第七十三話 PartⅡ 微笑みしはその悲しげと共に-5
クーワ
「来ますよー。」
その男の言葉に五刃花隊の隊士達は
即座に二手に分かれて整列した。
レンゲイ
「これは一体……」
ガーベラ
「え?え?どういうことっすか?」
ドーーーン!!っと
船体が激しく揺れる。
警告音が鳴り響き赤く点滅し始めた。
するとダンデライが
大きな声で隊士全員に呼びかけた。
ガーベラ
「グヌっ!!」
レンゲイ
「なんですか……これは!!
全隊!!厳戒体制!!!」
ダンデライ
「五刃花隊のA班は
四刃花隊A班へ
その他はB班へ分かれて下さい!!」
その言葉に慌ただしく
五刃花隊の隊士達は
すぐさま二班に分かれた。
ガーベラ
「こ、これはどうしたんすか!!」
ダンデライ
「敵襲です。
速やかにレンゲイ隊長とガーベラ副隊長は
B班のいる二分隊へ。ここで二手に分かれます。」
また船内が激しく揺れた。
レンゲイ
「グッ、ラミオラス帝国か……モニターを!!」
海底の映像を映し出すと
そこには巨大潜水艦と
対鞘花戦闘魔進KARE8がおそよ100体
さらに魚雷を放って来た。
ガーベラ
「ウッ!!先輩!!」
クーワ
「行ってくるですーー」
ダンデライ
「かしこまりました!
クーワ隊長が海底に出て時間を稼いでくれる!!
全隊士は速やかに分かれ
ダンジョンを目指して下さい!
追撃を受け続けたら剋刃も
解かれてしまいます!!」
レンゲイ
「クーワ隊長。」
クーワ
「はいですー」
レンゲイ
『照刃 二十二 膜空栓花』
レンゲイがおもむろに呟くと
クーワの身体全体にツタが絡まり
赤い花と黄色い花が交互に咲いた
すると急激に空気がクーワ中心に集まると
ボンッと音を立てて一気に圧縮された。
それはまるで透明のスーツを着ているかのように
密着しているようにも見えた。
ガーベラ
「こ……この照刃は……
酸素マスク……っすよね……??」
レンゲイ
「そうです。本来なら頭部全体に使いますが
今回は応用させて貰いました。
元々、赤い花は空気を生み出し
気流を作り黄色い花は二酸化炭素を浄化します。
水圧を空気圧で相殺させるように
微調整しつつ空気膜の範囲を広げて
強力に放てばこういう使い方が出来ます。
しかし、激しい戦闘となると持って5分です。
クーワ隊長。
全ての花が枯れる前に終わらせてください。」
クーワ
「はいですー
蹴散らすだけなら2分で終わりますからー。」
レンゲイ
「解放するなら
僕たちを巻き込まないで下さい。
十二分に離れてからお願いします。」
クーワ
「分かってますよー
では行ってきまーす。」
レンゲイは冷たい目で
クーワを見送るとガーベラを見た。




