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魔術犯罪防止課のトラ男と面食い後輩ちゃんの推しごと  作者: 桐城シロウ
二章 先輩と距離を縮めたくないのに、どうしたって縮まっていくんですけど!
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14.三秒で終わりそうになった話し合いと、巻きついてくる尻尾

 




 ぱぁんっと、私が両手で自分の頬を叩けば、先輩がぎょっとした顔になる。あ、危ない、危ない……。先輩の胸筋を触らせて貰おうだとか、黒いシャツと黒いジャケットと黒いズボンを着た先輩に、サングラスをかけて貰おうとか、腕に浮かんだ筋の写真を撮らせて貰おうとか、香味タバコの煙をふーっと、顔に吹きかけて貰おうとかだとか考えちゃって、正気を失うところだった。危ない、危ない。ギリギリで正気に戻れた……。頬を赤く腫らして、立ち止まった私を見つめ、先輩がおののく。


「ど、どうした? 大丈夫か? その、かなり強く叩いたな……?」

「すみません、先輩。色仕掛けするのやめて貰えませんか?」

「色仕掛け!? お前が言ってきたことだろ? 腹筋を触らせてくれるのならチャラにするって」

「うわーっ!! そこだけ聞いてると、私、極悪人なんですけど!? だってだって、先輩が何でもしてやるって言うから!」

「言ってない!! 何でもとは言ってねぇよ、ふざけんな!」

「うっ、うう、で、でも、もしも、そうじゃなきゃずっと怖いままって言ったらどうしますか……?」


 このまま、昨日の恐怖を忘れるためには、先輩が私好みの服を着て、指示通りポーズを決めて、腹筋と背筋と胸筋を触らせてくれないとだめだって伝えたい。先輩を脅して、好きなようにしたい。だめだー、私、欲と決別出来てない!! だめだぁー……。頭を抱えながら見上げてみると、先輩がうっと言葉に詰まる。トラ耳をぴこぴこと動かして、視線を逸らした。


「ま、あ……。どうしてもって言うのなら別に。構わねぇけど?」

「じゃあ、あとで香味タバコの煙を顔に吹きかけて貰ってもいいですか!? それと、先輩が黒のワントーンコーデでばっちり決めた姿が見たいんですけど! それから今度のドライブデートの時、グラサンをかけてきて欲しいんですが!?」


 あっ、だめだ。デートって言っちゃった。しまった、つい。私が何かを言う前に、先輩がほっとしたような笑顔を浮かべる。む、むっ、無邪気~!! 先輩ってたまに少年の顔になる。キレた時は本当に怖いのに。躊躇なく、相手の喉笛を嚙みちぎりそうな顔をしているのに。


「分かった。じゃあ、それでいいんだな? ……俺のこと、避けないな?」

「避けてないですよ、別に。あっ、あと、でっ、でーとって、」

「避けてるだろ。アンドリューと二人きりで飯を食いに行くかと思えば、あー、ステラも一緒だったんだな? 安心した」

「もーっ、大丈夫ですって! そこまでアンドリュー君のことを心配しなくても! そ、そうだ、アンドリュー君と夜寝る前に話してるんですよね? そ、そんな時間あるんですか?」


 あー、だめだ。言えない。私も電話したいのに、電話したいって言えない。迷惑がられたら嫌だし。先輩のことだから、面倒臭そうな顔で「は? なんでフィオナとも話さなくちゃいけないんだよ」って言いそう。めっちゃくちゃ言いそう。諦めなきゃ、諦めないと、ただひたすら気分が落ち込むだけじゃん……。勝手に意気消沈しながら歩いていると、先輩が戸惑った表情を浮かべる。


「……寝る前に話してるっていっても、数分だけだしなぁ。練習に付き合ってるだけだ」

「うっそ、優しい!! いいなぁ、アンドリュー君。羨ましいなぁ、いいなぁ~」

「フィオナもかけてきたらいいだろ? これから毎日、夜寝る前に俺と電話するか?」

「えーっ!? いや、やっ、やめ、やめておきます……。暴走する予感しかしないので。そうだ、週に一回でどうですか? 夜寝る前じゃなくて、昼間とか!」


 夜寝る前に先輩の声を聞いたら、はしゃぎすぎて眠れなくなりそう。人差し指を立てた私を見て、どうしてか先輩が微妙な顔になる。えっ? 眉毛が寄っちゃってるじゃん……。


「昼間はすることが色々あるから。夜でいいだろ、夜で。お前も友達と出かけたりするだろ?」

「まあ、しますけど。じゃあ、週に一回休みの日に電話しましょうか!」

「……週に一回ね。じゃあ、それで」

「はーいっ! 楽しみだなぁって、そうだ! 話し合い! 話し合いしましょうよ、先輩」

「何について?」

「何についてって、それは……」


 改めて聞かれるとよく分かんない。えっ? 待った、考えよう、私。えーっと……。考えながら歩いていると、先輩の尻尾が腰に当たった。軽く触れて、また離れていく。指摘しない方がいいのかな、これ。指摘すると恥ずかしがるんだっけ? マナー違反だっけ? 忘れちゃった。でも、尻尾が気になって集中出来ない。


「あの、すみません。先輩。尻尾が当たっちゃってます……」

「悪い! 当たってたか」

「分からないんですか? 感覚は?」

「んー、考えに集中していたらよく分からなくなる。すまん、悪かった。今度から気をつける。これってセクハラだよなぁ……」

「ええっ?」


 ものすごく落ち込んだ様子で、自分の尻尾を掴んでいた。でも、私、隙あらば腹筋を触ってるし、なんなら腕も肩もべたべた触ってるんだけど……。尻尾が当たるぐらい、なんてことないような気がする。


「大丈夫ですよ! それはきっと獣人特有の考えですよ! 私も先輩の腹筋をべたべた触ってるし、尻尾ぐらい、いつでもどうぞ!」

「えっ? どういう意味だ、それ」

「そのまんまの意味ですけど。背中とか腰とか、好きなように叩いてください。手じゃないし、まったく嫌じゃありません。あ、知らない獣人にされたら嫌ですけどね」

「……その場合、痴漢だから警察に突き出せ。通報しろ」

「あっ、はい。たまーにされるんですけど、あれって故意にしているんですか……?」

「たまーに? されるだって?」

「あっ、は、はい。すみません、忘れてください」


 急にひゅっと温度が下がった。先輩の青が混じった銀色の瞳が、剣呑に細められる。私がいいと言ったからか、遠慮なく尻尾が背中を叩いてきた。かなり怒ってる、怖い。


「……もしも、俺がいる時にされたら教えてくれ。締め上げるから」

「あっ、はい。ええっと、本題! 本題に戻りましょうか! 私は先輩が暴走した時に止まってくれないのが、私が止めた時に止まらないのが怖くて不安でっ!」


 勢いで口にしたからか、まとまりがない。ああ、ぜんぜん伝わらない……。落ち込んでいると、先輩が怒りを沈めて、銀色の瞳を見開いた。あ、綺麗。たまに外でじっくり見ると、銀色に染まってる。光をよく集める猛獣の瞳。うっとり見惚れていたら、気まずそうな表情を浮かべた。


「……悪かった、怖がらせて。次からはちゃんとする」

「はい。場所を移して喋りましょうか! ああ、でも、お昼ご飯の時間が」

「もう食っただろ? 仕事にまつわる話ならしてもいいから。バディ同士での話し合いは推奨されてる。気にすんな」

「あ、はい。確かにそうですよね、これも仕事の内の一つですよね!」

「だな」


 先輩のトラ耳がびゃっと後ろに倒れた。あれ? 落ち込んでる時にする仕草だよね、あれって。なんで落ち込んだんだろ、今ので。そっか、話し合いが苦手なのかもしれない。自分がした昨日のミスを思い出したくないとか? くるんと、尻尾が私の腰に巻きついてくる。心臓がちょっと跳ね上がった。んつ、んん、本にこれはイチャイチャだって書いてあったからか、意識してしまう。耳たぶが熱い。


「せ、先輩、川の方に行きましょうか! 遊歩道に行きましょうか!!」

「分かった。このまま、体に巻きつけていてもいいか?」

「ど、どうぞ……。それで先輩が落ち着くのなら」

「ありがとう、フィオナ」


 とんでもなく優しい声でささやいた。いつもより声が小さい。意識してるのか、してないのかよく分からないんだけど、先輩が「ありがとう」って言う時、いつもとんでもなく優しくて、声量が控えめなのがぐっと喉に詰まって、窒息死しそうになる……。


 落ち着け、落ち着け、私。落ち着け。ありがとうって言われたぐらいでどぎまぎしてしまうの、何とかしたい。克服しようと思って振り返ったら、「ん?」と言いたそうな顔になって、首を傾げた。優しい微笑みを見て、体の端が、砂になってさらさらと崩れ落ちそうになった。


「先輩は……そういうところがずるいと思うんですよ。昨日はすっごく怖かったのに!」

「悪い、次からは絶対に制御するから」

「わ、私と喋る時、出来るだけ真顔でいてください……。お願いします。じゃないと直視出来ない、ちゃんと顔を見て喋れないので……」


 首の後ろが熱い。昨日と今日のギャップが酷すぎて!! あと、絶対尻尾のせいだ。尻尾が腰に巻きついているせいで、親密というか、距離が近くなった感じがする。顔が見えなくても意識してしまう。


 いつも先輩のあまりにも良い顔を見たあとは、景色でも見てクールダウンしているのに、まったく熱が下がらない。上がっていくばっかりで落ち着かない。尻尾がゆるんで、もう一度、きゅっと強く腰に巻きついてきた。あー、許可するんじゃなかったかなぁ。思った以上に緊張しちゃう。


「……フィオナ。急にそんな、難しいことを言われても」

「でっ、でも、他の人と喋ってる時は比較的真顔じゃないですか! アンドリュー君と喋ってる時は、爽やかな笑顔を浮かべてるけど」

「爽やかな笑顔? 浮かべてないだろ、絶対……。そんな顏してないぞ、俺は」

「してますって!! なっ、なんでそんなに笑うんですか!?」

「悪い、ちょっと時間をくれ。悪い」


 先輩が笑いながら、口元を覆い隠した。トラ耳がぴこぴこと激しく動いてる。なんで!? 笑うようなところだったかなぁ、今の。私が不思議に思っていると、手を外して、とびっきり楽しそうな笑顔を向けてきた。うわっ、うわぁ、うわぁとしか言えないよ、もう。うわぁ……。初めて見る、こんな無邪気で楽しそうな笑顔。


「それじゃあ、行くか」

「わっ、笑わないでって、笑わないでって言ったのにどうしてですか……!? 心臓が潰れちゃうんですけど!」

「フィオナといるとどうしてもな、つい。笑っちゃうんだよ」

「えっ、ええええ……? それって私がアホってことですか?」

「どうしてそういう解釈になった!?」

「言葉通りに受け取ると、そうかなって」

「はーあ……」

「わざとらしく溜め息吐かないでくださいよ! 先輩、酷い!」


 遊歩道に行ってみると、予想通り、誰も歩いていなかった。瑞々しい葉を沢山つけた樹木が、強い風に揺らされ、音を立てている。煌めく水面に鳥の声、遠くの方から聞こえてくる街の喧騒に、眩しい陽射し。血のような深紅色の制服を着て、グレーの石畳の上を歩いている先輩はとんでもなく美しかった。


 ああ、どこをどう切り取っても絵になる。逞しく盛り上がった肩と背中、風になびく短い銀髪と、思わず目が奪われるほど、綺麗なラインを描いた足。そう、先輩は筋肉ムキムキじゃなくて細さもある。それがまた、見ても見飽きない品の良さを醸し出していて、見ていると、よだれがあふれ出ちゃいそう。涙も滲み出てきた。素晴らしすぎる……!!


 ゆうゆうと歩いている先輩の後ろに立って、バシャバシャと写真を撮っていたら、呆れた表情で振り返った。ああああっ、このアングルも好き!! 呆れた表情が一番好きかも、私! 興奮して撮っていたら、さらに近付いてきた。腕を伸ばして、私が持っていたカメラを掴む。


「おい、フィオナ? 話し合いするんだろ? カメラは没収な」

「えっ、うそーっ! ごめんなさい、ちゃんとしますから。えーっと、今度から先輩が気を付ける。以上!」

「おい、嘘だろ!? まさか、本気でそれで終わりとか言わないよな……? まだ聞いちゃいねぇぞ、具体的に。俺のどういうところが怖かった? 昨夜は」

「ど、どういうところって……」


 私の手から力が抜けたのを見計らって、カメラを奪い取る。ああああ……。返して貰えるといいんだけどなぁ、データごと。おそるおそる見上げてみたら、ふっと困ったように笑う。分かってる、もう。本気で怒ったら、両手の指を切り落として、拾えって理不尽なことを言うような人だけど、今度からはちゃんとやめてくれるって。言ったら伝わるって。石畳に目を落とせば、さっきよりも強く風が吹いた。


「……私、自惚れていたんだと思います。心のどこかで、本気で止めたら先輩は落ち着いてくれると思ってた。でも、違った。それが怖くてショックだったんです。ひご……? 庇護対象である私の言葉が届かないのなら、もう無理なんじゃないかなって。いつか先輩が、人を殺して捕まっちゃったらどうしようって。それが怖かったんです、ごめんなさい」

「いや、フィオナが謝るようなことは何もない。落ち着け、大丈夫だから」

「落ち着けって?」


 不思議に思って見上げたら、先輩が眉をひそめ、私の肩に両手を添えてきた。悲しそうな表情だった。呆気に取られてしまう。肩に添えられた手があまりにも優しいから、昨日、犯人の頭皮をぶちっとはいで、投げていたことを思い出した。つらい。


「……まさか、気が付いてないのか? 震えてるぞ、さっきから」

「えっ!? こ、興奮して震えていたんですかね?」

「もう茶化さなくていいから。やめてくれ。フィオナが無理している姿を見たくない」

「む、無理なんかじゃ、」

「もう分かってるだろ? 何となく。俺に嘘は通用しないって」

「……はい、すみませんでした。私の悪いくせなんですけど、一向に治らなくて。いまいち上手くいかなくて」

「いや、大丈夫だ。素直に言ってくれたらそれでいいから」


 素直って、それが一番難しいんですけど。私が我慢すればいいだけの話なんじゃないの? 笑って、誤魔化しているうちに何とかなってくるし……。怖い、言うのが。伝える前に自分で何とかしちゃいたい。その方が楽だし、絶対上手くいくのに。黙り込んだ私を見て、先輩がまた困ったように笑う。


「フィオナには難しい話か。じゃあ、分かった。いちいち聞いていくから、嘘を吐かないで貰えると助かる」

「い、今、私の話をしてるわけじゃないですよね……!?」

「そうだな、悪かった。元はと言えば、暴走した俺が全部悪いしな。今度からは気を付ける」

「は、はい。私がやめてって言ったら、やめてくれますか?」

「もちろん。自分を殴ってでも止める」

「殴ってでも」

「あー、フィオナが危ない目に遭うと、どうしてもな……。理性が吹っ飛ぶから。でも、今度からはやめる。絶対にフィオナの言葉で止まるから」

「は、はい……」


 微妙に甘いのは気のせい? 先輩が肩から手を離して、前方を指差し、「ちょっと歩こうぜ」と言ってきた。隣に並んで歩いたら、すぐに尻尾を巻きつけてくる。も、もしかして、今までずっと、私の腰に尻尾を巻きつけたかったとか……? 


 ざぁっと風が吹いて、小さい葉っぱが舞い上がった。太陽の光を反射させている川面は眩しくて、目を逸らしたいんだけど、逸らせない。目を逸らしたら、自動で先輩の方を振り向いてしまうような気がする。見たくて、見てるわけじゃないの! 勝手に、勝手に目と首が、惹きつけられるというか、なんというか……。必死で先輩の方を見ないようにして歩いていると、声をかけてきた。


「大丈夫か? 首、痛くないか? その姿勢で」

「だ、大丈夫です……。このまま話し合いたいんですけど、いけますか!?」

「いけるっちゃいける。前方に人はいないし」

「あっ、はい。もう私の言いたいことは全部言っちゃったんですけど。他に何かありますか?」

「……」

「先輩?」


 しぶしぶ振り返ったら、微妙な顔をしている先輩と目が合った。やっぱり、前を見て歩いた方が良かったのかな? じーっと眺めていたら、かすかな笑みを浮かべる。


「もう怖くないか? 大丈夫か?」

「はい、大丈夫です。先輩が警察に捕まるかもって、考えただけで怖いんですよね……」

「昨日の俺が怖かったわけじゃなくて?」

「はい。理由もなく人を傷付けるような性格じゃないし、今度からはちゃんとするって約束してくれるのなら大丈夫です。あっ! あとは、たとえ犯罪者であってもそういうことはしちゃだめっていうことと、ばれなきゃいいってわけじゃないことをちゃんと理解して欲しいです!!」


 前のめりで主張したら、くすりと笑い、手を伸ばしてきた。人間よりも熱い手のひらが、頬を撫でてゆく。じんわりと首筋に汗が滲んできた。真っ白になった脳内に、“獣人はとにかくスキンシップが好きで、口説く時も頻繁に触れようとしてきます。それが彼らにとって正しい口説き方なので、心配しなくても大丈夫です”って、本の一文が浮かんでくる。


「良かった。もう、フィオナにあんな顔はさせないから。怖がらせないように努力するから」

「はいっ!!」

「返事がやたらと元気だな……」


 ちょっとだけ甘くて心臓に悪い。全速力で走って逃げたい。


「あっ、そうだ! 何でも! 何でもしてくれるって言ってましたよね!?」

「言ってないって、だから」

「黒のワントーンコーデ、たばこ、煙、顔に吹きかけて欲しいんですけど。背筋は……?」

「無気力な顔でつたなく言われても……。分かった、分かった。黒のワントーンコーデは冬にな。この暑い季節に何を着せる気なんだよ、お前は」

「やったー!! じゃあ、次のドライブデッ、次のお出かけはグラサンしてきてくださいね!? あと、浜辺があるじゃないですか。途中に。青い海をバックして、先輩がTシャツを脱ぎ捨てるところを動画に撮りたいです。あと腕に浮かんだ筋の写真と、背筋の写真と、そうだ、先輩が貝殻を拾ってるところも撮りたいです。海に足先をつけて、アンニュイな表情でこっちを振り向いているシーンと、夕日をバックにして微笑む先輩の写真と、」

「要求が多い! 全部却下。面倒臭くなってきた」

「えええええええーっ!? じゃあ、お金を払うので仕事だと思ってください!」

「無理」







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