第八話 マーベラス突入作戦 前編-1
新章「移動要塞マーベラス突入作戦」スタートになります!!
ここから、千刃花の物語は更に加速していく事となりますので、お見逃しないようブックマーク登録いただけたら幸いです!!
それでは、目眩く超絶厨二病バトルの世界へ!!
REN'sProduction staff
千刃花〜帝国特務戦闘部隊〜
移動要塞マーベラス 突入作戦 前編
帝都ルシファンブルクの強襲から1ヶ月後
兵士達や帝都屈指の建築家、土木作業員、
公募で集められた国民たち総出で再建作業を進めており
未だに城内の修復は終わっていなかったが
不幸中の幸いか、帝都の損傷はとても軽かった。
一方で、六刃花隊 隊長アキレイによる強制招集にて集められた二刃花隊隊 隊長を除く7人の隊長達の会議が終わり、それぞれが隊舎に戻った。
煌びやかな装飾が異彩を放つ 八刃花隊 隊舎前 連絡通路
その途中で 一組の男女が立ち止まり、言葉を交わしていた。
「先月の事件は大変だったね。でも、君が無事で良かった。次は僕が、君を守ってあげるからね」
男は女の肩に手を置き、ジッと目を見つめながら言うと
女は頬を赤く染めて 恍惚とした表情で
男の美しい顔を見つめている。
「フフッ どうかしたのかい? リナリー」
「隊長……そんな……ありがとう……ございます」
「良かったらウチの隊に入らないかい? 絶対に傷つけたりしないよ」
「え?……でも……わたっ」
転属を促す言葉に戸惑いを隠せず口ごもる女に対し、畳み掛ける様に囁きかける。
「僕といるのが嫌かい? リナリー」
「そんなっ……嬉し……い……です」
「このまま夜まで二人っきりで語らっ──」
「夜まで!? はぁ!? どんなけ長ぉ居るつもりやねん。まだ昼前やぞ!」
形成された二人の空間に響く闖入者の声。帝都とは異なる言葉遣いが、それまでの空気を塗り替えていく。
「ジ、ジニア隊長!!」
「やぁ、ジニア。僕の隊舎の前で何してるんだい?」
「お前が何してんねん! 六刃花隊とこの副隊長 口説き回しよって!」
「僕さぁ、今から摘んだばかりの紅茶をおろそうと思ってるんだけど。
三刃花隊の隊舎は真反対だろ」
「なんやそれ!! しょーもな!! なぁキキ!! なんかゆーたって!」
戸惑うリナリアと、横槍を入れられた不快感を隠そうともしないラナンキュラス。
しかし それすら意に介さず、三刃花隊 隊長ジニアは自身の傍らに居る女性へと話を振り
キキと呼ばれた女性は、やや伏し目がちに言葉を紡ぐ。
「ラナンキュラス隊長。わ、私はピーチティーが好きです」
「なんでやねん!! お前がピーチティー飲んどるとこ見た事ないわぁ!!
『私、常温の水しか飲みませんので』っていつもゆーとるやないか!」
物真似も交えたツッコミに対し、三刃花隊副隊長 キキョウはキッとジニアを睨んだ。
ラナンキュラスはキキョウに近付いて 端正な顔に微笑みを浮かべながら、その耳元で囁く。
「キキョウ副隊長……じゃぁ、ゆっくりと じっくりと──いれてあげるよ」
「そんな……」
「は、恥ずかしいですわ」
眼前の光景にリナリアは戸惑い、当事者であるキキョウも恥じらう中、耐えかねたジニアが声を張り上げた。
「あぁぁあ"!! しょーもなっ!! 紅茶の話なんか どうでもえーねん!!
リナリー!! 早よ行き!! それ渡し来ただけやろが!」
「あっ! そうでした。なんかつい……私……あの……こ、コレです!! 次の任務資料です!! では!」
ジニアの声で我に帰ったリナリアは、持っていた資料をラナンキュラスに渡すと
空気に呑まれた恥ずかしさに顔を隠しながら走り去って行った。
「フッ」
ラナンキュラスは 笑みを浮かべながら
渡された資料を眺め
キキョウは照れくさそうに 首にかけたペンダントを弄りながら、男を眺めてボソッと呟いた。
「では、紅茶を」
「せやな!! ちょうど喉乾いててん──ってどアホ!! 茶ぁ飲みに来たんとちゃうねん!」
「!? ジニア……コレは.....」
賑やかな遣り取りをよそに資料に目を通すラナンキュラスは その内容に驚き、二人の眼前に示す。
それを見た二人の顔は軍人のそれに変わり、真剣な面持ちでラナンキュラスに告げる。
「……やっぱし、一杯もろてくわ」
「そうですね。隊長」




