんのお母さんに後ろから猫みたいに抱っこされて、おじさんが逃げて事は収まった(?)。


 私はTくんのお母さんに抱えられたまま、Tくんの家に連れていかれた。


 Tくんの家に行くと、Tくんがいた。血に染まった私の○んちんを見て、ひどく驚いた様子だった。


「七宝くんの○んちんはあとでおばさんがきれいに洗ってあげるから、とりあえずさっき何があったのか聞かせてね」


 そう言うので、誘拐犯のことを説明すると、すぐにどこかへ電話していた。多分警察だったんだろうとは思うけど、その後なんの話も聞かなかったので実際になんの電話だったのかは不明だ。


 Tくんはポケモンの指人形を大量に持っていた。

 ○んちんをおばさんに洗ってもらっている間、指人形やポケモンスタンプで遊んだ。懐かしいなあ。


 Tくんはミュージシャンになったらしい。そこそこ仲良かったのに1ミリも連絡くれないけど、私なんかしたかな。けっこう遊んでた気がするんだけどな。


 ちなみに両親はあまり心配していなかった。父は「○んちんで撃退するなんて天才か?」と言っていた。母はとにかく泣いていた。


 このことがあってから、私は外に出る時は常にポケットに○んちんを忍ばせることにしている。もちろん今も、2本の○んちんが私を守ってくれている。あと、普段から安全靴を履いている。


 いろいろふざけて書いてしまったが、誘拐犯は普通にそのへんをウロウロしているし、実際に私の住んでいた地域でも行方不明になって結局見つからなかった子もいたので、十二分に注意していただきたい。


 ところで、なぜ私だけオレンジ色の○んちん2本で、他のみんなは細長い銀色のやつ1本だったのだろうか。私だけ別の店で買ったのかな?


 最初はちょっと嫌だったけど、銀色と違って紙の角に1つずつ置けるのに気づいてからはこっちのほうが良いと思うようになってたよ。


 まだ○んちんが何なのか分かんないって?



 ちんちんに決まってるだろ。









 ごめんなさい、文鎮です。習字の紙を押さえるアレです。






 あと、「死にたくなかったらこのまま消えな」あたりの会話はフィクションです。カッコつけました。ごめんなさい。普通にずっとテンパってました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] お久しぶりです。 感想欄を拝見したら負けだと思っていたら思索の海にはまり込んでいます……。 とにかく小学生時代から『立派なモノをお持ち』でとしか……。 [気になる点] ちんちんにきまってい…
[一言] ポケモンスタンプって、LINEのスタンプですか?だとしたら結構お若いのですね(アラサー↑くらいだと思ってましたわ) 2000年くらいまでは子供の誘拐や行方不明が多かった気がします。大阪で…
[一言] 1コ補足。 件の電話の主、私の母の職業を知っていたそうです。 (だからこそ、信じちゃったんですかね?) もし本当に犯罪者なら、事前にウチのことを調べてたって ことになります。 今さらな…
2024/04/02 07:32 退会済み
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