6.獣人にとって、尻尾はおっぱいだと思ったのに!
ふへへへへ、ほふふふ。後輩になれたもんだから、変な笑いが止まらない。私がずっと不気味に笑っていると、深紅の制服を手にしていたステラちゃんが吹き出した。ここは女子ロッカールームで、他には誰もいない。いたって普通のロッカールームに見えたけど、アンティーク風の椅子やカウチソファーが置いてあって、さすがは魔術師の職場……と思った。かなり広いし、照明もアンティーク風のランプで可愛い。
「ねえ、本当にあいつのこと好きじゃないの? フィオナちゃん。さっきから異様なぐらいご機嫌じゃ~ん」
「えーっ!? 好きじゃない、ぜんぜん好きじゃないよ~! でも、ステラちゃん? あいつ呼びといい、さっきのやり取りといい、先輩と仲が悪いの?」
「仲が悪いっていうか、馬が合わないだけ! いちいち私のやること、なすこと、それはどうかと思うって文句つけてくるし!」
「な、なるほど……。そういうことね?」
私の体に深紅の制服を当てていたステラちゃんが、むうっとくちびるを尖らせる。か、可愛い~! 青い瞳に沢山光が入っていて、煌いている。彼女に“ステラ”と名付けたご両親、最高! センスが良い。色の薄い金髪は綺麗に切り揃えられていて、揺れ動くたび、ランプに照らされて光っていた。
「うん! このサイズでいいかな? じゃ、着てみて~」
「はぁーいっ! それにしても、ステラちゃんが先輩のこと好きじゃなくて良かった~! 思う存分、騒げないところだった」
「あいつのこと、好きなやつなんてこの課にはいないよ?」
「えっ? な、なんで? 優しいところだってあるし、馴染んでいるように見えたけど」
「ん~、私達からすれば、あいつは口うるさい教師ってところかなぁ。ちゃんと仕事しろってうるさいの」
「うぅーんんんん! 思ったより先輩が正論言ってて辛い! どう反応したらいいの!?」
「うふふ」
「可愛い~! 笑ってごまかしてる! 最高!」
「テンション高いね、フィオナちゃん。それじゃあ、早く着替えて? 説明したいから」
「はぁーい……」
また言われちゃった。大体、仲良くなり始めた子には絶対言われるセリフ、ナンバーワンの“テンション高いね”! そんなに高いかなぁ? まぁ、低くはないんだろうけど。のそのそと着替え、ステラちゃんに見せてみると、笑顔で褒めてくれた。
「似合ってる! 可愛いね~。あいつなんてイチコロじゃん」
「いやいや、落とす気は無いからね!? どちらかと言えば、捕獲して弱らせてじっくり観察したい」
「っぶふ、こわ! そんなことがしたいの?」
「うん! 今の先輩は私から逃げれるって、ぼんやり思ってるっぽいから、毎日逃げられませんよって言い聞かせて、じわじわと弱らせて洗脳したい」
「洗脳! 洗脳ってどんな?」
「とにかく可愛い後輩って思って欲しいから、真面目に仕事をこなしつつ、しょっちゅう話しかける! あと根負けするまで、写真撮ってもいいですか? って聞きまくる!」
「意外と普通だった。薬とか使うのかと思ってた~。てか、それって洗脳じゃないでしょ?」
「いやいや、洗脳だよ。これを続けてたら、ふと冷たくした瞬間に、がっかりしてくれるから! 私、可愛い後輩でしょ~? って言い聞かせて、たまに冷たくするんだ~」
「なるほど。効果あるかなぁ?」
「大丈夫! この方法で、今まで狙った男達を落としてきたから!」
「恋愛じゃん、それ」
「あっ」
とりあえずお喋りはほどほどにして、制服の説明をして貰うことになった。時間が無限に溶けていく~。もうこれは、ステラちゃんとお休みの日に出かけて、情報収集しまくるしかない。気軽に笑顔で「いいよ! 遊びに行こっか~」と言ってくれた。ノリ軽っ!
「えーっとね、このポケットに何でも入るから」
「何でも入るってどういうこと!? もっ、もうちょい、ちゃんと説明して!? ステラちゃん!」
「ええ~? いっぱいポケットがあるんだけど、容量がかなり大きくて、ペットボトルなんかも余裕で入るから。あいつらはここにナイフとか、刃物を入れてるかな~? あ、銃の携帯も許されてるよ。暴発が怖いやつは入れてないけど、おすすめ!」
「うーん、使い慣れてないからやめておこうかなぁ。足止めする銃だけ入れておこうっと」
「それ、高いんじゃない? よく持ってるね」
「就職祝いで、家族に貰った!」
心配症のアンソニーお兄様がわざわざ家までやってきて、一式くれた。犯人に向かって打つと、ねばねばしたカラフルな液体がこびりついて、身動きを封じてくれるらしい。試したことないから分かんない。他にも重度の怪我を負ったさい、痛みを軽減して、神経性ショック死を防ぐカードと……ああ、忘れた。アンソニーさんの大真面目な顔が脳裏に浮かぶ。
(あの人、回りくどい説明をするのが好きだよなぁ~……さっ、先輩に会いに行こ! 先輩、先輩っ)
ステラちゃんに笑顔で別れを告げ、部署へと向かう。ステラちゃんはこれから、センターの出入り口で待っているバディと合流して、街中をパトロールしに行くらしい。わくわくしながら向かうと、再会した時のように、先輩がドアにもたれて待っていた。あーっ、横顔が美しい! つい、ぶんぶんと大きく手を振ってしまった。
「先輩!! 横顔が美しすぎるんですけど、一体どうしてですか!? あと、ドアにもたれて待ってるのはどうして、」
「俺と話す気は無さそうだな……」
「いやいやっ、ありますよ!? はーっ、声が渋くてかっこいい! 低いだけじゃなくて、深みと甘みがあって良い感じの声ですね! 私、低いだけの声にはあんまり惹かれなくて、ぶえっ!?」
「無いだろ、俺と話す気!」
「す、すみまふぇん……。話聞きます」
「よし」
苛立ちながらむにゅっと、片手で私の頬を掴んできた。痛くない。あくまでも優しい。そういうところ、本当に好き! 不機嫌そうな顔にうっとり見惚れていると、おもむろにぐいっと、親指で部署のドアを指し示した。中から「開けろ、開けろよーっ!」という声と、ひっきりなしにドアを叩く音が響いてくる。
「あいつらがお前に会わせろってうるさくてな……。会わせたら仕事にならん。また仕事が終わったら紹介してやる」
「えっ? そ、そうなんですか!? 分かりました」
「ああ。それと、ドアにもたれて待っていた理由は、あの体勢だと魔術をかけやすいからだ。集中しやすいんだ。ドアを魔術で固定してた」
「固定を……。それにしても、素直に教えてくれるんですね!? ありがとうございます!!」
「素直って。お前な」
「すみません! 丁寧にの方が良いですよね? まさか、ちゃんと説明して貰えるとは思っていなくて」
「聞かれたことには答える。当然だろ」
つれなく言ってから、くるりと私に背を向け、歩き出した。慌ててついて行く。このセンター、広いから迷子になりそう! 規則的に並んだ廊下の窓からは、さんさんと眩しい朝陽が射し込んでいた。
「ねえ、あの、これからどこに行くんですか?」
「街中。今日は特に依頼が入ってないから、以前、問題が起きたマンションやアパートに行って話を聞く。それと、商業施設のトイレと公衆トイレを回って、隠しカメラが仕掛けられていないかどうかを確かめる」
「そ、そこまで!? そういうこともしていたんですね……」
「ああ。都民はまるで理解してないみたいだけどな」
「す、すみません……!!」
私を振り返って、軽く睨みつけてきた。縮こまっていると、ふっと笑う。か、からかわれた? いや、わざと厳しく言ってきた? 笑ってる顔に見惚れていれば、歩くスピードを落として、歩調を合わせてきた。えっ、好き。足が長すぎるから、歩くスピードが速くて、追いつくのが大変だったから助かる。
「別に謝らなくてもいい、分かってるから。それと、スーパーやコンビ二を回って万引き犯がいないかどうかを確かめる。いたらそいつを捕まえる」
「なるほど。それも魔術で?」
「ああ。罪悪感を検知する魔術があってだな……って、分かってるか。お前も一応魔術師だもんな」
「す、すみません。こっ、ここ最近勉強し始めたばかりで、その、せ、精神や感情に関する魔術はちょっと、一つも使えないかなぁって……」
「は? 嘘だろ!?」
「い、いえ、嘘じゃないです! 本当です!! あなたの顔見たさに一年半ほど、猛勉強して資格取得したので、ほぼほぼすべての魔術が使えない、ポンコツ魔術師なんです……」
怖くて、顔が見れなくなって、両腕で顔を隠しながら歩いていると、か細い声で「嘘だろ……」と呟いた。あああああっ、申し訳ない! 試験で出てくる魔術は家事魔術が中心で、汚れたお皿やフライパンを綺麗にする魔術とか、タオルを乾かす魔術とか、そういったものしか習得していない! そんな試験問題でいいの? と思ったんだけど、昔から勉強している魔術師のお兄様いわく、「皿が洗えるのなら、水の魔術が使える。タオルが乾かせるのなら、火が出せる」らしく、ポンコツな私の頭の中はクエスチョンマークでいっぱいになってしまった。
どうやら、基本的な水や火を出すといった魔術を学んだあと、応用編である家事魔術や攻撃魔術を習うらしく、私は基礎をすっ飛ばして応用編だけ学んだらしい。これぐらい知っていて当然だよね? という態度の試験官を見て、びびったことを思い出す。
「すっ、すみません、すみません! 丸っきり魔術が使えないんですけど、仕事に対するやる気だけは、人一倍ありますから……!!」
「たちが悪いな、お前! 空回りして、俺がフォローする未来しか見えない……。それにしても、よく試験に受かったな。お嬢様じゃないんだろ?」
「あっ、は、はい。し、資金を工面するのは大変でしたよ! で、でも、友達が魔術師だったので、試験問題を予想して貰って、わっ、割引もして貰って」
「ふぅん。嘘臭いな」
ああああああっ、私、嘘吐くのド下手くそだから! すっかり意気消沈していると、そんな私を見て、また笑った。
「まあいい。別に。問題はそんなことよりも、お前が一切魔術を使えないってことだよ……!! すぐ魔力切れを起こしそうだな」
「へっ? 魔力切れって何ですか?」
「嘘だろ!? それすら分からないのか!?」
「つ、疲れていないかどうかは、よく聞かれましたが……」
やっばい、どうしよう! 教えて貰ってない! お兄様と話していて思ったんだけど、「知っていて当然だよね?」という考えがどうも、魔術師の中で浸透しているらしく、最初は魔力の出し方すら教えて貰えなかった。私が分からないと言うと、先生が「そっか、そうですよね……」と言って、ショックを受けた顔になっていた。つまりはそういうこと。小さい頃から基礎を学ぶから、色んなことが分かっている前提で勉強が進む。私がうなだれていると、先輩が大きく溜め息を吐いた。
「お前の友達は聞く理由を教えなかったのか……。まあ、いい。俺だって一般人が、そこまで分かってないって知らなかったわけだし」
「す、すみません」
「いいか? 魔力切れっていうのはな? 個人差はあれど、大体連続して五回か六回ほど魔術を使うと、魔力がすり減って、息切れと動悸がしてくる。ただ、この限界を越えて魔術を使うと死ぬから、」
「しっ、死んじゃうんですか!? 初耳なんですけど、それ!」
「……教科書で習わなかったか? 一般に向けて広く教えてはいないとはいえども、魔術に関する基本的なことは教えてるはずだぞ!?」
「あ、えっ、ええっと、忘れました……」
「フィオナ、学校の成績悪かっただろ。絶対」
「たっ、確かにそうですけど、致命的に悪かったわけじゃありませんよ!? そ、それに今、フィオナって! もう一回だけ呼んでください!!」
初めて、先輩が私のことをフィオナって呼んでくれた!! 私が一人で勝手にキャーキャー盛り上がっていると、さらりと無視して話を続ける。
「それで、魔力切れっていうのはようするに、魔術を使いすぎてへとへとに疲れている状態のことを指し示すんだ。完全に魔力が尽きたら死ぬからな。疲労を感じたら、魔力切れってわけだ。少しややこしいが、覚えろ。いちいち魔術が使えないと言うよりも、魔力切れって言う方が楽だからな。だから、そういう言葉が生まれたんだろ」
「なるほど~! あの、フィオナって、フィオナってもう一度だけ呼んで、」
「新人ほど、魔力の節約方法が分かっていなくて魔力切れを起こす。もちろん、魔力を補給する手段はいくらでもある。が、そういったことはあまりするな。一度魔力が切れると、体に大きな負担がかかる。魔力を補給したとしても、疲労感はどうしたって拭えない。……となると、精神に影響がいく。精神的に不安定だと、魔術が使えなくなるから気をつけろよ?」
ああ、完壁に無視されちゃってる! でも、律儀に目を見て話しかけてくれるところが好き。それとも、私に顔を見せて歩かないと、後ろ向きで歩き出すからかな? いいや、先輩が優しいということにしておこうっと。
「先輩、先輩、もう一度だけフィオナって呼んでください……。もう一度そう呼んで貰えたら、今の難しい話を覚えられるような気がするんです!」
「俺が名前を呼ばなくったって、覚えろ! 別に難しい話じゃなかっただろ? 今の!」
「いえ、難しい話だったんですけど……」
「お前はアホか」
「ひどい!! もう一度、もう一度呼んでくれるだけでいいのに……。そしたら、仕事を頑張れるような気がするのにな~」
いじけながら見上げてみると、眉間にシワを寄せ、困った顔になる。あーっ、顔立ちが天才的に整ってる! あ~、素敵。見に来たかいがあった。言われると怒られそうだから言わないけど、これから毎日仕事をするためじゃなくて、先輩の顔を見るために出勤すると思う。私のことだから絶対にそう。刺されかけても治らない面食い、それが私。
「分かった。……フィオナ。これでいいか? 満足か?」
「はいっ! とっても! 覚えました~! じゃあ、魔力切れを起こさないように魔術を使えばいいんですかね?」
「その工夫ができるほど、上達してないだろ?」
「あっ、はい。ぐうの音も出ない」
「……基本的に俺が魔術を使うから、問題が起きた時、もしくは俺が指示した時だけ使え。ただ筋トレと一緒で、魔術も使えば使うほど慣れてくるからな。線引きが難しい」
「えっ? そうなんですか? へ~、知りませんでした!」
我ながら能天気な返答をしちゃったなぁと思っていると、先輩が青ざめ、いきなり両肩を掴んできた。やっ、ややや優しい! ふわっと肩を掴んできた! 心臓を、柔らかい鳥の羽根でくすぐられたような気分になった。甘くてふわふわしてる、胸の底が。
「頼む。今からでもいいからこの仕事、やめてくれないか……!? 代わりに俺が辞表を書いて、出してやるから」
「いっ、嫌です! 絶対に嫌です!! 先輩の顔見たさに一年半、こつこつと写真を眺めて勉強を頑張ってきたのにですか!?」
「すごくぞっとした。悪いモノにでも取り憑かれている気分だ」
「せ、先輩……!!」
ぱっと私の肩から手を離し、階段を降り始める。あ~、尻尾がゆらゆら揺れていて可愛い! 触ってみたいなぁ。あの尻尾に触れたら、どんな気分になるんだろう? きっと、手触りは絹のようにしっとりとしていて……。我慢しきれず、わきわきと両手を動かしながら、階段を降りていたら、先輩が急に振り返って、ぎょっとした顔になる。
「何してるんだよ? お前。ただでさえ、頭が痛いってのに」
「もしもし、先輩? 私にはフィオナという立派な名前があるんですが……」
「お前なんか、お前呼びで十分だろ。それで? 大人しく前を向いて歩けないのか?」
「し、し、尻尾の感触が気になりまして……!! つやっとしているし」
「尻尾の感触が……?」
眩しい光が射し込んでくる階段の踊り場にて、先輩が立ち止まる。センターは歴史ある建物で、どこもかしこも美しかった。見上げれば、天井にクリスタルのシャンデリアが光り輝いているし、階段でさえも、赤い絨毯が敷き詰められている。手すりは磨き抜かれた木で、窓枠は黒くて優美なもの。
そんな踊り場にて、深紅の制服を身にまとって佇む先輩は、息を呑むほど美しかった。まろやかで浅黒い肌に、私を一心に見つめてくる、けぶるような銀色の瞳。初めて知った。陽に照らされると、先輩の瞳は銀色に染まる。どうしよう? こんなにかっこよくて綺麗なのに、頭にはトラ耳がついているの……。
「悪いが、触らせてやれない。俺はそこまでチャラくはない」
「チャラ……?」
「会って間もない女性に、尻尾や体を触らせる男もいるみたいだけどな。俺はそういうの、本当に無理だから。諦めてくれ、頼む」
「えっ!? チャラ……!?」
「お前だって、会ってすぐの男に胸を触らせないだろ? そういうことだ」
「そういうことなんですか!? じゃあ、尻尾が先輩の性感帯ってことですか!?」
「朝から大声でそんなことを言うな!! 響き渡ってるだろ!?」
「だって……。それに、先輩の声も響き渡っているじゃないですか!」
今まで近くに獣人がいなかったら、よく分からない。でも、街中で見かけた獣人のカップルが、楽しそうにお互いの耳や尻尾を触ってたけど、そういうこと!? 私を置いてきぼりにする勢いで、せかせかと階段を降りる先輩について行きながら、愕然とする。
「じゃあ、あれって過激なイチャイチャなんですかね? 獣人のカップルがお互いの尻尾を触ったりしてたんですけど……」
「だな。片方が人間の場合、サービスで触らせているんだろうが」
「サービス!」
「ああ。人間がいまいちよく理解出来てないから、それに合わせてるんだ。だから、二度と尻尾を触らせてくれなんて言うなよ? いいな?」
「……はい! よく分かりました!」
「分かってなさそうな顔しやがって。まあいい。気安く尻尾を触ってこねぇのなら。で、今からパトロールしに行くわけだが……」
大丈夫ですよ、先輩。私はよく分かっていますから! 揺れる尻尾に目が奪われながらも、新事実を脳みそにインプットする。ようするに、尻尾は獣人にとっての性感帯なわけね? だって、先輩が胸を触らせるのと一緒だ的な発言をしたんだもん。耳もそうなのかな……? 悶々と悩んでいれば、階段を降りきった先輩が急に立ち止まって、こちらを振り返る。
「分かったか? 注意点が。フィオナ」
「もちろん、分かりましたよ! 先輩にとって、尻尾はおっぱい並みに敏感な部分だってことを!」
「はああっ!? 丸っきり、ぜんっぜん何も分かってねぇな!? 大真面目な顔で言いやがって、腹立つ!!」
「いだだだっ!? あたま、頭を拳でぐりぐりはちょっと……痛いなぁって! 痛い!!」




