第七百十三話 番外篇 Petunia's Side Story【THE Skinny Love】-23
ラベンド
「ぺ、ペチュニアさん?」
サフィニア
「お、お姉ちゃん?」
ペチュニア
「……ラベンド。サフィニア。下がってなさい。」
ラベンド
「自我がある!!
サフィニアさんここは下がりましょう!!」
サフィニア
「そんな!!お姉ちゃんばっかズルーー」
サフィニア・ラベンド
「グッ!!!」
ペチュニア
「邪魔よ。」
ペチュニアは死面装仮で
サフィニアとラベンドを吹き飛ばした。
ペチュニア
「これ以上……サフィニアを
傷つけないでもらっても
いいかしら?コリス」
コリス
「ジユウ……ニ!!ナルノハ……オレダ!!」
一瞬で消えたコリスは
ペチュニアに斬りかかるも
簡単に避けられ死面装仮で
嬲られていた。
ペチュニア
「一辺倒の斬撃。」
コリス
「ガァッ」
ペチュニア
「一辺倒の動き。」
コリス
「ガッッッ!!」
ペチュニア
「一辺倒の台詞。」
コリス
「ガハッ」
ペチュニア
「もう聞き飽きたの。」
コリス
「グァァァッッ!!!!」
ペチュニア
「あなたはただ自由になりたいと言うだけ。
恐らく全てサラセニア様の手のひらの上。
簡単に踊らされて他人を危険に晒す。」
コリス
「ジユウニィィィイ!!ジユウニィィィイ!!」
ペチュニア
「まだ分からないみたいね。
あなたにも私にも力が足りない。
力が無いから支配されるの。
力が無いから利用されるのよ。」
コリス
「オレハ……ジユウニ!!!」
ペチュニア
「挑む敵の力量を測り損ねたわね。
私は私自身が選んだこの道で
サフィニアを守っていく。」
コリス
「ペチュニアァァァァァァア!!!」
コリスは刃を振り回しながら
突進してきた。
ペチュニア
「私が開放してあげるから。」
『襲終曲!!!!!』
コリス
「ォォオオオオオオ!!!!!!」
ペチュニア
((これでいい。
これでいいんだよね。
お兄ちゃん。))
天を覆い尽くす死面装仮
コリスの動きが布に封じられると
無明の闇が握り潰すかの様に
コリスに向かって一気に収束し
コリス
「ペチュニア ……イッショ……ニ……
ジユウ……ニ……ナロ……ウ……」
グシャッとコリスの身体を押しつぶした。
ペチュニア
「……コリス!!!」
その声も虚しく血で染まる大地
ペチュニアは空を見上げ
収束した死面装仮と
ペチュニア自身の鬼人化を解いた。
ラベンド
「……ありがとうございます。
ペチュニアさん。」
サフィニア
「お姉ちゃ〜〜〜ん!!」
ペチュニア
「サ、サフィ!!」
サフィニアはペチュニアに抱きついた。
ペチュニア
「ちょっ!!ちょっと!!!」
サフィニア
「凄かったねぇ!!!
あっという間だったよ!!!」
ラベンド
「……本当に助かりました。」




